ビジネスホテルプリンスは四国の香川県高松市にある出張滞在や観光の拠点として好評いただいているファミリー経営のホテルです。

雑学2009a

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2009/01/14
年月の移り変わりとともに日常使われる言葉も次第に変わってきています。例えば、着物文化に欠かせない衣紋掛け(えもんかけ)が洋服文化の浸透につれてハンガーと呼ばれるようになり、下駄箱(げたばこ)が靴箱となっています。

「変わりつつある暮らしの言葉」という特集を新聞で見かけましたが、感慨とともに懐かしささへ覚えました。その中から、以下にて一部ご紹介したいと思います。

・字引 → 辞書 ・筆箱 → ペンケース ・アベック → カップル ・とっくりセーター → タートルネック ・庭いじり → ガーデニング ・バンド → ベルト ・流し → シンク ・魔法瓶 → ポット ・寝間着 → パジャマ ・コップ → グラス ・ズボン → パンツ ・下着 → インナー ・チャック → ファスナー ・ クーラー → エアコン ・お勝手 → 台所 → キッチン ・パーマ店 → 美容院 → サロン ・ジーパン → ジーンズ → デニム ・乳母車 → ベビーカー → バギー

ちなみに、一昔前まではパンツと言えば、感覚的に下着というイメージがありましたが、最近の若い世代の間ではズボンのこと。下着のことは、インナーという人が増えているようです。年月の移り変わりと共に確実に言葉の使い方も変わってきています。


2009/01/15
寒くなると甘みが増し、おでんや鍋物に欠かせない「大根」。ジアスターゼなど消化酵素を多く含むことから、食べ過ぎで疲れた胃にはうってつけです。

「大根」は中国から伝わり、栽培が簡単なことから江戸時代に各地に広がりました。スーパーなどの店頭に並んでいる大半は根の上部が淡い緑色をした「青首大根」で千葉などが主産地です。その他にも肉質がきめ細かい神奈川の「三浦大根」や世界一大きい鹿児島の「桜島大根」など全国に様々な種類があります。

一般的には、大根の緑色の部分は甘みが強く、おでんや煮物向け。先端は辛味があり、大根おろしによく合います。また、葉には鉄分やビタミンAなど栄養素が多く含まれています。店頭では、葉が青々して根につやのあるものを選ぶと良いそうです。


2009/01/16
最近は老若男女を問わず、アレルギー性皮膚炎でお悩みの方が多いようです。
なかなか原因が特定できないのが厄介ですが、金属が肌に触れて起こるアレルギー性の皮膚炎、例えばピアスなどのアクセサリーで発症するケースが増えているそうです。

皮膚炎が起こるのは、金属が直接肌に触れる状態で汗をかくと、金属の一部が溶け出しイオン化し皮膚のたんぱく質と結合しアレルギー物質が作られるためだそうです。もちろん、体質などが影響しており、人によって原因となる金属もまちまちです。

最も多いのがニッケルやコバルトで、まれに金やプラチナで発症することもあり、また虫歯の治療に使う金属が溶け出すことで、手足に水疱(すいほう)や膿(うみ)がたまる掌蹠濃疱(しょうせきのうほう)症などにもなるそうです。

対策は、原因金属を触れないようにするしかなく、背中などに疑わしい金属を張り付けて反応を調べるパッチテストがあり、皮膚科などで受けられます。

ちなみに、ピアス、ネックレス、ベルト、時計、眼鏡のフレーム、歯科材料などがアレルギー性皮膚炎の原因の一つとなる可能性があるそうです。


2009/01/19
寒くなるにつれて美味しさが増す「ヒラメ」。白身魚の中でもタイと並ぶ高級魚であり、刺し身、煮つけや焼き物、西洋風に蒸し物など色々な食べ方を楽しむことが出来ます。

高たんぱく・低脂肪の食材であり、特に背びれと尻びれの付け根に当たる縁側(えんがわ)は寿司だねの中でも絶品であり、肌の若返りが期待できるコラーゲンが多く含まれています。

天然物は裏側がピンクがかった白色であり、養殖物にはまだら模様があるため、簡単に見分けることが出来ます。買う時は切り身が多いかと思いますが、身が透き通っているもので、切り口から水気、血液が滲み出てないものを選ぶのが良いです。

ちなみに、カレイに似ており、『左ヒラメの右カレイ』と申します通り、背鰭(せびれ)を上にして目が左側にあるのがヒラメ、右にあるのがカレイです。また、カレイに比べて口が大きく、鋭い歯があることでも区別できます。


2009/01/22
バルチック海運指数という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、株式投資をする上で、特に海運株の動きと連動性が高く、他にも景気敏感株の値動きを見通す上で、この指数はチェックしておく必要があります。

この指数は、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶバラ積み船の運賃水準を示す指数であり、ロンドン海運取引所が海運ブローカーらの情報を基に算出し、1985年を1000として指数化しています。毎営業日のロンドン時間13時(日本時間22時、サマータイム時は21時)に公表されます。英語では、BalticDry Indexで、略してBDIとも呼ばれています。


2009/01/23
国内にある『世界遺産』で最も行きたいところは「屋久島」という調査結果が出ています(日経産業地域研究所調べ)。特に、20~40代の若い女性に行きたいと答えた人が多く、樹齢1000年以上の屋久杉などがあり、若い女性には癒されたり、パワーをもらえる場所として人気があるようです。もっとも、屋久島は遠いこともあり、過去3年以内に行ったという人は2%と少ないのが現状です。行きたい場所で2位は「京都古都の文化財」、3位は北海道の「知床」となっています。

ちなみに、日本国内には次の14の『世界遺産』(文化遺産11、自然遺産3)があります。


2009/01/26
本日1月26日は旧暦で1月1日、旧正月となります。お隣の中国では1年で一番大きな祝日となり、この旧正月(春節)から1週間程度の連休入りとなって「春節祭」で大賑わいとなります。春節にはたいていの人は里帰りや親類を訪問して過ごし、どの家庭でもお正月料理の材料の買い入れ等に大忙しとなるそうです。

広東料理、北京料理、上海料理、四川料理など中華料理のファンの方も多いかと思いますが、中華料理は元来、医食同源の思想のもと薬と同じ感覚で食べられ、それをいかにして美味しくするかを工夫しながら発達してきたそうです。

そして、その特徴は「福」・「禄」・「寿」の3つのキーワードに凝縮されます。「福」は幸福、「禄」はお金、そして「寿」は長生きを意味し、中国人の食生活の根底にあるといいます。

それが一番顕著に表れるのが正月の料理だそうです。正月の食卓には1年で一番豪華な料理が並び、それぞれの料理には幸福や商売繁盛、長生きへの願いを込めた食材が使われます。

もちろん、国土が広い中国は地域によって食文化が異なりますが、揚子江が境界となって北は小麦文化、南は米文化と言われます。この差が正月料理にも反映され、北京など北部では水餃子、広東や上海など南部ではもちを食べるのが一般的だそうです。


2009/01/27
「河豚(ふぐ)は食いたし、命は惜しし」
河豚を食べたくても下手に食べると命を落とすことから、「あることをしたくても結果の恐ろしさを思うと中々実行に移せない」という意味の慣用句ですが、今その河豚が旬を迎えています。

河豚と言えば「河豚のちり鍋」、「てっちり」が有名ですが、語源は河豚の毒にあたったら死んでしまうため、ふぐそのものを「鉄砲」と呼び、「鉄砲のちり鍋」から促音化したそうです。

河豚はそのうまさゆえ、以前は中毒死する人が多く、豊臣秀吉はふぐの絵を描いて「この魚食べるべからず」の高札を立てた禁止令を出しました。江戸時代には多くの藩が禁令を出し、河豚を食べて中毒死した者は、お家断絶を命じる藩まであらわれました。

明治21年、時の総理大臣、伊藤博文公が山口・下関の春帆楼(しゅんぱんろう)で遊んだ折、当日はあいにくしけで、魚料理がありませんでした。その旨を女将が申し入れましたところ、伊藤公は「馬関(下関)に来て、魚がないとは・・・」と皮肉りました。

それではと、女将は打ち首覚悟で禁令の河豚の刺身を差し出しました。すると、伊藤公は「こんなうまい肴を食べない法はあるものか」と感激し、山口県にのみ禁令を解除しました。これが、河豚食解禁のきっかけです。戦後になって、ようやく全国で食せるようになりましたが、こうした経緯を知って食する河豚はまた格別です。


2009/01/28
骨格や歯を作るための重要な栄養素として知られている「カルシウム」。しかし、そればかりではなく、カルシウムのもう一つの重要な役割は、精神の安定に大きく寄与していることだそうです。

怒りっぽい人の血液を調べてみますと、カルシウム・イオンが著しく減少しているのが分かるそうです。このカルシウム・イオンが不足しますと、神経が過敏になり、怒りっぽくなるのです。

こうしてみますと、「短気」「怒りっぽい性格」というのは、生来のものではなく、案外カルシウム不足が原因しているのかもしれません。いつも、イライラ、カリカリしている人、いかがでしょうか。

「オレ、すぐにキレちゃってさ」というのは、堪忍袋の緒がキレたのではなく、カルシウムが切れているのかもしれません。食生活におけるカルシウム摂取をチェックしてみる必要がありそうです。

ご存知のようにカルシウムは、牛乳、チーズ、ヒジキ、ワカメ、コンブ、小魚などに多く含まれています。


2009/01/29
「魚」に「師」と書いて「鰤」(ブリ)。師走によく食べるところから「鰤」になったという説もあるようですが、この時期は特に「寒ブリ」と呼ばれ、脂の乗った刺し身はまた格別です。寒ブリと言えば、氷見(ひみ)ブリ、能登ブリ、佐渡ブリなど北陸が有名です。

ところで、ブリは「出世魚」と呼ばれ、成長するにつれて呼び名が変わります。

     15cm  40cm  60cm  100cm
関東では、ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
関西では、ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ

上記のように呼ぶところが多いようですが、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、この出世魚「ブリ」を贈呈することがあります。スーパーなどで切り身を選ぶ際、天然物はややピンクがかっているそうです。


2009/01/30
「1月は行く、2月は逃げる」と申しますが、本当に早いもので、1月も過ぎようとしています。そして、もうすぐ季節の分かれ目である「節分」を迎えます。

「節分」とは元来、「季節を分ける」ことから節分といいますが、現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになっています。しかし、季節の始まりを示す立春、立夏、立秋、立冬の前日はいずれも節分です。

ところで、節分の夜にその年の恵方(吉神がいる方位)を向いて「恵方巻」を無言で丸かぶりすると幸せが訪れるといいます。今年の恵方は『北北東』ですが、巻寿司は「福を巻き込む」とされ、「縁を切らない」ために包丁を入れずまるごと食べるのが良いとされています。


2009/02/03
ご飯に味噌汁、この組み合わせはあまりにも当たり前で、普段その価値を考えることはあまりないのですが、言うまでもなく日本人の食生活の基本です。

日本人が鎌倉時代以降、一汁一菜を食の基本として毎日味噌汁を食べ続けてきた理由に、味噌が健康づくりの基本であることを昔の人が経験上よく知っていたことが挙げられますが、今この味噌が健康効果で注目を集めています。

ご存知の通り味噌の原材料は大豆です。大豆は栄養価が極めて高いのですが、そのまま煮たり炒ったりする通常の料理法では消化吸収が悪いのが難点です。ところが、この大豆を味噌にすることにより、大豆タンパクが酵素によって分解されてアミノ酸となり、炭水化物もブドウ糖になります。旨みが増すうえに、消化吸収もよくなって一挙両得、そしてさらに重要なのは、味噌から大豆のもつタンパク質やビタミンB群を取り入れつつ、味噌汁にすれば野菜や海草、根菜などを煮て汁ごと食べるため、カリウムやマグネシウムほか各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を一度にとれることです。期せずして上手に栄養バランスをとることができるわけですね。

ちなみに、日本各地の味噌は、地域によって味や色などそれぞれの特徴がありますが、大まかに分けると主として北関東から東北、北海道地方では辛口味噌、愛知や三重などでは豆味噌、京都を中心とする近畿地方では白甘味噌が好まれ、九州、四国では甘口の麦味噌や米味噌が好まれているそうです。

尚、味噌汁の丁寧な呼び方に「おみおつけ」があります。漢字にすると「御御御付け」となるそうです。御を三つも重ねて付けるほど、日本人の食卓には欠かせない大切な汁物というのが伝わってくるようです。


2009/02/05
「鱈」と書いて「タラ」。「魚」に「雪」と書くぐらいで、雪が降り始める1~2月に旬を迎えて美味しくなる魚です。口が大きく、大食漢の魚で、「たら腹(ふく)食う」の語源になったとも言われています。

鍋物に欠かせない食材のタラですが、一般にタラと言えば「マダラ」。「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、かまぼこやちくわなど加工品の原料になることが多く、雌の卵巣を塩蔵した「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」で馴染みがあります。

タラは雄、雌とも味は変わりませんが、珍味の白子(精巣)がとれる雄は雌の倍近い価格で取引されています。

切り身を店頭で選ぶ際は、透明感があってピンクがかったものが新鮮。逆に身が白く不透明なもの、皮が白っぽいものは鮮度が落ちているので避けるのがよいです。また、白子は身くずれしているものは鮮度が落ちており、透明感があって身がしっかりしているものを選ぶのがよいです。

ちなみに、「銀だら」と呼ばれるものは、「あいなめ」に近いものでたらの種類とは違います。


2009/02/06
1月の新車販売ランキング(軽自動車含む)が昨日発表されましたが、1位はスズキの軽自動車「ワゴンR」で1万6876台。2位はダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」で1万5786台、3位も同社の軽自動車「タント」で1万1027台となっています。

ベスト3までは軽自動車が占め、景気後退の影響で燃費が良く、維持費も安い軽自動車に人気が集まっています。4位はホンダの「フィット」で8723台、5位はトヨタの「パッソ」で7278台となっています。

ちなみに、年間ベースで見ますと、2008年の新車販売台数トップはスズキの軽自動車「ワゴンR」で20万5354台と5年連続で首位。2位はダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」で19万364台、3位はホンダの小型車「フィット」で17万4910台となっています。


2009/02/09
今から22年前の本日(1987年2月9日)、「NTT」が上場しました。翌日に160万円で初値が付き、2ヵ月後には史上最高値318万円まで高騰した経緯があります。つい先日のことのように思い出されますが、月日が経つのは本当に早いです。

話は変わりますが、霜が降りるちょうど今頃。甘味が増して最も美味しくなるのが「小松菜(こまつな)」。一見、ホウレン草に似ていますが、カルシウムはホウレン草の5倍、カロチンやビタミンC、鉄分等も豊富で非常に栄養価が高いです。

都市近郊での栽培が盛んで、東京、神奈川、埼玉など関東地方での生産量が約8割を占めており、消費量も関東が最も多いです。

栽培されたのは江戸時代からと言われていますが、徳川第8代将軍の吉宗が、小松川(東京)の近くでこの野菜を使った汁を食べたことが名前の由来とされています(5代将軍綱吉との説もあります)。

その「小松菜」に似た野菜で、愛知県或いは東海地方には「もち菜(もちな)」というのがありました。その「もち菜」だけを入れた極めてシンプルなお雑煮、食べる前に花カツオを上からたっぷりとかける訳ですが、これがまた美味しいです。この「もち菜」、関東地方では手に入らないのが残念です。


2009/02/10
ミカンと並ぶ冬の果物といえばリンゴです。
『1日1個のリンゴで医者いらず』と言われますように、食物繊維やカリウムが豊富で、生活習慣病予防や胃腸の働きを促進する効果があります。

また、リンゴを丸かじりすると、噛むことで歯肉がじょうぶになり、唾液の分泌もよくなって虫歯や歯肉炎などの予防効果があり、さらに大腸がん予防や便秘の解消・・・等々、幅広い効用があり、貴重な果物と言えます。

果汁が多い「ふじ」、酸味が少ない「つがる」、甘酸っぱい「ジョナゴールド」が代表品種ですが、青森、長野の両県で国内生産量の7割以上を占めています。

選ぶ際は、「皮の色が濃く、ツルの周辺のくぼみが深いもの」が果肉が詰まっていて美味しいそうです。


2009/02/12
「生きた肝臓薬」、或いは「肝臓の守護神」とも言われ、寒さが厳しくなる頃に身が肥えて最も美味しくなる『シジミ』。肝機能を高めるタウリンやグリコーゲンを多く含み、たんぱく質特有のうまみがあります。

日本でとれるシジミには、「マジジミ」や琵琶湖産の「セタシジミ」など淡水産もありますが、食卓にのぼる大半は海水と淡水が混じり合う汽水域に生息する「ヤマトシジミ」です。島根県・青森県・茨城県が主な産地ですが、全国の漁獲量は水質汚染などでここ50年で4分の1に減っています。

砂抜きをする場合は、真水につけるとうまみ成分のアミノ酸を放出するため、塩水の方が美味しさを保てます。スーパーなどで選ぶ際は、触ると素早く殻を閉じるものが新鮮さの目安となります。


2009/02/13
蓮(はす)の根と書いて「蓮根」(レンコン)。「先が見える、見通しがきく縁起のいい食材」として重宝され、ひな祭りの時期にはちらし寿司の材料として、またおせち料理の材料として需要が増えるなど、今でも祝い事が近くなると消費が伸びます。

今では年中出回っていますが、このレンコンには、ビタミンCが豊富で、みかんの1.5倍、大根の3.7倍に相当する量が含まれているそうです。

ご存知の通り、レンコンは蓮(ハス)の開花後にできる地下茎で、穴があいているのは水中で生育する特性から空気を運ぶ通気組織が発達したためです。

最近は気軽にレンコンの栄養素を吸収できるように、粉末加工した品も出回っています。湯で溶かして飲めば、風邪やのどの痛みの緩和に効果があるといいます。主産地は茨城県で、全国の3割以上を占めます。人気がありますのは徳島県産で、一本一本手掘りで収穫するため品質もよく、産地に近い関西圏では卸値が他産地の2倍になることもあるそうです。

尚、選ぶ際は、形に丸みがあって、ずん胴形のもので、表皮につやがあり、淡褐色のものがよいそうです。


2009/02/17
先日、専門家が選んだ「おすすめの梅の名所」というランキングを目にしましたが、1位は東京都青梅市の「吉野梅郷(ばいごう)」となっていました。

もともと食用の梅農家が多かった地域に、青梅市が1972年に町おこしをねらって観賞用に「梅の公園」を整備。4万5000平方メートルの土地に赤、白、黄など1500本の梅が咲き誇るそうです。

2位は神奈川県の湯河原梅林で、1996年から一般公開が始まりました。4000本の梅が紅白鮮やかに咲き、視覚を圧倒する風景が持ち味だそうです。

3位は菅原道真ゆかりの北野天満宮(京都)で、道真の命日である2月25日に「梅花祭」が開かれます。舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)たちが梅の咲く境内で茶会を開く光景は教徒ならではです。

ちなみに、「舞妓と芸妓、どう違うの?」と思ったことがある方も多いと思いますが、「舞妓」と「芸妓」は、唄や踊り・三味線などの芸で宴席に興を添えることを仕事とする女性の事をいい、「舞妓」とは「芸妓」になる前の15歳から20歳くらいまでの未成年の少女のことを言い、「舞妓」として約5年間修行した後に「芸妓」になるそうです。


2009/02/19
この時期に魚屋さんの店頭でひときわ目を引くのが金目鯛(キンメダイ)。金色の大きな目にちなみ、この名が付いたといわれていますが、地方によっては「祝い魚」として尾頭付きで出されることも多くあります。

肉は白身で軟らかく、脂肪分が多くあり、特に目玉の回りはカルシウムが豊富。
煮付けにするのが一般的ですが、新鮮なものは刺身でも美味。身が締まって脂の乗りが良い3月頃までが食べ頃で、この時期一度は食してみたい魚です。スーパーなどの店先で選ぶ際は、目の澄んだものが新鮮です。


2009/02/20
米経済誌フォーブス・アジア版が、2009年版の「日本の富豪40人」を発表しています。消費者の節約志向を背景にカジュアル衣料の「ユニクロ」が好調で、柳井正社長(60)の資産額は61億ドル(約5700億円)と前年から14億ドル増加、昨年の6位からトップに躍り出ています。

2位はパチンコメーカー「SANKYO」の毒島邦雄名誉会長(83)で資産額は52億ドル(約4800億円)、前年から2億ドル減少していますが、順位は昨年の3位から上がっています。3位は昨年1位の任天堂の山内溥元社長(81)で45億ドル(約4200億円)、昨年の78億ドルからは大幅に減少しています。


2009/02/23
冠婚葬祭などの日取りを決めるときに、「大安なので、この日に結婚式を・・・」とか、葬儀の日を決めるのに「友引なので、葬式を繰り上げよう・・・」といった話をよく聞きます。

ここで使われている「大安」「友引」などは、古代中国の「六曜」(ろくよう)という暦の考え方にもとづいており、三国志で有名な諸葛孔明が戦いの際に、吉凶の日を知るのに利用したことに端を発しているそうです。

この六曜が日本に伝わったのは江戸時代半ばで、現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。

・先勝(せんしょう、せんがち)・・・午前が良く、午後は悪い
・友引(ともびき)      ・・・正午のみが凶
・先負(さきまけ、せんぶ)  ・・・午前が悪くて、午後が良い
・仏滅            ・・・1日じゅう最凶の日
・大安            ・・・1日じゅう良い日。大安吉日という。
・赤口(しゃっこう、しゃっく)・・・昼だけが吉。朝・夕は凶で災いに出合いやすい

本来は中国で、戦や争いごとの吉凶の日を占うものでしたが、次第に日本では日常生活全般に用いられるようになりました。

なかでも「友引」は、その文字の連想から「友を引く」との意味に取られるようになり、葬儀などの弔事が避けられるようになったそうです。


2009/02/24
このところ街中ではマスク姿の人を頻繁に見かけますが、慌てて薬局や耳鼻科に駆け込む方もたくさんいらっしゃいます。薬局などの店頭には目薬や鼻炎治療薬、マスクなど対策商品を並べた特設コーナーが設けられ、早くも花粉症商戦はピークを迎えています。

地域によって飛散する花粉や時期が異なりますが、関東地方では、2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はイネ科花粉、8月から10月はブタクサ花粉が主として飛散します。

日本の人口の5人に1人が花粉症と言われていますが、人口が1億2000万人として約2400万人が花粉症ということになります。国民の経済的負担も極めて大きい訳ですが、仮に、花粉症の方の半数が医者に通い、花粉症の時期の2ヶ月間に3600円を病院に払うとします。3割負担として、8400円が健康保険からの出費で賄われることになります。

単純な試算ですが、2400万人÷2×8400円=1008億円

すなわち、1年のうち、僅か2~3ヶ月で1000億円を超える金額が健康保険から支払われることになります。


2009/02/25
冬から春にかけて水揚げされるサヨリ。その姿形から漢字では「針魚」、「細魚」と書きます。石川県では春の県魚に指定され、「花見魚」の別名で呼ばれ、京都府でも春の府魚に指定されるなど春を告げる風物詩になっています。

脂の乗り具合はほどほどで、姿形と同様に味は上品。刺し身が最も一般的ですが、てんぷらやお吸い物、一夜干しにしても美味。寿司店では、通好みのネタとして扱われています。

鮮度が落ちやすく、腹部から痛んでくるため、スーパーなどで選ぶ際には、腹部が銀白色のものを選ぶとよいです。

ちなみに、お腹の部分を開けると中が真っ黒なため、腹黒い人のことを「サヨリのような人」 と言う場合があるようです。


2009/02/26
冬から春先にかけてが旬で、旧暦の3月3日(現在の4月頃)が食べ納めとも言われる「はまぐり」(蛤)。ペアの貝殻同士でしか形が合わないことから、相性の良い相手に出会えるようにとの願いを込め、桃の節句や婚礼のお膳に吸い物などにして並べられます。

吸い物のほか、焼いたり酒蒸しにしたりして食べますが、火にかけると勢いよく殻を開きます。京都御所の蛤(はまぐり)御門は、江戸時代の大火の際に開門したことからこう呼ばれています。

かつては日本各地で採れましたが、1980年代以降の干拓や埋め立て、海岸の護岸工事などによって生息地の浅海域が破壊されたために一部の地域を除いて絶滅状態になり、最近は中国産のシナハマグリが大半を占めています。

輸入されたシナハマグリは、日本の浅海域で一時畜養されると、「国産」・「~県産」・「地はまぐり」の表記が可能となるために、これが市場に大量に出回っています。

ちなみに、「ハマグリ」という名前は、浜辺にあり、栗と形が似ていることから「浜栗」と呼ばれたことに由来するそうです。


2009/02/27
株価が大きく下げた時、「どの程度まで値下がりしたら買っていいのか?」、判断に迷うことがあるかと思います。この辺りまで値下がりしたら、目をつぶってでも買っていいのではないかという一つの目安が「半値八掛け二割引」です。

つまり、株価が高値から半値まで値下がりし、さらにその八掛けの水準まで下がり、そこからさらに二割値下がりしたところが買い場という訳です。

仮に、2000円の高値を付けた銘柄を例にとりますと、その半値は1000円。1000円の八掛けは800円。800円からさらに二割を引きますと640円となります。つまり、2000円の高値を付けていた株が大きく下げた場合、640円まで値下がりすれば底値圏で、そろそろ買い場ということになります。

もちろん、「半値八掛け二割引」の水準まで値下がりしなければ底入れしないとか、どの銘柄もこの水準まで値下がりするとか、この水準よりも下がらない、という訳ではありません。あくまでこの程度まで値下がりすれば「そろそろ買い場」とという一つの目安です。


2009/03/02
酒蒸しやみそ汁、バター焼きなど食べ方は様々なアサリ。「漁る(あさ)る」が転じて現在の名前になったと言われますが、今そのアサリが旬を迎えています。

春と秋の産卵期前には殻いっぱいに身が詰まっていて、とても美味です。この時期は産卵のために栄養をため込み、エサを食べてどんどん太るため1年中で一番美味しいアサリが食べられる訳です。

アサリは全国各地で取れますが、主産地は愛知県と千葉県で、この両県で国内生産量の半分以上を占めています。アサリにはカルシウムや鉄分のほか、良質のたんぱく質、また不足すると貧血の原因になるビタミンB12が魚介類の中でも特に多く含まれ、肝臓の強化にも効果的だそうです。

選ぶ際は、殻にふくらみがあって、模様がハッキリしたものを選ぶとよいそうです。


2009/03/03
本日3月3日は女の子の健やかな成長を願う「雛祭り」ですが、3(み)3(み)という語呂合わせから、耳や聴力への関心を高めて聴覚障害の予防・治療を徹底する為の「耳の日」とも制定されています。

語呂合わせから「虫歯予防デー」は6月4日、鼻の日は「8月7日」等々、日本人が数字を気にする習性は非常に強く、洞爺丸遭難が9月26日で伊勢湾台風も同じ9月26日だったりと重なりますと皆が9月26日を気にするようになったりします。

また、奇数を好む人、偶数を好む人もそれぞれで、切符を買えば印刷された通し番号の数を見て、一喜一憂するサラリーマンも少なくありません。二で割り切れると吉で、三で割り切れる数は凶、と縁起をかつぐ人もいます。六の字嫌いの極端な人は九まで嫌います。おかしいようですが、「9」は「6」のさかさまだからやっぱりイヤというわけです。

電話番号や車のナンバーで嫌がられるのをちょっとまとめてみますと、49―死苦、63―無産、79―泣く、86―病む、89―厄、0079―まるまる泣く(まるまるなくす)、1564―人殺し、1818―いやいや、3742―皆死に、4286―死に病む、4979―よく泣く、4989―四苦八苦・・・ときりがありません。

スポーツ界ではラッキー・セブンでも、日本では昔、七は気になる数で「月のついたち、日の七日」の諺まであります。七日滞在も忌(い)まれて「居り七日」といい、「出ず九日、帰らず七日」ともいいます。七難九厄ともいって、七、九のつく年を厄年にする地方もあるそうです。

一方では、「七の字尽くし」の詩歌もあるという具合で、古来の忌数(いみかず)、聖数新旧取りまぜ、余りこだわりますと、それこそ四九八九することになりかねません。


2009/03/10
1945年の本日3月10日、東京大空襲によって10万人が死亡。本日は64年目の命日にあたり、広島と長崎の原爆の日(8月6日と9日)とともに、多くの人が犠牲になった忘れられない日です。

3月9日の夜10時30分、アメリカ軍編隊が東京上空に飛来。ラジオにて放送中の軍歌が中断され、警戒警報が発令されました。同編隊は房総半島沖に退去して行ったため、警戒警報は解除。ここに大きな油断が生じ、9日から10日に日付が変わった直後の午前0時7分に爆撃が開始されました。

約300のB-29爆撃機による爆撃は深川地区へ初弾が投下され、その後に城東地区、午前0時20分には浅草地区や芝地区にも投下され、人口過密地帯は火炎地獄と化します。そして、逃げ惑う市民には超低空のB-29から大量の榴弾や機銃掃射が浴びせられました。

3月12日には名古屋大空襲、続いて3月13~14日に大阪大空襲がそれぞれ実行され、多数の死傷者を出しています。計ったように昨晩から降りだした雨が涙雨のように思え、何か心にぐっと来るものがありましたが、改めて犠牲者の冥福をお祈り申し上げます。


2009/03/12
「魚」に「周」(あまねく)と書いて鯛(タイ)。名前の通り、日本周辺に生息しています。代表格は真鯛(マダイ)で、祝い事に用いる習慣は江戸時代に定着したそうです。

「タイに旬なし」と言いますが、桜の咲くこの時期が産卵前で最も美味しいとされています。3~4月の産卵期、内海に入ってくる天然物は脂が乗ってうまみが増し、体色も赤みを帯びて一段と冴えた色合いを見せてくれます。

この時期の真鯛は体色が鮮やかなピンクとなり、見た目も美しく、桜の時期とも重なるため「桜ダイ」とも呼ばれます。

ただ、最近は年間を通して安定供給できる四国などの養殖物が主流で、天然物に比べて浅場で育つため日焼けしてしまい、黒ずんだ色になっています。尾びれが丸いのが養殖物、力強くハネたものが天然物です。

刺し身、塩焼き、カブト煮、鯛茶漬けなど料理法は様々ですが、そろそろ桜のシーズン。目も舌も満足の桜づくしの宴は最高です。


2009/03/13
今では1年中食べられますが、この3月から4月にかけて採れる「春キャベツ」は最も美味しいと言われています。

「春キャベツ」は、葉が緑でぱりぱりとした歯ごたえがあり、生の千切りが一番。トンカツの脇に山盛りにして添えたり、生野菜サラダとして食べたりするのが最高です。また、冬場に取れる「寒玉」は、葉が白く厚みがあって炒めものやお好み焼き用などに適しています。

キャベツは、ビタミンCが豊富で葉の外側の緑の濃い部分はカロチンを多く含んでおり、胃腸を元気にする働きがあるため、肉料理など油っぽいものと一緒に食べるのに適しています。

尚、キャベツの主産地は千葉県、神奈川県、愛知県で、海岸に近い温暖な低地の畑が生育に適しています。スーパーなどの店頭で選ぶ際は、持って重く、見た感じ葉にみずみずしさのあるものが新鮮です。


2009/03/16
「竹」に「旬」と書いて「筍」(たけのこ)。暖かい春の訪れとともに地上に姿を現し、1年中販売されているパック詰めの水煮と違い、生のタケノコはシャキシャキとしたその食感が楽しめ、季節感を大事にする日本料理では春の味覚として喜ばれています。

食用にするタケノコの多くは中国が減産の「孟宗竹(もうそうちく)」という品種。5月下旬からは皮が赤紫色の「淡竹(はちく)」が出回ります。ほかにも、太さ1~2センチと細長い「根曲がり竹」などがあります。

食物繊維が豊富で、便秘や大腸がんなどの予防、コレステロールの吸収の抑制に効果的と言われています。その他にも、たんぱく質、ビタミンB1、B2、ミネラルが含まれています。

ちなみに、スーパーなどの店先で選ぶ際は、孟宗竹の場合、全体にフックラと太めで根元よりも中間部の方がふくらんでいる釣鐘型のものがアクが少なく根元まで柔らかいそうです。また、穂先が黄色でなく緑色になっているものは育ちすぎでえぐみが強いので避けた方が良いそうです。


2009/03/17
「睡眠が5時間未満だと肥満リスクが高い」との研究結果が以前発表されています。

分析結果では、睡眠時間が5時間未満だった人は5時間以上だった人よりも肥満発症リスクが1.36倍、高血糖発症のリスクは1.27倍と高くなっています。また、睡眠が6時間未満か8時間以上の場合、7~8時間睡眠の人より高血糖のリスクが最大4.96倍、女性の場合は睡眠時間が短すぎても長すぎても高脂血症になりやすいとしています。

睡眠不足だと食欲抑制ホルモンが減って、逆に食欲増進ホルモンが増えることが影響するそうですが、肥満に高血糖、高脂血症などが重なりますとメタボリックシンドロームと診断されます。

生活習慣病を防ぐためには、適度な睡眠が必要なようです。


2009/03/18
桜前線が足早に北上する昨今ですが、中国古典に
 「花は半開を看る」(はなは、はんかいをみる)・・・采根譚
という話があります。

満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに見飽きてしまいます。
それよりも五分咲きぐらいの方に、かえって風情があるようです。満ちたりた状態というのは、だれでも願うところです。しかし、それが果たして幸せなことなのかどうか、よくわかりません。

まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。それに、満ち足りた状態というのはおおむね長続きしません。いや、そこまで登りつめたら、満開の花がすぐ散っていくように、転落する日も近いと覚悟すべきです。だからいよいよ悩みも尽きないということになるかもしれません。

それを考えますと、満開、絶頂はあまり誉められた状態ではないかもしれません。むしろそこまで登りつめないで、ほどほどのあたりが理想ということになります。

中国の古い笑い話に、次のような話がありました。

昔、貧乏な男が神様にお祈りしました。「神様、貧乏暮らしには飽き飽きしました。大金持ちになりたいとなどとは申しません。せめて人並みの暮らしができますように、なんとかお願いしますだ」

すると神様が姿を現してこう語ったという。「なんとふとどきな奴だ。人並みな暮らしこそ、万人だれもが望んでいる理想の生活なのじゃ。いきなりそれを願っても無理な相談だ。せめて大金持ちになりたいとか、今までの生活でいたいとか、どちらかに決めてもう一度やってくるがよい」

この話は中国人の本音の部分をのぞかせているような気がします。「花は半開を看る」、五分咲きぐらいのサクラの風情もなかなかのようです。


2009/03/19
株式マーケットに接していますと、「この銘柄は取り組みが良い」、或いは「取り組みが悪い」といった言葉を耳にすることが多いと思います。ビギナーの方にとりましては、耳慣れない言葉で分かりづらいかと思いますが、これは「信用倍率」(貸借倍率とも言います)のことです。

信用倍率とは、信用取引の需給バランスを示し、【信用買い残÷信用売り残】で求め、単位は何倍という形で表示します。信用取引は期日までに反対売買して決済することが多いため、信用買い残は将来の売り圧力となります。従いまして、高い信用倍率は需給面の重しと捉えられ、「取り組みが悪い」と表現されます。

一方、信用倍率が低い場合には、将来的に買い戻し圧力が強くなるので「取り組みが良い」と表現されます。

現在の市場全体の信用倍率は1.2倍前後となっていますが、個別銘柄の場合は一般的に1倍を割り込んでくると株価上昇期待が高まって「好取り組み」と言われ、この倍率が高まるほど取り組みが悪化することになります。もちろん、株価の位置や売り残と買い残の絶対額の大きさによってもその見方は異なってきますので念のため。

尚、東証は原則として毎週火曜日に前週末時点の信用取引残高を公表しています。


2009/03/23
「思い出す、様々のことさくらかな」 芭蕉

桜の季節到来。「満開の桜並木に新入生の晴れ姿」という光景がふと瞼を閉じると想い浮かびますが、やはり日本人の文化と心に宿す花といえば桜かもしれません。「春のうららの・・・」で始まるメロディーを聞きますと、誰しも幼き日の思い出が蘇り、日頃の邪心は束の間消え失せるのではないでしょうか。

この季節は、別れと出会いの人生の岐路に立ち、多くの涙を流し、多くの出会いに感動します。いにしえより貴賎貧富の差はなく、等しく公平に美の喜びを与え続け、それぞれの思い出と重なり合うという人も多いかと思います。

また、桜に感じる魅力を「一斉に咲き、一斉に散るところにある」と言う人もいます。「同期の桜」の連帯感とハラハラと散る切なさ、一晩の嵐に散る「散り際の良さ」が日本人の心情にたまらないようです。


2009/03/25
先日、総務省が2008年10月1日現在の推計人口を発表しましたが、総人口は1億2769万2000人で、前年に比べ7万9000人(0.06%)減となっています。

女性は6544万1000人(前年比2万人減)となっており、男性は6225万1000人(同5万9000人減)。女性の方が男性より319万人多くなっています。

尚、出生児数は110万8000人で死亡者数は過去最高の114万2000人。14歳以下の年少人口は1717万6000人で総人口の13.5%となり、人数・割合とも過去最低を更新しています。一方、65歳以上の老年人口は2821万6000人で総人口の22.1%を占め、過去最高となっています。


2009/03/26
『ひさかたの 光りのどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ』
『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、上記は百人一首の中で桜を歌ったものの一部です。百人一首では桜を歌ったものは6つ程ですが、万葉集に詠まれた桜の歌は40首、対する梅の歌は118首あるそうです。

奈良時代には、花と云えば梅を指し、平安時代になって花と云えば桜を指すようになったと云います。奈良時代に中国の思想をもとに造営された平城京、そしてそれを受け継ぐ平安京、その平安京では御所の紫宸殿(ししんでん)前にあるのは当初「左近の梅」でしたが、菅原道真の進言によって桜に代わったと云います。

ところが、奈良時代より以前の神話の時代の話では、これまた花と云えば桜だったようです。ただし、今の「ソメイヨシノ」ではなく、「ヤマザクラ」、「オオヤマザクラ」、「オオシマザクラ」と云った種類の桜です。

ちなみに、今のソメイヨシノは東京都豊島区の「染井」と云う地で江戸時代後期にウバヒガンとオオシマザクラの交配種として誕生したそうです。値段が安く、成長が早いので一気に日本全国に広がったそうです。


2009/03/27
「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれる「ニシン」、今では「幻の魚」と言われるほどその数は激減しています。北海道を代表する民謡「ソーラン節」がニシン漁の労働歌であることからも分かりますが、かつてニシン漁業は北海道の一大産業でした。

漁が最も盛んだったのは明治の終わり頃で、岸に押し寄せるニシンの雄の精液で海が白くなったそうです。そして、「ニシン御殿」が林立していました。

旬の魚として人気があるのは、3~5月頃に北海道沿岸に産卵のために近づいてきたもので、脂がのって最も美味しくなります。身が軟らかく独特の油臭さがありますが、これがまた特有のうまみにもなっています。

ちなみに、「子供が栄え、子孫が栄える」・「よいことが数々ある」の縁起でお正月の食膳に欠かせない「数の子」は、産卵の為に沿岸におしよせるニシンの雌の腹から取り出した卵巣を1本1本塩水で処理加工したものですが、意外とニシンから採れることを知らずに食べている人も多いようです。


2009/03/30
寒い日には、1杯の紅茶がいつもより「美味しい!」と感じることがあります。
以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査を目にしましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。
特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となっています。

2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。

3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。

尚、4位以下は次のようになっていました。
4.ウェッジウッド(英国)
5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
6.トワイニング(英国)
7.レピシエ(日本)
8.マリアージュフレール(仏)
9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)

紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意です。また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いですが、英国ではミルクティーが一般的です。


2009/04/01
新物のシイタケが出回るのは3~5月と9~11月。春にできるものを「春子」、秋のものを「秋子」と呼んでいます。主な栽培法は、シイやナラの木に菌を植え付ける「原木栽培」と、原木の代わりにおがくずなどを固めたものを使う「菌床栽培」があり、うまみが多い「原木」は干しシイタケ向き、「菌床」はやわらかく生シイタケ向きとなっています。

シイタケは古くからその健康効果が認められてきましたが、「中国薬用真菌」には「気力を高め、五風(風邪・中風・痛風・瘋癲(ふうてん)・頭痛)を改善し、血液を固まらせないように保ち、体内の余分な水分を防ぎ、気力を調える。そして肝硬変を予防し、血中コレステロールを下げ、動脈硬化や血管の弱くなるのを防ぎ、常食すればガンを予防できる」と記されているそうです。


2009/04/06
「鯵」と書いてアジ。「たかがアジ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この時期の新鮮なアジの刺し身はまた格別です。

新井白石はその美味しさについて「アジとは味なり、その美なるをいう」とも言っていますが、特に3月頃から味が良くなるということから、「魚」に「参」という字が付いているとも聞きます。

たたきで食べる場合が多いようですが、塩焼き、煮付け、揚げ物、そして干物にしても実に美味しいです。ちなみに、干物にすると生より栄養的に良くなり、生アジだと100g中に蛋白質20mg、脂肪27mg程度ですが、干物にすると蛋白質43mg、脂肪59mgといずれも倍以上に増加するそうです。また、ビタミンAを大量に含んでおり、目を健やかにする働きもあるそうです。

スーパーなどの店頭で選ぶ際は、ふっくらして脂肪分が多いのが美味。ただ、脂が多いため傷みやすく、鮮度の良いものは目に黒い光沢があります。


2009/04/08
春の味覚といえば「筍」と書いて「タケノコ」。よく「朝掘りタケノコ」と言われますが、その新鮮なタケノコはまた格別です。焼いて食べるのも良し、サッと茹であげて食べやすい大きさにスライスしてワサビ醤油で食べるのも良しです。

そのタケノコ、3月中旬頃から九州産が出回り始め、今の時期は静岡産が主力となっています。そして、4月中旬以降は千葉、茨城、栃木など産地が徐々に北上していきます。

栄養成分としては、豊富なたんぱく質の他、ビタミンB1、B2、ミネラルを含み、食物繊維が豊富で便秘や大腸がんなどの予防やコレステロールの吸収の抑制にも効果的だと言われています。

ちなみに、竹の成長はとても早く、タケノコとして美味しく食べられる時期は非常に短いため、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」に由来するそうです。


2009/04/09
警察庁は先日、日本国内で昨年1年間に自殺した人が前年に比べ844人(2.5%)減り、3万2249人だったと発表しています。3万人を超えるのは1998年以来、11年連続です。

原因や動機などの詳細は5月中に発表されますが、内訳は男性が647人減の2万2831人、女性が197人減の9418人と圧倒的に男性が多くなっています。月別では、全ての月で2000人を超えており、10月の3092人が最多となっています。

ちなみに、自殺は月曜日と早朝に多発する傾向があることが、以前、厚生労働省の「自殺死亡統計」で明らかになっていました。最も少ないのは土曜日。また、死亡時間が確認できた自殺を分析した結果では、男女とも午前5~6時台の死亡が多くなっており、男性は真夜中の午前零時台、女性は午前10時~正午ごろにも多発しています。


2009/04/13
別名アメリカンフルーツと言われるほどアメリカ人が大好物の果物「グレープフルーツ」、今では1年中出回っていますが、今が旬で4~6月が一番美味しい時期となります。数個集まってブドウの房のように実ることからこの名がついたようです。

日本には昭和の初期に輸入が始まり、当初は高級フルーツとしてもてはやされていましたが、1971年にグレープフルーツの輸入が自由化され、一気に大衆化されて一般家庭の食卓にのぼるようになりました。

黄白色をした果肉の「ホワイト種」が一般的ですが、近年存在感が高まっているのがピンク色の「ルビー種」、甘みが比較的強く、酸味とほろ苦さが売りのホワイト種とはまた一味違った風味があります。

このグレープフルーツ、半分食べるだけで1日に必要なビタミンCを摂取できるのがうれしい点で、疲労・ストレスからの回復や風邪・がん予防に効果があるとされています。


2009/04/14
1912年(大正元年)の本日午後11:40、タイタニック号が氷山に衝突。
その2時間40分後の2時20分、多くの乗員乗客が脱出できないまま、轟音と共に船体が2つに大きく割れ、海底に沈没しました。

この豪華巨船タイタニック号は2223人を乗せて4月10日にイギリスのサウサンプトンから出航、ニューヨークへ向かう途中でした。

沈没後、数艘ある救命ボートのうちたった1艘しか救助に向かわなかったそうですが、行けば遭難者の皆がしがみつき、一気に全員死ぬかもしれないと乗船員が考えたためでした。その結果、海に投げ出された人々は、気温・海水温が低かったため、低体温症などでほとんどが短時間で死亡、或いは低体温症以前に心臓麻痺で数分以内で死亡したと見られています。

事故の犠牲者数は様々な説がありますが、イギリス商務省の調査では1513人に達し、当時世界最悪の海難事故といわれました。全長268M、幅27.7M、総トン数は4万6328トンという当時世界最大の客船でした。


2009/04/15
「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」

新緑したたる清新な季節感をうたった山口素堂の名句ですが、カツオは熱帯の海から春先にかけて九州近海に来遊、北海道沿岸に向かって北上します。この「上りカツオ」を『初ガツオ』と呼びますが、一方、身に脂を乗せて晩夏から秋にかけて南下するのを「戻りカツオ」と呼びます。

あっさりして、さわやかな「初ガツオ」はやはり人気があり、「戻りガツオ」は脂が乗ってこってり気味、ややしつこさがあります。かつてはマグロも赤身を最上としてトロは一段下に見られた時がありますが、トロが看板になった今でも「戻りガツオ」は脂がくどいと使わないすし屋も多くあるようです。

あっさり感を好むのが江戸っ子の気風ですが、江戸っ子たちが『初ガツオ』を珍重しましたのも、新鮮さ、みずみずしさのためです。『初ガツオ』は値が張りますが、「女房を質に置いても食べたかった」と形容されるほど美味、たたきや刺し身はもちろん、煮ても焼いても炊いても最高です。

ちなみに、『初ガツオ』は「戻りガツオ」と比べて極めて低カロリーです。脂質はほぼ10分の1、エネルギー量は100グラム当たり114キロカロリーと3分の2ほどです。肉類に比べれば、その半分の低カロリーで、肥満気味で生活習慣病が気になる方にとりましては最適な健康食です。

また、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸を多く含み、DHAには脳の機能を高める働きがあり、一方のEPAは血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、心臓病や脳卒中を防ぐ作用で知られています。


2009/04/17
株式マーケットに接していますと、『ディフェンシブ・ストック』、或いは『ディフェンシブ関連銘柄』という言葉をよく耳にするかと思います。

一体これは何なのかと思われたことはないでしょうか。本誌読者の方の中には、ビギナーの方がたくさんいらっしゃいますので、本日は改めてこの点につきまして簡単に触れさせて頂きます。

ご存知の通り企業業績は基本的に景気と関係していますが、企業の中でも株価の動きが景気に先行するといわれるのは、非鉄・鉄鋼といった素材、また機械株のように設備投資と関係するものです。先行指標となる企業の業績が良くなれば、給料などが上がり、その結果自動車や小売り、旅行といった個人消費に関係する企業の株が上がることになります。このような景気に敏感に反応する銘柄を「景気敏感株」と言います。

一方で、景気の影響を受けにくい銘柄を「ディフェンシブ株」と言います。例えば、食品や薬品、電力・ガスなどであり、これらは景気の良し悪しにかかわらず必要であり、そのため比較的業績が景気変動の影響を受けにくいという性格があります。

そうした観点から、株式マーケットでは景気敏感株が買われた時はディフェンシブ株が売られたり、ディフェンシブ株が高いときには景気敏感株が安いといった状況がよく見うけられます。

ビギナーの方におかれましては、大まかなくくりとしての「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」、是非押さえておいて頂きたいと思います。


2009/04/20
手紙文を書く際に時折迷うのが、頭語(冒頭に書く言葉)と結語(結びに書く言葉)の組み合わせです。例えば、「拝啓」で始めて「敬具」で締めるのが一般的な頭語と結語の組み合わせで、「拝啓」は「拝=つつしんで」「啓=申し上げる」という意味となり、「敬具」は「敬=つつしんで」「具=申し上げました」という結びになります。

手紙を出す相手が媒酌人や恩師などの場合には、より丁寧な頭語と結語を使います。例えば、「謹啓」→「敬白」などで、「拝啓」→「敬具」と意味は同じですが、より一層丁寧な表現になります。

また、急用の手紙の場合には、「急啓」→「早々」と書き、時候のあいさつを省略する場合には、頭語を「前略」「冠省」などと書き、結語は「早々」などで結びます。「早々」とは、「ぞんざいな走り書きで、失礼しましす」という意味となります。死亡通知やお悔やみなど弔事の手紙には、頭語を省くのが習わしで、「敬具」などの結語は使ってもよいそうです。

尚、女性の手紙では頭語はあまり使わず、結語は「かしこ」で終わるのが一般的です。「かしこ」とは「恐れ多い」という意味の「畏し(かしこし)」の語幹で、「これで失礼します」といった意味となります。


2009/04/21
春の魚といえば「初カツオ」が有名ですが、「春トビ」もまた美味しいです。
「春トビ」とは、春から夏にかけて南の海から最も早くやって来るトビウオ(飛魚)のことで、主にハマトビウオ、ホソトビウオ、ツクシトビウオ等の種類があります。

トビウオの寿命は1年といわれますが、春から夏にかけて伊豆諸島・九州沿岸・日本海西岸へ産卵のためにやって来て、そこで孵化した幼魚はその場所でしばらく過ごし、秋口になると東シナ海へ南下、翌年には産卵親魚として再び戻ってきて、産卵を終えた親は一生を終えます。

白身で淡白な味わいが特徴で、油で料理すると味が一段と引き立ち、アーモンド揚げ・ピーナッツ揚げが有名です。また、から揚げ・塩焼き・照り焼き・バター焼き・ムニエル・フライも美味しく、腰のある食感と甘みが味わえます。

ちなみに、トビウオはマグロなどの大型魚に追いかけられると海上を飛んで逃げますが、海面から10mの高さ、ひと飛びで200m程度飛ぶそうです。


2009/04/22
古代ギリシャの哲学者にカルネアデスがいます。
その彼の名前を取って『カルネアデスの板』という刑法に関する有名な話がありますので、本日はちょっとご紹介させて頂きたいと思います。

「洋上で船が難破しました。ふと見ると、板が1枚浮かんでいます。でも、その板には漂流者がつかまっています。そして、その板はあいにく1人しかつかまれません。このとき、自分が助かるために、その板を奪い取ることは許されるか?」

カルネアデスはそんな問題を提起しました。

法学者によりますと、現行の日本の刑法では、このような行為は「緊急避難」として許されているそうです。また逆に、先に板につかまっている者が、それを奪おうとする者を殺すことも「正当防衛」として許されているようです。これは、法律というものが自分の生命を守ることを前提にしているため、そういう解釈になるとのことです。

ただ、宗教学的にはこれは許されてはならない行為となるようですが、この問題提起、皆様はどうお考えになるでしょうか。


2009/04/24
個人消費の落ち込みで販売不振が目立つスーパー業界。商品別の販売シェアを10年前と比べますと販売低迷の構図が鮮明となります。

イオンやイトーヨーカ堂などが加盟する日本チェーンストア協会のデータでは、10年前の1998年の総販売額は16兆8341億円。うち、食料品が49.5%、衣料品が19.5%、住居関連品21.2%を占めていました。

それが、2008年には総販売額が13兆2753億円と約3兆5000億円の減少。食品は8兆2149億円でほぼ横ばいを維持していますが、衣料品は1兆5420億円に半減。この結果、総販売額が減少しているため、シェアにしますと食料品は61.9%に上昇、衣料品は11.6%と大幅低下し、1割割れが視野に入っています。

一方、カジュアル衣料品のユニクロを展開するファーストリテイリングの売上高はこの10年間で831億円から5864億円まで5000億円を超える大幅拡大。

スーパーの衣料品の販売不振は、節約志向の高まりもさることながら、ユニクロに代表される特徴ある専門店に押されている構図が鮮明に表れています。

東京銀座の一等地に大型旗艦店を構えているユニクロ。この秋には、隣のビルに現在入居中の「ブルックスブラザーズ」が8月頃に移転するのを受けて、同店跡にも入居。売り場面積が5割拡大となりますが、衣料品不況の最中、一人勝ちの象徴と言えます。


2009/04/27
「いいニュースが出たから買いだ!」とばかりに飛び付き買いをするケースをよく見かけます。しかし、多くの場合、こうした買いは高値掴みとなります。株式投資におきましては、『ニュースは発表された瞬間に古くなる』となる訳です。新聞やテレビなどで企業に関するニュースが発表されますが、このニュースの株価に与える影響は2つのケースがあります。1つは、全く市場が予知していなかった材料(ニュース)で、この場合にはサプライズとして株価にダイレクトに影響を与えます。

しかし、市場に予め材料(ニュース)についての噂などが出ていて、この噂で株価が上昇していた場合には、その材料(ニュース)が出た途端に株価は下落し始めます。この場合には正式発表が出るまでに既に株価が上昇していましたので、発表と同時に材料出尽くしとなり、売りの切っ掛けとなる訳です。

特にビギナーの方におかれましては、上記の『ニュースは発表された瞬間に古くなる』という株式マーケット特有の考え方、是非押さえておいて頂きたいと思います。


2009/04/28
『「私はこうして100万ドル儲けた」とか、「あなたも百万長者になれる」といった書物は、株式市場についての本の中で最も危険なしろものである』

これは、「マネー・ゲーム」(アダム・スミス著)に出てくる言葉です。この100万ドル、日本円で言えば1億円という数字や、それは誰にでも出来るとかいうキャッチフレーズの魅力はとても大きいため、内容がほとんどないのに、「私はこうして100万ドル儲けた」とか「あなたも100万長者になれる」といった本が売れるのです。

相場で何度も失敗して相場道を研究し、その血のにじむような努力の結果生まれたノウハウは参考になるものが多いですが、たまたま素人が幸運に恵まれて成功を収めた場合のノウハウは参考にならないばかりか、むしろ相場を甘く見て有害となる可能性が高いです。

相場が過熱してきますと、週刊誌などに「私はこうして資産を10倍に増やした」式の特集が組まれ、或いは書店にそうしたキャッチフレーズの本が並びますが、アダム・スミスも指摘する通り、余り真似をしないほうが身のためです。


2009/04/30
「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」が近づいてきました。他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴となっています。

中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

ちなみに、「端午」とは月始めの午(うま)の日のことで、中国の陰暦では5月が物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習が中国にありました。日本の宮中でも同様な行事が催されました。

やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。


2009/05/01
「夏も近づく八十八夜・・・」という有名な茶摘み歌がありますが、明日はその「八十八夜」です。立春から数えて八十八日目に当たり、歌にうたわれていますように、この日に摘んだ茶の葉は上等とされています。

八十八夜は、まさに夏も近づくということで、農村では田の苗代(なわしろ)作りや畑作物の種蒔きを始める重要な時期です。特に、「八十八夜の別れ霜」と言われますように、霜による農作物の被害から開放されるときであり、「八十八」は漢字の「米」に通じ、末広がりの「八」が重なる縁起の良さも加わって、昔から農事の目安として欠かせない日です。


2009/05/08
先日、「子どもの日」にちなんで総務省から4月1日現在の子供の数(15歳未満)が発表されましたが、前年に比べて11万人少ない1714万人と過去最小を更新。減少は28年連続で、総人口に占める割合も前年比で0.1ポイント低下して13.4%と35年連続で過去最低の更新となっています。

男女別では、男子が878万人、女子は835万人。3歳ごとの年齢層で区切りますと、中学生(12~14歳)の360万人が最多で、3~5歳が323万人と最も少なくなっています。

都道府県別では、沖縄県の子供の割合が17.9%で最も高く、滋賀県が15.1%、愛知県が14.7%と続き、秋田県の11.5%が最低。東京都は11.8%となっています。

総人口に占める子供の割合は、日本は世界でも最低水準です。人口3000万人以上の31ヶ国と比べますと、調査年次に違いはありますが、日本はドイツの13.9%、イタリアの14.1%を下回って最低。最高はナイジェリアの44.3%となっています。


2009/05/11
春に相応しい名前を持つ「サクラマス」(桜鱒)が旬を迎えています。「本マス」とも呼ばれますが、マス科という分類はなく、サケ科に属しています。最近は数が減って幻の魚とも呼ばれ、都内の百貨店では一切れ(100グラム前後)2000円程度という高級魚です。

川でふ化し、1年半ほど川で過ごした後、海に下ります。このとき川に残り一生を過ごすものが渓流釣りでも人気の「ヤマメ」(山女)で、海に下ったものが「サクラマス」。そして、60センチ近くに成長し、次の春に川に戻ります。

「サクラマス」の名前の由来は、桜の頃に戻るためとも、産卵の頃に魚体に桜色の模様が現れるためとも言われていますが、英語でも「チェリー・サーモン」と呼ばれています。

バター焼き、揚げ物などにして食すのが多いようですが、富山名産の「鱒寿司」に使われているのはこの「サクラマス」です。


2009/05/12
本日は、数多くある『株価指数』の中でも特に覚えておいて頂きたい重要な指数をピックアップし、以下にて簡単にまとめさせて頂きました。特に、ビギナーの方はザッと目を通して頂き、徐々に慣れていって頂ければと思います。

☆ 覚えておきたい重要な株価指数 ☆
・日経平均株価         日本を代表する225銘柄で構成
・東証株価指数(TOPIX)  東証1部全銘柄の時価総額を指数化
・ダウ工業株30種平均     米国を代表する主要30銘柄の値動きを示す
・ナスダック総合指数      ナスダック市場全銘柄の値動きを示す
・S&P500種株価指数    全米の主要500銘柄で構成
・FTSE100種総合株価指数 欧州の代表的な株価指数
・ドイツ株価指数(DAX指数) ドイツの主要30社で構成
・上海総合株価指数       中国・上海取引所の株価指数
・香港ハンセン指数       主要38銘柄で構成する香港市場の指数
・SENSEX指数       インド・ムンバイ取引所の株価指数


2009/05/13
今、旬の魚といえば「カツオ」とか「トビウオ」を思い浮かべますが、「春告魚」と呼ばれた「ニシン」もまた今が旬です。ただ、漁獲量が減ったことから最近では「メバル」が「春告魚」と呼ばれるようになっています。

この「メバル」、目が大きな魚なので「眼張」(めばる)と名づけられ、北海道から九州沿岸の岩の多いところに生息しています。「黒メバル」「赤メバル」「金メバル」など色によって分けられていますが、その違いは生育場所の深さに関係しています。

この時期(春から初夏にかけて)の「メバル」は脂が乗っており、白身の肉は淡白な味覚で身がしっかり締まっています。料理法は、煮付け、塩焼き、照り焼き、から揚げ、ムニエル、また少し大きめのものは刺身などにしても大変美味です。一度お試しになられてはいかがでしょうか。


2009/05/14
テレビの天気予報などで耳にする言葉にも、定義や目安があります。例えば、時間帯の表現。気象庁が示す目安では、「未明」は午前零時ごろから同3時ごろまで、その後の午前6時ごろまでは「明け方」となります。

強く降る雨を表す言葉は「やや強い」・「強い」・「激しい」・「非常に激しい」・「猛烈な」の5段階に分かれています。やや強い雨は1時間の雨量が10ミリ以上20ミリ未満で、人の受けるイメージは「ザーザーと降る」程度です。
猛烈な雨は80ミリ以上の雨量で「息苦しくなるような圧迫感」があります。

以下にて、よく耳にする言葉の定義・目安をまとめますと以下のようになります。

☆時間帯を表す用語
未明   0時~3時  昼過ぎ    12時~15時
明け方  3時~6時  夕方     15時~18時
朝    6時~9時  夜のはじめ頃 18時~21時
昼前   9時~12時 夜遅く    21時~24時

☆暑い日、寒い日の表現
猛暑日  最高気温が35度以上
真夏日  最高気温が30度以上
夏日   最高気温が25度以上
熱帯夜  夜間の最低気温が25度以上
真冬日  最高気温が0度未満
冬日   最低気温が0度未満

ちなみに、「あられ」は直径5ミリ未満、「ひょう」は直径5ミリ以上だそうです。


2009/05/15
見た目の美しさが料理の味を引き立てる大切な要素ですが、殻をむいたゆで卵がデコボコではせっかくの料理も美味しさ半減になってしまいます。しかし、ゆで卵の殻はむきにくく、殻に白身がくっついたりしてツルンとしているはずのゆで卵がデコボコになってしまったりします。

既にご存知の方も多いかと思いますが、そうならないための方法は、ゆであがったらすぐに水に浸けることです。卵の殻は一見、滑らかで空気でさえ入り込まないように思えますが、目に見えないごく小さな穴が無数にあってわずかながら空気が出入りしています。

その証拠に、卵をゆでますと湯が沸騰してきたときに小さな泡がたくさん卵の殻から出てくるのが分かります。これは、卵の中にある気室の空気が膨張して殻から逃げるためです。

ゆでてすぐに水に浸けると気室内部の圧力が下がり、逃げ出した空気の分だけ水が入ってきます。この水が卵の殻と白身の間に入るため、殻がスルリとむけるようになります。


2009/05/18
初夏の陽気が広がるとともに「トマト」が旬を迎えています。この時期のトマトの魅力は何と言ってもみずみずしさで、秋の濃厚な味のトマトとはまた違った味わいが楽しめます。

ヨーロッパの諺(ことわざ)に、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とありますが、Bカロチンをはじめリコピン、ビタミンC・E、ミネラル、食物繊維などトマトには毎日の健康維持にもってこいの要素が豊富です。リコピンはがん予防の効果が指摘されていますが、ハーバード大学の研究チームの調査結果では、イチゴと並んでトマトは前立腺癌の罹患率の低さと相関しているそうです。

尚、スーパーなどでトマトを選ぶ際には、皮に張りがあり、ずっしりと重くて均整のとれた丸いものを選ぶのがコツ。また、買ったトマトをおいしく保存するためには、真っ赤なトマトはそのまま冷蔵庫へ、緑色が残っているトマトは室温で赤く熟させてから冷蔵するのがよいそうです。


2009/05/19
腸内の善玉菌の働きを助ける健康食品として注目が高まっているタマネギ。今、「新タマネギ」が旬を迎えています。

タマネギの多くは収穫後に1ヶ月程度日陰などで風をあて、乾かしてから出荷されますが、「新タマネギ」は収穫後にすぐに出荷されるため、水分が多く、辛味が少なく、甘さと香りがあり、みずみずしさと柔らかさが魅力です。

日本で栽培されるタマネギには春と秋の二つの旬がありますが、現在店頭に並んでいる新タマネギは佐賀県や淡路島など西日本の産地で秋に種をまいたものです。一方、国内生産量の約半分を占める北海道産は春まきであり、秋ごろに新タマネギとして出荷されています。

ガン・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などの生活習慣病に悩む現代人に最適の野菜と言われていますが、この時期にサラダや酢の物にして生で食べる「新タマネギ」はまた格別の味わいがあります。


2009/05/20
「疲れた時には、アスパラガスを食べるといい」と聞きますが、今、その「アスパラガス」が旬を迎えています。柔らかさや香りはこの時期が1番で、サラダや炒め物に人気があります。輸入品を中心に1年中出回っていますが、国内では長野県や福島県が主産地で露地物は5~6月が出荷の最盛期となります。

スーパーなどで見かける「アスパラガス」は、ほとんどがグリーンです。ホワイトもたまに見かけますが、傷みやすいために缶詰が中心です。品種は同じで、芽が出る前に土盛りして地中で育てたのがホワイト、日光をたっぷり浴びたのがグリーンです。

アスバラガスには、ビタミン群やアミノ酸の1種であるアスパラギン酸などが豊富に含まれていて非常に栄養価が高く、そのアスパラギン酸は新陳代謝を促すとともに、タンパク質合成を高める効果があり、疲労回復や滋養強壮に優れています。

また、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取することができ、抗腫瘍作用もあり、赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため貧血にも効果があるそうです。


2009/05/21
色によって食欲が変わるといいますが、赤系の色は自律神経を刺激して胃液や唾液の分泌を高めるため、食欲を増進する効果があります。食欲を増すためには、赤い色のナプキンや赤と白のチェックのテーブルクロスを使用すると効果があり、また食事のとき女性が赤やオレンジ色の服を着るのもよいです。

料理の中に赤系統の色が無いときは、赤やオレンジ色のものを添えると美味しさが増し、ラディッシュ、筆しょうが、赤い芽ジソなどが使われるのは、人間の本能的な知恵だそうです。また、色は食べ物の味にも影響を与え、赤い色の容器に入れたりすると、その食品は甘みを強く感じたり、味を濃厚に感じたりします。
緑色だと酸味を感じることが多く、甘党の店の女性が紺がすりに赤い帯をしているのは、その店のおしるこをより甘く感じさせる効果があるためです。

大雑把に申し上げますと、暖色系の色が食欲を進め、寒色系の色が食欲を減退させますが、ちょっと食器の色を変えてみるなど、食事時の色の工夫も楽しいかもしれません。


2009/05/22
「たまにはどこかの離島でのんびりしてみたい」、こう思うことがあると思いますが、日本列島は6800以上の数多くの島々で構成され、そのうち人が住む有人離島は420程度あります。

それぞれの島に独特の魅力がありますが、以前「観光目的で行ってみたい離島」というアンケート調査を目にしました。それによりますと、沖縄県の石垣島がトップとなっています。

1、2、8位と人気の島はいずれも八重山諸島に属し、石垣島はその玄関口でもあり、年間60万人以上の観光客が訪れています。2位の西表島は石垣島から船で最短30分。沖縄県では本島に次ぐ面積であり、全体の90%が深い亜熱帯の原生林に覆われ、島全体が太古の面影を残した観光スポットになっています。

尚、40代以上の中高年層からの支持が比較的高かったのが、5位の佐渡島と北海道の礼文、利尻の両島(9、10位)で、南の島とはまったく異なる趣があり、登山や自然観察など幅広くレジャーが楽しめます。ちなみに、1~10位のランキングは次のようになっていました。

1. 石垣島   (沖縄県)
2. 西表島   (沖縄県)
3. 屋久島   (鹿児島県)
4. 奄美大島  (鹿児島県)
5. 佐渡島   (新潟県)
6. 宮古島   (沖縄県)
7. 小笠原諸島 (東京都)
8. 与那国島  (沖縄県)
9. 礼文島   (北海道)
10. 利尻島   (北海道)


2009/05/25
『梅雨』と言えば6月と思いがちですが、旧暦に直すと5月となります。昔の人は5月の雨を「さみだれ」(五月雨)と呼んでいました。もともと、「ばいう」(梅雨)は中国から伝えられた言葉で、梅の実のなる時期に長雨が続いたことから使われるようになったと言われています。また、梅雨(つゆ)を「梅」の「雨」と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからとも言われています。

梅雨の季節になると、体調をくずしたりする人もいますが、これを乗り切る最適な食品の1つが『梅干し』です。梅の効用は含まれるクエン酸が胃液の分泌を高め、殺菌効果から胃の中をきれいにし、大腸での良性細菌の増殖を促進させたりします。


2009/05/26
ぬめぬめとした粘り気が特徴の「オクラ」。今、その露地栽培(温室栽培ではなく、通常の畑で栽培すること)の「オクラ」が旬を迎えています。

「ぬめり」があるために好き嫌いがはっきりと別れているようですが、非常に栄養価が高い野菜であり、この「ぬめり」に整腸作用やコレステロールを減らす作用があり、「ぬめり」こそがベクチン等の食物繊維そのものです。

ベクチンは血糖値の急上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にも役立ちます。
また、カルシウム、鉄分、カロチン、ビタミンA・Cが含まれており、夏バテ解消にはもってこいの野菜です。

刻んでサラダにしたり、天ぷらにするのが代表的な食べ方ですが、店頭で選ぶ際には、緑色が濃く、表面の産毛がびっしりと生えたものを選ぶのが良いそうです。


2009/05/27
株式マーケットに接していますと、普段聞き慣れない言い回し・用語を見聞きすると思います。例えば、内需関連株、景気敏感株、ディフェンシブ株・・・といった具合です。

慣れてきますと違和感は全くないのですが、本誌を読んで頂いている方の中にはビギナーの方が多くいらっしゃいますので、本日は簡単にその分類についてご説明したいと思います。

・内需関連株
 事業基盤が国内にあり、業績が国内景気に影響されやすい。主な業種は、不動産・銀行・建設・通信。

・輸出関連株
 輸出比率や海外売上高比率が高く、海外景気や為替の動向に左右されやすい。主な業種は、自動車、電機、ハイテク、機械。

・景気敏感株
 収益が景気変動に左右されやすい。主な業種は、鉄鋼、化学、非鉄などの素材産業や工作機械などの設備投資関連。

・ディフェンシブ株
 景気変動の影響を受けにくく、比較的業績が安定。主な業種は、食品・医薬品・電力・鉄道。

・市況関連株
 国際商品市況や株式、金利などに業績が左右されやすい。主な業種は、証券・銀行・損保・非鉄。

大まかに分類しますと上記の通りとなります。ただし、不動産は金利変動で収益が左右される金利敏感株といった側面があり、また電機株でも半導体生産が多いと輸出というより半導体市況関連と見たほうが良い場合もあります。従いまして、四角四面に線引きしないようにすることも大切です。


2009/05/28
『売れば二上がり、買や三下がり、切ってしまえば本調子』
と日本古来の相場格言にあります。売れば値上がりし、買うと値下がりする。あきらめて処分してしまうと、そこから相場は本調子になる、本当に相場は難しいという意味です。

これは、株式投資をしたことがある人なら、誰でも大なり小なり経験していることです。どういうわけか、買った銘柄はなかなか値上がりせず、買っていない銘柄ばかりが値上がりする・・・。そこであきらめて処分すると、その銘柄は直後から本格的な上昇相場となる・・・といった具合です。

まるで、誰かが自分の手のうちの全てを知り尽くした上で裏をかいているのではと勘ぐりたくなる、そんなご経験があるのではないでしょうか。

しかし、これはたまたまタイミングがずれただけのことで、その時期が来るまで待てず、早めに、或いは遅れて動き出した結果に過ぎません。

『株を買うより時を買え』と申しますが、どんないい銘柄を仕込んでも、タイミングを間違えますとなかなか上手く行きません。

こういう場合には、目先で売買(狩猟型投資)を行なっていることが多いので、投資スタンスを中長期に変えてみると良いです。目先の動きに一喜一憂することなく、長い目でじっくりと値上がりを待つ。今まで多くの方々を見てまいりましたが、ここに解決策があります。これを私aquaは、『農耕型投資』と呼んでいます。


2009/05/29
明石海峡ではマダコ漁が最盛期を迎えていますが、明石沖のタコは最高級扱いされており、肉質がしまって味も格別と聞きます。当地のタコの味が良いのは、明石海峡の速い潮の流れにもまれるためで、流されまいとして、石や岩にしがみつくため足が太くなり、肉がしまってくるためだそうです。

一度ご当地の新鮮なタコを食べてみたいと思いますが、タコは低カロリーで高タンパク、若返り効果のビタミンEも含まれ、アミノ酸の一種のタウリンも多いそうです。血圧の安定や心臓を丈夫にするなどの作用で、今注目の成分です。

ちなみに、このタコ、そのスタイルも面白いですが、呼び方もなかなかユーモラスです。江戸時代の『魚鑑』によりますと、タコは「多股(たこ)の義なり」とあり、「足多き故に」としています。


2009/06/01
月日が経つのは早いもので、本日から『水無月』(みなづき)、6月入りとなります。この水無月とは陰暦で5月のことで、漢字では「水の無い月」と書きますが、水が無いわけではなく、「無」は「の」にあたる連帯助詞「な」であって『水の月』という意味になります。

陰暦5月は田に水を引く月であることから『水無月』と言われるようになったそうです。

そして、本日から「衣替え」のところも多いかと思います。この「衣替え」は、平安時代から始まった習慣で、当時は「更衣」(こうい)と呼んでいました。明治期になって今の国家公務員にあたる人達の制服が定められ、夏服と冬服の更衣の時期がそれぞれ6月1日~9月30日、10月1日~5月31日と定められました。やがて、これが学生服にもおよび、さらに一般の人たちにも定着していったようです。

話は変わりますが、今から54年前の昭和30年(1955年)の6月1日、アルミの1円貨が発行されました。その1円貨は、満54歳となります。


2009/06/02
保有している銘柄の日々の株価はチェックしても、意外と「出来高」のチェックを忘れている人が多いようです。マーケット全体、あるいは個別銘柄におきましては、実はこの「出来高」が株価の「先行き」を暗示しているケースが多々あります。

普段、株価だけではなく、この「出来高」チェックは欠かせず、相場全体はもちろん個別銘柄の過熱感や閑散度合い、或いは売買のタイミングを計る上で重要な尺度として利用価値が高いのが出来高チェックです。

ビギナーの方におかれましては、慣れるまではピンと来ないかもしれませんが、株価の動きと出来高の動きには密接な関係があり、慣れれば「アレッ、出来高が多くなった!」といった具合にその変化が分かるようになります。そしてその後、株価は何らかの反応を必ずと言っていいほどしてきます。

コツは、『出来高が細ったところで仕込みの態勢に入り、多くなったら利食いの態勢に入る』ということですが、これを尺度とすることにより、投資パフォーマンスはかなり向上するはずです。

特に、押し目買いのタイミングを計る際、出来高が落ち着いた時点での出動は極めて的中率が高くなります。ちなみに、出来高に関する格言には、「閑散に売りなし!」ともあります。


2009/06/03
「早耳の早倒れ」という相場格言があります。インターネットの普及によって株式投資(銘柄選び)に関する様々な情報を集めやすくなっていますが、掲示板など株式市場のうわさ話など以前は伝わってこなかったような情報?も簡単に目にすることが出来ます。

気をつけなければいけないのは、そうした情報の真偽は明らかではないという点です。まことしやかに書かれた情報でも実はその人の持っている銘柄のポジション・トークであったりする訳ですが、重要なのは皆が騒いでいるからといって踊らされず、飛び付かず、冷静に自分なりに判断する必要があるということです。

「株価を買わずに、銘柄を買う」、これは何度も申し上げていますが、株価を買うという投資スタンスでは、得てして『早耳の早倒れ』になりがちですので、特にビギナーの方におかれましては肝に銘じて頂ければと思います。


2009/06/04
メロンが出荷の最盛期を迎えています。メロンにはアールスやアンデスなど果皮に網目のあるネット系とプリンスなど網目のない品種がありますが、最近ではネット系に人気が集まっています。

中でもアンデスメロンは価格が手ごろなことから、スーパーでは主力となっています。アンデスメロンと言いますとアンデス山脈で作られたと思われがちですが、全く関係がなく、このメロンを作ったのは日本人です。「安心して栽培でき、安心して食べることができる」ということから「アンシンデスメロン」となり、略して「アンデスメロン」になったそうです。また、「プリンスメロン」は日本の皇太子ご成婚にちなんだネーミングだそうです。

選ぶ際は、ネットメロンの場合はネットが細かく均一にたくさん張ったものが良品であり、同じ大きさなら重みのあるものを選ぶのがポイントです。買ってから数日間室温で保存し、食べる2時間ほど前に冷やすとより美味しくなります。


2009/06/05
本日6月5日は、二十四節気の一つ「芒種」(ぼうしゅ)。芒種とは、稲や麦など穂の出る穀物の種(たね)のことを言い、農家は田植えに追われる頃となります。

実際には、現在の種まきはこの時期よりも早いですが、この日から6月21日の夏至までの期間を「芒種」とも言い、この頃になりますと、蟷螂(カマキリ)や蛍(ホタル)が現れ始めます。もちろん、きれいな水がないと育たない蛍は、最近ではまず見ることが出来ません。

ところで、梅雨入りが近づき、雨空が全国を覆いつつあります。これからしばらく屋内で過ごす機会が増えそうですが、先日、『雨で思い出す映画作品』という調査結果を目にしました。

1位は、「雨に唄えば」(米、1952年)となっており、ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊る場面は圧倒的な支持を集めています。2位は「シェルブールの雨傘」(仏、1964年)で、カトリーヌ・ドヌーブの演技とミシェル・ルグランのテーマ曲がとても印象的です。


2009/06/08
例年、暑くなってきますと「なかなか寝つけない」、「眠りが浅く寝起きが悪い」、「十分な睡眠時間をとれない」など、眠りに対する不満が多くなってきます。

寝つきをよくして質の高い睡眠を得るためには、例えば、ぬるめのお湯(38~40度)に胸の下まで20~30分ゆっくり浸かる半身浴が効果があります。血液循環を盛んにして筋肉にたまった疲労物質を取り除いたり、昼間働いていた交感神経を鎮めて、心身ともにリラックスさせる効果があるためです。

お湯にリラックス効果のあるローズマリーやラベンダー、アンジェリカなどのエッセンシャルオイルを数滴垂らしたり、入浴剤を入れて血行を改善するのも有効な方法です。一方、熱いお湯は交感神経の働きが促進され、脳や体が興奮するため、寝る前には逆効果となります。

また、食事のとり方も安眠のためには重要なポイントになります。寝る間際になって食事をすると睡眠中に胃腸が働くことになり、その情報が脳に伝達されて眠りが浅くなってしまいます。ですから、夕食は遅くとも寝る2~3時間前には済ませるのがベターです。

さらに、寝室の環境も安眠には大切な要素となります。一般的には18~22度くらいが暑さや寒さを感じないで熟睡できる室温といわれていますが、あまりにも外気温と開きがあるのも問題で、夏や冬は外気温との温度差を8度前後に調節するのが目安です。湿度は50~70%が睡眠に適しているとされています。


2009/06/09
ジメジメとした梅雨時や夏場はどうしても食欲が落ちてきますが、こんな時に欠かせないのが『スパイス』です。『スパイス』と言いますと、「辛い!」というイメージが浮かぶかもしれませんが、苦み・甘み・辛み・渋み・酸味など様々な味のものがあり、ポプリや入浴剤、お茶などに用いられるハーブ類もスパイスの一種です。

香りづけ、臭み消し、辛みづけ、色づけなどに使われる植物性のものは全てスパイスであり、トマトや柑橘(かんきつ)類、香りの強い野菜なども広い意味でのスパイスと言えます。

スパイスの主な活用法としましては、

・精神的な疲労や熱があるとき
 発汗作用のあるトウガラシやカレー粉を使った料理、アセロラやグレープフルーツ、タマリンドなどビタミンCを豊富に含む果物を食べるといいとされています。

・口臭が気になるとき
 バジルを噛んだり、フェンネル(ウイキョウ)の種子やグレープフルーツ などのビオフラボノイドを含み、ビタミンCが豊富な果物を食べることで口臭を取り去ります。

・なかなか寝つけないとき
 カモミールやタイムのお茶、クチナシの実とハトムギの煎じ液などを飲むと、神経の高ぶりが抑えられるといいます。

・ストレスがたまっているとき
 ローズマリーやセージのお茶、セロリとはちみつのジュースなどがいいとされています。

その他、まだまだ多くの活用法がありますが、スパイスの役目は飲食物を美味しくするだけではなく、かつては防腐剤として珍重されていましたし、中国では漢方の生薬として広く利用されてきました。

さらに、日本でも風邪をひいたときにショウガ汁をたらした葛(くず)湯を飲んだり、夏の食欲のないときに七味唐辛子などを利用したりしてきました。スパイスは料理の味に彩りを添えるばかりでなく、上手に活用することで健康の増進にも大変役立ちます。


2009/06/10
この時期、食卓に彩りを添えてくれるのが「青ジソ」。現在の主産地は愛知県ですが、露地物はこれから夏にかけて旬を迎えます。

シソは漢字で『紫蘇』と書き、「蘇(よみが)える」、「蘇生」(そせい)とありますように、中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。強力な殺菌作用があり、防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されています。

栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれています。砂糖と水で煮出し、薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうですが、「人を生き返らせる力がある紫蘇(シソ)」、疲労を感じたときは試してみる価値がありそうです。

ちなみに、スーパーなどで選ぶ際は、色鮮やかで、葉がみずみずしく、葉先までピンとしているものを選ぶのが良いです。表面が乾燥しているもの、傷のあるもの、軸の切り口が黒く変色しているもの、葉が茶色くなっているもの、黒い斑点が出ているものは避けた方がよく、また、大きくなりすぎたものは味も香りも余りよくないためやはり避けたほうがよいです。


2009/06/11
西の瓜(うり)と書いて西瓜(すいか)と読みますが、由来は中国の西域から伝播されたところからついたそうです。英語では「WATERMELON(ウォーターメロン)」といいます通り、成分は90%以上が水分で10%近くが糖分です。

果汁には、利尿作用ががあるカリウムやシトルリンが含まれ、西瓜の利尿作用は、むくみを改善するほか、尿と一緒に余分な塩分を排泄することから高血圧や動脈硬化、膀胱炎、腎炎にも効果があるといわれています。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、西瓜は、ほんの軽く叩いた時の音と手応えで中身の状態を判断する事が出来ます。熟しきってしまっている西瓜は「ボテボテ」とした鈍い音がします。これはスイカの中がタナ落ちして、空洞が広がってしまっています。また、反対に若過ぎるスイカは「ピンピン」とした感じの高い音になります。ちょうど食べ頃のスイカの音は「ポンポン」という感じの非常に良い音になります。

ちなみに、西瓜は、縞と縞の間を切ると切断面に種があまり出ないそうです。切り売り西瓜だとついつい種が少ないものを選んでしまいますが、店のほうでも工夫して販売しているようです。


2009/06/12
梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言われますが、そのためか花言葉は「移り気」となっています。今ではこのアジサイの花には、青・白・ピンク・紫・赤、そして緑・・・等々、様々な色がありますが、本来の日本のアジサイは青だったそうです。

アジサイについてよく言われていますが、土壌が酸性だと青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だったという訳です。幕末から明治にかけて来日した西洋の人々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアルカリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。

ちなみに、アジサイを西洋に紹介した人物として有名なのは、かのシーボルトですが、彼はアジサイの学名を「ハイドランジア オタクサ(Hydrangea otaksa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シーボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、彼女の呼び名を名付けたそうです。


2009/06/15
「福神漬」とならんでカレーライスの付け合せとしてポピュラーな存在の「ラッキョウ」。意外とその旬が分かりにくいのですが、5月末から7月にかけて最盛期を迎えます。一大産地は鳥取県。中国が原産とされるユリ科の植物で、秋には赤紫色の花が咲きます。

古来、薬用として疲労回復やせき止めなどに用いられてきましたが、ニンニクやネギに近い特有の香りと辛みを生み出す硫化アリルという成分が食欲を増進させ、血液の流れを改善し、体を温める作用もあるそうです。

漬物も美味しいですが、今の旬の時期には生のまま、味噌をつけて食べるのもまた美味です。

ちなみに、「福神漬け」には、大根(ダイコン)、茄子(ナス)、鉈豆(ナタマネ)、蓮根(レンコン)、胡瓜(キュウリ)、シソの葉、白ゴマの「7種の野菜」が入っており、これを「七福神」に見立ててその名前の由来となったそうです。作り方によって若干中身が違いますが、大根が中心の漬物です。


2009/06/17
「桃栗三年柿八年」(ももくりさんねんかきはちねん)

発芽から結実まで桃や栗は3年、柿は8年かかるため、物事を成し遂げるには時間がかかることを示唆する諺です。

桃は英語でピーチ、仏語でペッシュと呼ばれ、その昔、原産国の中国からシルクロードを渡ってギリシャ、ローマに伝えられ、17世紀にアメリカ大陸まで伝わったそうです。「毛毛(もも)」といわれ、毛がいっぱい生えた硬い果肉だったそうです。

多くの実がなることから豊穣(ほうじょう)の象徴とされ、古くから魔よけや不老不死の仙果として重宝されていました。

「桃源郷」の語源は、中国の漁師が迷い込んだ桃の花が咲き乱れる仙境(俗界を離れた清浄な土地)に由来します。もう一度行こうとして探しても、どこにも見つからなかったそうですが、西洋の「ユートピア」がくしくも「どこにもない場所」を指すのは「理想郷」の普遍性を示唆しているのかもしれません。

桃には体を元気にしてくれる要素がたくさん含まれており、果肉には老化防止の働きがあり、葉はあせもや湿疹に効果があるそうです。また、種は血液の循環を良くする作用が、花はむくみを解消する働きがあるとされています。

国内の主産地は、山梨・長野・福島。6月下旬から8月にかけて屋根なしで栽培する露地物の季節となります。好みの柔らかさになるまで日陰に保存し、食べる直前に冷蔵庫で冷やすと美味しさも増します。


2009/06/19
世界3大穀物と言えば、「小麦」・「米」・「トウモロコシ」ですが、今、夏の風物詩「トウモロコシ」が旬を迎えています。トウは「唐」、モロコシは「唐土」(もろこし、中国をさして呼んだ称)から伝来した植物という意味があるそうです。

トウモロコシの世界最大の生産国はアメリカで、全世界の生産量の4割程度を占め、次いで中国、ブラジル、アルゼンチンと続いています。一方、輸入量を見ますと、世界最大のトウモロコシ輸入国は日本であり、その輸入量の9割をアメリカに依存、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されています。

国内産では宮崎など九州を皮切りに四国、中部、関東、東北と産地が徐々に北上、8月には北海道産が出回ることになります。

店先に並んでいるのは甘味の強い品種スイートコーンで、未熟なうちに収穫したものです。黄色と白の混ざった「バイカラー種」と黄色一色の「モノカラー種」があり、数年前までは「ピーター」などのバイカラー種が市場を席巻していましたが、現在は甘みの強い「未来」(みらい)を中心にモノカラー種が急速に普及しています。


2009/06/22
昨日は「父の日」。「母の日」は有名ですが、何故か「父の日」となるとやや影が薄い気がします。

「自分自身に欠けていたものが 息子に実現されるのを見ようとするのは、すべての父親の敬虔な願いである」と言うのはゲーテですが、たとえ口に出さなくても父親の子に対する期待は大きく、複雑です。

「俺に似ろ俺に似るなと子を思い」という言葉もあり、また「父は永遠に悲壮である」とうたうのは萩原朔太郎です。

感謝する人はやがて感謝される人になります。甘えてばかりが甘えられる親になります。やはり、「子を持って知る親心」なのかもしれません。


2009/06/23
湿っぽい日が続いていますが、晴れた日に布団をほし、ふっくらふくらんだ布団に寝るのは気持がいいものです。布団に含まれた水分を蒸発させ、雑菌が太陽の紫外線や赤外線によって殺菌され、ダニ退治にもなります。午前10時頃から午後2時までが干し頃で、裏と表をそれぞれ1時間くらい干せば十分です。

ところで、干した布団を取り込むとき、誰もがパンパンとたたくのは何のためでしょうか。ホコリを叩き出そうということでしょうが、これはやめた方がよいそうです。と申しますのは、布団を叩くと綿の繊維が切れたり傷んでしまうので、弾力性がなくなり、固くなって寿命が縮んでしまうからです。

気持として威勢よくパンパンと叩きたくなりますが、せっかく日を吸い込んでふっくらした布団をかえって固くしてしまうことになります。


2009/06/24
今が旬の玉ネギ、英語名ではオニオン「Onion」。最近は大分おとなしくなって、さほど刺激臭がないかもしれませんが、それでもミジン切りにしたりすれば、涙が出たりして苦労させられるかと思います。あの手この手で工夫している人も多いようですが、意外と簡単な解決策があります。

それは、水につけるという方法です。刺激臭の正体は硫化アリルという成分ですが、これは水に溶けやすいという性質を持っています。そこで、硫化アリルを多く含んでいる根元をまず切り落としてから水の中で皮をむき、丸ごと水に数分間つけておきます。こうすれば刺激臭が少なくなり、刻んでも涙ボロボロということはありません。

そして、もう一つ大切なことはよく切れる包丁を使うことが肝心です。切れない包丁ですとよけいな細胞を破壊してしまうため、新たな硫化アリルを発散させることになり、せっかく水につけておいても効果が半減します。

ちなみに、玉ネギには、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄分が含まれ、せきやたんを鎮め、尿の出を良くし、血中の脂質を低下させる効用があり、発汗作用や解熱作用もあるそうです。


2009/06/25
「滝」。何万年も前からその場所で落下し続けていますが、季節毎に、天候毎に、或いは見に行った人の心毎にその見え方が異なります。特に雪解けで水があふれ出すこの時期は、最もスケールが大きくなり、見るには格好の季節となります。

以前、滝の名所ベスト10という調査結果を目にしましたが、1位は北アルプスの山肌に落ちる「称名(しょうみょう)滝」となっていました。4段の滝で350メートルの落差は日本一、エメラルドグリーンの滝つぼも見事な「日本一の名瀑(ばく)」にあげる人が多くいます。

2位は「羽衣の滝」で、270メートル国内3位の落差を持つ7段の滝です。岩肌を伝う繊細な筋が優美な天女の羽衣のように見えるそうです。

尚、1~10位までは次のようになっていました。(日経調べ)

1.称名(しょうみょう)滝      富山県  350メートル  段瀑
2.羽衣の滝             北海道  270メートル  段瀑
3.不動七重滝(ふどうななえのたき) 奈良県  100メートル  段瀑
4.那智(なち)の滝         和歌山県 133メートル  直瀑
5.華厳(けごん)の滝        栃木県   97メートル  直瀑
5.三条の滝             福島県  100メートル  直瀑
7.白糸の滝             静岡県   26メートル 潜流瀑
7.安(やす)の滝          秋田県   90メートル 分岐瀑
9.松見の滝(まつみのたき)     青森県   90メートル  段瀑
10.吹割(ふきわれ)の滝       群馬県    7メートル 渓流瀑

垂直に一気に落下するのが「直瀑(ばく)」、段差のあるとことを落下する「段瀑」、途中で岩に当たって水が分かれる「分岐瀑」、傾斜の強い斜面を滑るように流れる「渓流瀑」、地中を流れてきた伏流水が断層などで地表に吹き出すように落ちる「潜流瀑」といった様々な滝の形状があります。

ちなみに、世界三大滝は、カナダの「ナイヤガラの滝」、南米の「イグアスの滝」、そしてアフリカの「ビクトリアの滝」と言われています。


2009/06/26
現在、普通預金の金利が年0.04%程度、またスーパー定期1年物が0.2%程度となっています。まるでミクロの世界の数字でピンときませんが、絶対額で計算しますと100万円を普通預金に1年間預けておいて利息は400円。1年間スーパー定期に預けておいて利息は2000円程度という計算になります。

現在、東証1部銘柄の平均配当利回りは1.7%程度となっています。シンプルに考えますと、仮に100万円分株式を買って1年間保有したとしたら1万7000円程度の配当が取れるという計算になり、預金とはその差が1万5000円程度違ってきます。

しかも株価が上昇したら思わぬ利益が入るという楽しみがあります。もちろん、株価が下がったら損が出るわけですが、皆様でしたらどっちを選択されるでしょうか。長期的な資産形成という観点から考えれば、自ずと答えは出てくると思います。もちろん、資金の性格によって分散しておくことは言うまでもありません。


2009/06/29
蒸し暑い日が続いていますが、こうなりますとさっぱりした魚、特に白身の魚が食べたくなったりします。6月から9月頃までが旬で夏を代表する白身魚といえば「スズキ」。「マダイ」や「ヒラメ」にも負けない白身の高級魚です。エビやカニなどを食べ、成魚は1メートル近くに達し、大きいほど美味とされています。

「スズキの洗い」がポピュラーですが、氷水にさらした身は引き締まって涼味を存分に味わうことができます。洗いは薄い切り身にした後、氷水に入れ、身が白っぽくなったら引き揚げます。そして、水気を切り、氷と一緒に盛付ければ一段と清涼感が高まります。

ちなみに、このスズキは『出世魚』として有名で、関東では成長するにつれて、「セイゴ」→「フッコ」→「スズキ」と名前が変わります。

その他、夏が旬の魚としまして、「アジ」・「アユ」・「ウナギ」等がありますが、白身の刺し身として食べる「アジ」、これもまた「たかがアジ、されどアジ」といった感じで格別です。

夏バテ気味で食欲が落ちたときは、「ウナギ」もいいですね。ウナギは、ビタミンA・B1・B2・D・E・カルシウム・カリウム・鉄など栄養素をバランスよく含み、スタミナ消耗の激しい夏には最適です。


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