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1分で読めて社長の役に立つメルマガ2009

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No.63 不誠実な商売はダメ

2009/01/07

12月に入り、女房の誕生日が近づいてきたので、千葉県の船橋というところにある、婦人服専門店がたくさんある「ららぽーと」という商業施設に行った時のこと。

しばらく歩いていると、いいコートが目に入った。近づいて触れてみるとデザインや色はもちろん、生地も縫製もいい。値札を見ると、5万8千円。

「う~ん、ちょっと高いなあ・・・」と思う一方、「おいおい、結婚前なら買っていたんじゃないの?そういう根性は、感心しないね」と突っ込む、もう1人の私。

迷いに迷った挙句、やはり、このコートを買うことにした。ただし、バーゲンになってから。

「バーゲンはいつ?」と聞くと、クリスマスではなく、元旦の初売りからだという。クリスマスは、男の財布から出るもの。だから、バーゲンは必要ないのである。男はつらいよな?と思いながらも、敵の強気と深い人間観察に、あっぱれと感じながら、店を後にした。

いよいよ、元旦。お目当てのコートがなくなってしまっては・・・と思い、午前中に、そのお店に行ってみて驚いた。

店の中の商品が、完全に入れ替わってしまっているのである。もちろん、あのコートもない。あるのは、今ひとつの色やデザインの婦人服ばかり。おそらく、売れ残り品なのだろう。確かに、バーゲンで30%0FFではあったのだが・・・

「年末に、ここにあったコートはないの?」と聞く私。「これじゃないですか?」と店員。似ているが、明らかに違う。私が引くのを見ると、「これも素敵ですよ。これも素敵ですよ」と押しが強い。年始の売上拡大のためにいる、スペシャル販売員なのだろう。

私は、金輪際、この店には行くまい、と決めた。

こういったことを、業界関係者に話すと、「桑島社長、それって業界の常識ですよ。そうやって、在庫を一掃するんですよ」と、言われたりするから、たちが悪い。

しかし、これだけ厳しい時代、こういう不誠実な会社は、1年かけて、2年かけて、顧客の信頼を失い、大きく業績をダウンさせてしまうだろう。

業界の常識が、顧客にとって不誠実なことになる危険は、何も婦人服小売業だけの話ではない。

あなたの会社の顧客も、見ていないようで、実は、よ~く見ている。あなたの会社は、大丈夫だろうか?


No.64 勘の磨き方とは?

2009/01/14

あなたは、「勘」が、いい方だろうか?あまりよくない方だろうか?

業績を上げている経営者に、そのポイントを詳しくお聞きすると、「勘」という言葉が出てくる場合が、非常に多い。

「勘」は、天性のものなのか?磨けるものなのだろうか?磨けるものならピカピカに磨いて、業績を上げられる経営者になりたい!そう思って、私は、勘のいい社長の手法を、盗もうと試みた時期があった。

結論から言えば、その磨く方法は存在した。それは、意識しているか、無意識かどうかは別にして、「必ず、やる前に、その結果を、深く考え抜いた理由つきで予測し、後に必ず振り返っている」ことであった。

たとえば、

・販売促進をするとする。その結果が、どうなるか?数字で詳細に、深く考え抜いた理由つきで。後に必ず振り返る。

・営業に行く。商談の結果がどうなるか?どんなことでつっかかるか? どんなことを言ってくるか?深く考え抜いた理由つきで。後に必ず振り返る。

・ある人を採用する。実際に入社したら、どんな人材か?深く考え抜いた理由つきで。後に必ず振り返る。

などなど。

「深く考え抜いた理由つきで」(仮説と言ってもいい)、「後に必ず振り返る」というところが肝心。

何となくの理由しかないから、結果ができたときに、どこが予想外だったのかを、振り返って学べない。

後から振り返らないから、結果が教えてくれているノウハウを学べない。

「勘」のいい社長は、こういったことを積み重ねて、そのノウハウを磨いている。「勘」のよさは、天性のものだけではないのである。

「必ず、やる前に、その結果を、深く考え抜いた理由つきで予測し、後に必ず振り返る」

あなたも、今まで以上に意識して、取り組んでみてはいかがだろうか?


No.65 一息は、あくまで一息

2009/01/21

先日、友人に会った。同じように事業をしている友人である。前回、会ったのは、6ヶ月前。「いやあ~、景気が悪くて、たいへんだ・・・。保証協会の枠も一杯だし・・・」と、愚痴が多くて心配していたが、今回は明るくなっていた。

「緊急保証制度で、なんとか借りれたんだ」友人は、ホッと一息の様子。確かに、事業をやっていて、お金に追われるほど、精神的に疲労することはない。私も、よかったなあと、自分のことのように、うれしかった。

しかし、酔いがまわってくると、「もう1件行こう!いい店を見つけたんだよ!」普段なら、喜んでついていく私も、今回は、さすがにちょっと躊躇した。

借り入れできたのはよかったが、あくまで借り入れであり、当たり前だが、返さなくてはいけないのである。「せっかく、借り入れできたという幸運がめぐってきたのだから、その運を逃さないように、早めに帰ってまた明日から頑張ろうぜ!」そう言うのが、精一杯の私。

私は何も、緊急保証制度を利用するのが、よくないと言っているのではない。

借りたものは返さなくてはいけないし、もし、普通の保証枠がいっぱいなら、なおのこと、会社は、そういう状況にあるのである。しかし、キャッシュがあると、それがどのような性質のものかは別として、安心しがちになってしまうのが、人間の弱いところ。

何年か前にも、保証枠が広がった時があり、急場をしのいだ会社が多数あった一方で、その後の1~2年で、負債だけが大きくなって倒産した会社や、その時の借り入れのツケで苦しみが続いた会社が、けっこうあったと聞いている。

会社は、存続することが第一。急場をしのぐことも重要。しかし、借りれば借りるほど、危機感を持ち、支出にうるさくなり、今まで以上に、毎日毎日働くことが、今回のような制度を、うまく活かすことになると思うのである。


No.66 男の子を育てる母親に、重要なことは2つ

2009/01/28

子育てをする上で、本人に対するアプローチも大事だが、それ以上に 女房へのアプローチも大事である。

なぜなら、子供と接している時間は、自分よりも何倍も長いし、母親でなければ、できないこともあるからだ。

しかし、人間、異性のことはわかりにくいもの。父親にとって、女の子の心理がわかりにくいように、女房にとっては、男の子の心理は、わかりにくい。そこで、子供3人が全員男の私は、こんな風に言っている。

「いいかい。男の子は、母親が、2つのことだけ、やってあげていれば絶対に、グレずに、まっすぐ育つからな。一つは、やさしくすること。とにかく、やさしく、ニコニコ接すること。もう一つは、手作りのおいしいものを、作ってあげること。いいかい。余計なことは考えずに、この2つだけやる!」

「ほんとにそんなことだけで、ちゃんと育つの?言わないとやらないし勉強だって大事だし・・・」

昔に比べ、女性の学歴は上がった。いろいろ情報も氾濫しているか
ら「そんな単純なことだけで・・・」そう思い込み不安になり、「ガミガミ・勉強・ちゃんとやる・はやくやる・Aちゃんと比べて・・・」ちゃんと育てようという愛情から発している行動なのだろうが、逆に、大事なことを忘れてしまっている場合が、多いように感じる。

話は変わるが、先日、ホンダでトップセールスになり、BMW、フォルクスワーゲン、ダイエーなどの社長を務め、現東京日産自動車販売社長のスーパーウーマン、林文子さんが、講演で、こんなことを言われていた。

「私が、こんなに仕事をしていると、よく離婚になりませんね、って、みなさん思うでしょ。それには、2つのポイントがあるんですよ。男性は、とにかく褒める。そして、食事をちゃんと作ってあげる。ほんと、食事なんですよねえ~」

やさしくする。おいしい食事を作ってあげる。やはり、この2つなのである。


No.67 「・・・・・・のに」は禁句

2009/02/04

ある社長とお会いしていた時のこと。

お話をしていると、「・・・・・・のに」という内容が、実に多い。
「これだけしてやっているのに」「大企業さえ人員削減している中で、雇用を確保しているのに」「厳しい中でも、減額とはいえ賞与も出したのに」等々。

確かに、社長であれば、「・・・・・・のに」と言いたくなることは、実にたくさんある。私も、その気持ちは、よ~くわかる。

しかし、心配になったのは、この「・・・・・・のに」を、社員に対して、言っていないだろうな?部外者の私に言って、ストレスを解消しているだけならいいのだが・・・、ということだ。

「器が大きい、小さい」という話をよく聞く。当然、誰でも、できれば「器が大きいですね」と、人からは思われたい。

しかし、器が大きい、小さいって、どこで決まるの?あるいは、どうしたら器が大きくなれるの?そんなことを、考えたことがある。

いろいろあるのだろうが、その方法のひとつは「・・・・・・のに」と言わないことだと、私は、最近気づいた。

「・・・・・・のに」という言葉を口にした途端、「器の小さい人」と見られ、何も得することはない。であれば「・・・・・・のに」は、禁句なのである。


No.68 アイデアが欲しくなったら、20分以上歩いてみる

2009/02/10

事業をやっていれば、大きな壁、小さな壁、さまざまな壁にぶち当たる。

そんな壁にぶち当たる度に、

・さて、どう乗り越えようか?
・方法は必ずある、のはわかっているが、その方法が何であるのか?

がわからない・・・

などと、冗談とも本音とも、判断がつかないようなことを言いながら、私も、ウンウン唸っていることが、よくある。
そんな時は、椅子から立ち上がって、20分以上歩いてみるのも、一手である。歩くと、不思議に、思いつくことがあるものだ。

私の経験上、歩くときの注意点は、5つ。

1.考えるテーマを決めて歩く。ぼっーと歩いてもだめ。

2.20分以上が大事。歩いてみると分かるのだが、10分くらい歩き続けていると、アイデアが湧き始める。だから、10分しか歩かないと、体力を消耗するだけ。(健康にはいいが)

3.ただし、歩き過ぎもだめ。体力の限界に近づくと、当然、頭も回らなくなる。ちなみに、私の最適時間は、30分前後。短いか・・・

4.必ず、メモを持って歩く。せっかく思いついても、書かないと忘れてしまう。

5.歩き慣れた道を歩く。新しい道だと、信号や車や建物が気になって、神経がそちらにいってしまい、アイデアが湧きにくくなる。

冗談のような話だが、私の経験談。このメルマガの何割かは、歩いているときに、思いついたテーマ。と言えば、少しは信憑性が増すだろうか?
たとえ、アイデアが湧かなくても、少なくとも健康にはいい。あなたに損はない。ぜひお試しあれ!


No.69 社長の時間を作り出すには「3ナイ」を決める

2009/02/18

社長の仕事は、実に多忙である。人、物、金、情報とは、よく言ったもので、それにまつわることに、毎日毎日、追いまくられている。

日によっては、「今日は、結局、何をやったのだろう・・・」と記憶にないくらい雑用だらけ。

よくよく考えてみれば、雑用を自分でやらないために、1人、2人、3人と社員を採用したはずなのに、社員が増えれば増えるほど、雑用が増えていくという逆の現実。

「せっかく稼いだお金を使って、わざわざ、自分の雑用を増やしている」自分が、時には、滑稽にさえ思えてくるのは、私だけだろうか?

そんな社長が、時間を創り出すには、どうしたらいいのだろうか?私は「3ナイ」を決める、捨てる仕事を決めることが、大切ではないかと思うのだ。

「3ナイ」とは?それは「出ない」「読まない」「会わない」の3つである。

・大勢に影響のないものには、出ない
・大勢に影響のないものは、読まない
・大勢に影響のない人には、会わない

「大勢に影響のないもの」の定義や基準は、人それぞれであるから、自分で考えて決めるしかないが、大事なことは、まずは、不完全でもいいから、えい!や~!と、定義や基準を決めてしまい、実行してみること。

やってみれば、逆に不都合もわかり、徐々に、定義や基準が、研ぎ澄まされてくる。

一番いけないのは、定義や基準を完璧にしようと、こだわりすぎること。こういったことは、やってみなければ、わからないのである。

私は、経営者が本当に取り組むべき仕事は、「重要性は高いが、緊急性が低い仕事」であると思う。

わかりやすく言うと、重要ではあるが、毎月毎月忙しくてできなかった・・・と繰り越してしまっている仕事。

しかし、緊急性の高い仕事に振り回されていては、いつまでたっても、その重要な仕事には取り組めない。

そのためには、時間を創り出す。

そのためには、「出ない」「読まない」「会わない」を決めるのである。

さて?あなたの「出ない」「読まない」「会わない」の定義や基準は、なんだろうか?ぜひ、紙に書き出して、今すぐ実行してほしい。


No.70 経営者のいい顔つきとは?

2009/02/25

毎月いろいろな方々にお会いしていると、「この方の顔は素晴らしいなあ~」と、思わず見とれてしまう方々がいらっしゃる。

そして、私も、どうしたら、こんな素晴らしい顔つきになれるのだろうか?といつも自問自答してしまう。

しかし、そういった方々の共通項を、言葉で表現するのは、とても難しい。表現できなければ、自分の目標にも落としにくい。どう表現したら、いいのだろうか?

そんなことを、常々、考えていた私であったが、先日「よき経営者の姿」(伊丹敬之著・日本経済新聞出版社)という本を読んでいたら、ズバリ!そう!そう!そういう顔!という表現が載っていたので、ご紹介したい。

著者によれば、よき経営者には、共通する3つの顔つきの特徴があるという。

1.深い素朴さ
  →深いは、思考の深さ。素朴さは、素直な心。
2.柔らかい強さ
  →硬いのではない。強いのである。だから柔らかい。
3.高い透明感
  →すべては必然という受け止める覚悟

う~ん、すごい表現である。まさしく、その通りであると思う。
翻って、自分の顔を鏡で見て・・・。
まだまだ、まだまだまだ、まだまだまだまだ。でも、この3つを目指していこうと、強く思った。

この本は、その他にも、経営者の資質・育ち方・失敗・引き際などの章もあり、ちょっと文章が硬いのは難点ではあるが、内容は非常に深い点が随所にある。お薦めである。
http://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=fykuKUpb&ai=a49a3bd0a16d4f


No.071 時には、子供に、苦労している姿も見せる

2009/03/04

「お~い、全員集合。お父さん、みんなに話がある。」
女房が向かいに座っているテーブルに、14才、5才、4才の子供3人を呼び寄せた私。
「お父さん、最近休みもないし、夜も遅いだろ。実は、みんなもテレビや新聞で、見たり聞いたりしているだろうが、今、世の中は、たいへんな不況だ。
(真剣に聞いている3人。3男の4才も、うなずいている。4才の子供に不況なんてわかるのだろうか?と、思わず可笑しくなってしまった。)
「だからな、今までほど簡単には、儲からなくなってきたんだ。こんなときは、お父さん、どうしたらいいと思う?」
「よ~く考える!」と答えた、14才の長男。なかなか、いい答えである。
「そうだ、よく考える!いい答えだ。それもいい。だがな、お父さんは、やっぱり、儲かるまで、できるまで、いっぱい努力することだと、思うんだ。だから、これからも休まず、夜遅くまで働こうと思う。でも、そうなると、お母さんには、負担がかかる。だからな。お前たちは、お母さんを手伝ったり、自分のことは自分でやる!そうしてほしいんだ。わかったか?」
「はい」
わずか1、2分のミーティングであったのだが、女房は「こういうのって大切よね」と、意外なほどの好反応。
私は、何が好反応なのか?と思ったが
「あなたは、すごいと思うわ。ほんと一生懸命努力する。才能もあるんだろうけど、努力がすごい。でも、子供は、そんなあなたを認めてはいても、何か自分では超えられないように見えてしまって、高すぎる存在だったと思うの。それが、お父さんでも、たいへんなときがある。でも、そんなときに、できるまでがんばる、という普通の姿が見えて、ほんとよかったと思う。」
強い父親像が大事、と思ってきた私だが、確かに一理ある。強い父親像は、あるべき姿を教えることはできても、子供にとって、どうしたらいいか?は、学びにくい面もあるかもしれない。
考えさせられる、女房のひと言であった。


No.072 間が悪く、悪運を呼び込む

2009/03/11

間が悪かったり、悪運を呼び込む人がいる。
忙しくて電話に出られない時に限って、何度も電話してくる。月末に〆てから、翌日か翌々日に契約がまとまる。「ちょっといいですか?」のちょっとが、いつも困る時に話しかけてくる。なぜか?クレームを呼んでしまう。
そんな人たちだ。あなたの周りにはいないだろうか?
「昔から間が悪かったんです・・・」「昔から運が悪いんです・・・」何か運命というか、変えようがないことのように、自己弁護している人たちである。
しかし、私は違うと思うのだ。そういう人には、行動の仕方に、問題があると、私は思うのだ。
忙しくて、電話に出られない時に限って、何度も電話してくる人には、大きく分けて、2つの原因がある。相手の行動を把握していないか、連絡することを、早め早めにやらない人だ。
相手の行動を把握していないから、出られないに決まっている時に電話してしまう。ギリギリになるから、間をおかず、何度も何度も、電話してしまう。相手からすれば、「何で、こんな時に限って!」となる訳である。
「ちょっといいですか?」のちょっとが、いつも困る時に話しかけてくる人は相手の状況を、感じ取れていないのだ。
こんな人がいた。私がいろいろな人の相談に乗って、やっと終わって、自分の仕事に没頭しようと、さあ~やるぞ!と、パソコンに向かってメールをあける。いつも、その途端に「ちょっと…」とくる人なのである。おそらく、他の人に遠慮してしまって、終わったところを見計らってくるのだろう。
しかしそれが遅いから、こちらはよしやるぞ!と決意したときに話しかけられ、正直ムッとしてしまうのだ。
月末を過ぎてから、契約してしまう人。つめが甘いのだ。
クレームを呼ぶ人。仕事の内容を、十分把握していなかったり、連絡が浅いか足りなかったり、表情や態度が暗かったり、素直でなかったり、逆に素直すぎたり(相手の言いなりすぎたり)するからクレームになるのだ。
決して、運だけではない。自分の日頃の行動の仕方を変えることによってほとんどは解決していくものなのだ。結果は、必然なのである。
とはいえ、上司も「お前は間が悪い」「悪運を呼びこむ」とは言いにくいものだ。自分から上司に「私、間が悪いですかね~?」と聞いてみるのもいいかもしれない。


No.073 弱きに注力して、数字合わせしたくなる誘惑に負けていないか?

2009/03/18

こういう時代である。
業績の落ち込みを分析すると、どの商品(業界)分野も、売り上げが落ちていて、まさに総崩れ。さて、どうすればいいか?
そんなご相談を、お受けする機会が増えてきた。
簡略化すれば、過去の売り上げ合計が、100、現在が、70だとすると
A商品(分野) 40 → 36
B商品(分野) 30 → 24
C商品(分野) 30 → 10
  合計    100 → 70
という図式の場合である。(簡略化するため、各商品や分野の成長性や粗利や新規投資やキャシュフローなどは同一とする)
ここで、多いご相談は、C商品(分野)をどうしたらいいか?という内容である。
・Aは10%減、Bは20%減と、この不況下でも健闘している。
・一方で、Cは、67%減と、20も落ち込んでいる。
・Cが、せめて20%減まで回復すれば、70の売り上げは、84まで回復し、経費削減と合わせれば、何とか黒字になる。
そんな考えが、背景にある場合が多い。そして、Cへの注力と、経費削減という大号令が、会社に響き渡ることになる。
67%減という、目に見える恐怖に反応してしまう気持ちはわかるが、これは得策ではない。
なぜなら、67%減というのは、お客様の評価が、それだけ下がっているということ(弱み)。逆に、AやBは、お客様の評価がまだまだあるということ(強み)。
ならば、AやBに限りあるヒトモノカネを投入して、改良したり、改善した新商品を開発したり、営業を集中したほうが、業績の回復には得策なのである。
株や相場の値下がりをイメージしていただくと、わかりやすいかもしれないが、人間は、過去に得ていたものを失うと、それを取り戻すのに躍起となり、冷静な判断力を失ってしまい、更に、大きな穴を開けてしまうことが多い。
弱きに注力して、数字合わせしたくなる誘惑に負け、より大きな穴を開ける方向に、進んではいけないのである。


No.074 新しいことは、手厳しい知人に聞いて、バグ出しする

2009/03/25

先日、株式会社フォーバルの大久保社長の講演を聴く機会があった。
株式会社フォーバルといえば、当時、会社設立後、最短期間で株式公開したことで、有名になった会社。
大久保社長には、会社を大きく成長発展させている友人が、100人以上いらっしゃるそうだが、その方々には、いくつかの共通行動があるのだという。
その中のひとつが、冒頭の言葉である。(バグとは、コンピュータプログラムに含まれる誤りや不具合のこと)
私は、この言葉のミソは「手厳しい」にあると思う。社長が、営業面でもいい、商品面でもいい、組織面でもいい。新しいことを思いついたとする。
「これだ!これ以外にない!!やっといいことを思いついたぞ!!!」大抵の場合の気持ちは、こんな高ぶった感じではないだろうか?
そして、同時に、無意識のうちに、その思いつきに、冷や水をかけてくれる可能性のある人には、相談したくないのも心情。しかし、大久保社長は、手厳しいが大事だという。
社内の人間ではだめで、普段、ちょっと(ちょっとではないか・・・)ムッとするくらいのことを、サラッと言ってくれる知人こそ、適任だと言う。
しかし、これが、簡単なようで、なかなかできない。
実は、私も、先週号でお知らせした通り、社員教育ポスターの第2弾として「マンスリー教育ポスター」という商品を開発した。
内容や価格体系を練りに練って、そのポスターの見本と仮の価格表を作って「忌憚のないご意見をください!」と言いながら、手厳しい意見を言ってくれそうな、7名の社長にアポを取り、ご意見を教えていただいた。
結果は?正直なところ、かなりムッとした。よくもまあ、好き放題言ってくれるものだ、とも思った。(ご協力いただきました社長ごめんなさい)
しかし、同時に、「忌憚のないご意見」は、どれもこれも、的を得ているものばかりであった。その視点なくして、商品を開発し、発売していたら・・・と、怖くなってしまった。(本当にありがとうございました)
ちょっとやり方がズレていても、何とかなってしまうのが好況期。
一方、ちょっとやり方がズレただけで、大きな打撃をこうむってしまうのが不況期。
ならば、1円にもならない自分のプライドと、大事なお金のどっちを取るか?答えは明白である。
「新しいことに取り組む前には、手厳しい知人に相談してバグ出しする」ことが重要なのである。


No.075 叱ることが軽視され過ぎていないか?

2009/04/01

「できる管理職になる5つの急所」というテーマの、私が講師としてお話しする公開セミナーがある。
管理職として、最低限のコスト意識である、自分の給料分の価値ある仕事をしているか?を考えてもらうために、自分の日給や時給を計算してもらう。報告・連絡・相談の上司への仕方、部下へのさせ方。段取りや指示の出し方。職場改善の仕方。などなどが、その概要である。
もちろん、その名の通り、管理職対象なのであるが、受講している管理職の会社の社長が、授業参観のように、後方のお席で聴講されることもある。
終了後、私は、お越しになった社長に「いかがでしたか?」とお聞きすることにしているが、ほとんどの社長がおっしゃるのは「管理職は、厳しく叱らないといけない、というところがよかった。」という感想。(手前味噌だが、他にもいい話がたくさんあった、と私は思うのだが・・・)
「言っていただいてありがとう!というのが感想です。上司が部下を叱らない。だから、全員を、社長である私が、叱っています。しかし、私も、毎日叱っていると、疲れてくる。部分的には、管理職にやってほしいと思っていました。」という社長さえいる。
本来は、社員に正しい仕事の仕方をしてもらう、という目的のために、褒める、叱る、怒る、という3つの手段があったはず。
なのに、褒めることや、意見を引き出すことや、考えさせることなど、管理職が嫌な思いをしなくて済む、耳あたりのいいことだけが、強調され過ぎている。
結果として「叱る」という、大事な管理職の仕事が軽視されている風潮に、大きな危機感を感じているのは、私だけであろうか?
叱ることの重要性を、もう一度、貴社の管理職にも伝えていくことが、重要ではないか?セミナー終了後、聴講された社長とお話していて、いつも感じることである。


No.076 本当に怒ってはいけないのか?

2009/04/08

先週のメルマガ「叱ることが軽視され過ぎていないか?」は、大きな反響を頂戴した。
実は、その私の管理職セミナーの中では「場合によっては、怒ることも大切」という話もしている。
前号の繰り返しになるが、本来は、社員に正しい仕事の仕方をしてもらう、という目的のために、褒める、叱る、怒る、という3つの手段があったはず。
怒ってばかりでは、論外だが、
・なぜ?そうしないといけないのか?を説明し
・そのやり方も説明し、部下が理解し
・それでも、やらないなら
なぜ?怒ってはいけないのだろうか?
床に落ちているゴミを拾わないという、部下の行動があったとする。
・自分が拾わなくても、誰かが拾ってくれる、というのは依存心。
・言い換えれば、当事者意識に欠けるということ。
・そんな行動を、みんながとれば、当事者意識に欠ける社風になり
・お客様に喜んでいただける仕事ができなくなる
・だから、ゴミは誰かが拾ってくれるだろう・・・ではダメ
(以上、なぜ?そうしないといけないのか?の説明)
・拾い方はわかるよね
(そのやり方も説明し、部下が理解し)
それでも拾わない社員に、本当に、怒ってはいけないのだろうか?
小事から大事にいたるまで、「場合によっては、怒ることも大切」ではないだろうか?
もちろん、いくつかの注意事項もある。
・日ごろから、部下に尊敬されている必要がある。(仲良くではない)
・相手の性格に応じて、強弱や、場所・場面や、回数は考えなくてはいけない。(褒める・叱る・怒るの比率も変える必要がある)
・怒る目的を、自分の感情の発散に置くのではなく、私は本気でこれをあなたにやらせたいんだ!あなたに成長してほしいんだ!という決意を表現することに置く。
私も20代のころ「なんでお前は・・・なんだ!」と、上司から本気で怒られ「まずい、まずい、A部長、本気で怒ってる。ちゃんとやらないとな・・・」そんな頭を掻いた経験がある。
時には怒るもあって、褒める・叱るも、活きてくるのではないだろうか?


No.077 千葉ロッテマリーンズのマーケティングに学ぶ

2009/04/15

先日、次男の小学校(千葉県)の入学式に出席した。
国歌斉唱、校歌斉唱など、いつも通りに式が進み、祝辞の読み上げのところまで進んだ時のこと。
「それでは、たいへん多くの祝辞を頂戴しておりますので、あとは、お名前だけ、ご紹介させていただきます」と、司会者の先生が読み上げ始めた。
「あやめ台幼稚園先生一同、黒砂保育園先生一同・・・千葉ロッテマリーンズ選手一同(初めてウオ~という子供たちの声)」
なるほど!である。この手があったか!私は、驚いた。
祝電代は、たった(失礼)千円か二千円だろう。その金額で、1年生から6年生まで、これから上顧客になる可能性のある400名前後の子供たちに、いい印象を与える広告を打ったのである。
気がつくようで気がつかない、すごい発想である。
「そうか、今、大事な顧客だけでなく、これから上顧客になる可能性のあるターゲットに、できるだけ安く済むようにしながら、アプローチを継続することが大事だな」
私は、この手法のキモを、そうとらえた。
「うちは、球団じゃないから」そんな声も聞こえてきそうだが、応用が大事。
社長の事業に、応用できる方法は、ないだろうか?


No.078 マスコミの協力をもらえないか?

2009/04/22

販売促進には、いろいろな方法があるが、ぜひチャレンジしてみていただきたいのが、マスコミ(テレビ・雑誌・新聞・タウン誌などなど)に取り上げてもらう、という方法である。
理由は2つ。ひとつは、広告費が無料である。ふたつには、無料であるにもかかわらず、顧客の信頼度が高く、広告以上の反応があるからだ。
「え、うちの会社が・・・」「どうやって、取り上げてもらうアプローチをするの?」そんな声が聞こえてきそうだが、3月に弊社が実施した取り組みを紹介してみたい。
弊社では、「禅寺道場」という、禅寺で社員研修を実施して、仕事のノウハウだけでなく、座禅、作務(掃除)、精進料理を体験することにより、心と体を清め、感謝の気持ちを養う、そんな研修を定期的に実施している。
対象は、幹部コース、若手コース、新入社員コースの3つ。
http://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=fykuKUpb&ai=a49ee67dab2231
このタイミング的に最適な新入社員コース(すでに終了)を、マスコミの方々に取り上げてもらえないか?そんなアプローチをしたのである。
まず、下記のような、プレスリリース(報道用資料)をA4・1枚で作成する。目を引くキャッチ、簡潔な説明文、そして、下にこちらの連絡先を書く。
http://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=fykuKUpb&ai=a49ee68c9d0289
次に、アプローチしたいマスコミの、代表でいいから、電話番号を調べる。
そこに電話して「お役に立ちそうな報道用資料を、A4で、1枚だけ、FAXでお送りしたいので、FAX番号を教えてもらえませんか?」と聞く。びっくりするほど、簡単に教えてくれる。ニュースのネタを、自分で探すのは、マスコミの方々も、たいへんなのである。
あとは、そのFAX番号に、上のプレスリリース(報道用資料)を、FAXして、先方からの連絡を待つのである。
「それだけ?そんなことで、連絡がくるの?」今回の取り組みでは、日本テレビ様の2つの番組から、テレビ東京様の3つの番組から、「企画会議に上げたい。」「番組で取り上げたいので、取材にいきたい。」という連絡をいただいた。(1つのFAX番号に送っても、複数の番組から連絡がきた。回覧されているのだろうか?)
反省点もあった。最終的には、禅寺側の撮影許可が下りずに、ボツになってしまった。しかし、番組企画担当者の方の名前と、携帯番号がわかった。次回は、撮影許可を取り付けた上で、その担当者の方へ、直接アプローチできる。
以上のような方法である。かかる経費は、わずかな電話代とFAXだけ。マスコミの方々にも、喜んでいただける。
弊社のキモを盗んでいただいて、チャレンジしてみてはどうだろうか?


No.079 失敗を、隠そう、隠そう、としている

2009/04/28

だれでも仕事で失敗したり、お客様や社内からクレームをもらうことがあるが、それをすぐ報告する人と、隠そうとする人に分かれてしまう。
なぜだろうか?
私は、その仕事を、一生懸命、ちゃんとやっていたか?よく考えずに、手抜きをしてやっていたか?の違いが、一番の分かれ道だと思う。
あなたが、失敗したり、クレームをもらった時、あなたの頭の中には、何が駆けめぐるだろうか?
「なぜ失敗したのだろう?」「なぜクレームになったのだろう?」
そして気づくのだ。
「Aさんが悪いというより、よくよく考えてみれば、自分が、あそこで一言つけ加えておくのを、忘れたからだ、面倒がったからだ」
「これも、やっておいた方がいいかなあ、と一瞬思ったが、まあ大丈夫だろう!と思って、手を抜いてしまったからだ」
「やる気が出なくて、あまり何も考えていなかったため、前と同じ間違いをやってしまった。よくよく考えてみれば、前にも、同じようなことで注意されたなあ・・・」
そんな内容ではないだろうか?
これらの内容に共通しているのは、「よくよく考えてみれば、本当は、自分に、失敗やクレームの原因がある」ということだ。それを、本能的に理解してしまう。
だから、すぐに報告するのをためらい、隠してしまうのだ。日常の仕事の中で、考えて考えて、一生懸命、手抜きせずにやって、それでも失敗したり、クレームになったりすることは、それほど多くはないのである。
失敗したり、クレームになったら、すぐに、素直に、自分の非を認め、詫びる。そして、上司の協力を得て、挽回する行動をすぐに起こす。
解決したら、二度と同じ間違いをしないよう、手帳にメモする。
失敗が一番勉強になる、と仕事のできる人ほど言う。それは、
考えて考えて、手抜きせずやる
→失敗してしまう
→やましさがないから、すぐ報告し詫びる
→挽回の行動をすぐおこす
→すぐだから解決も早い
→次の仕事に打ち込む
という良いサイクルを回しているからだ。
逆に、仕事のできない人は、「ああ・・・まずいなあ・・・。どんなふうに言い訳したら、怒られないで済むだろうか?」などと、2日も3日も、本来の仕事に集中することもできず、できるだけ上司と視線を合わせないようにしながら、ハラハラ、ウジウジ、しているのである。
あなたの日頃の行動はどうだろうか?


No.080 あなたの会社は、1車線?2車線?それとも3車線?

2009/05/13

先日、地方の高速道路を運転していたときのこと。1車線で、制限速度は、70km。
「遅いなあ・・・。前に、車が詰まってないといいなあ・・・」と、思いながら運転していたら、やはり、いた、いた。
1台だけだが、時速60kmくらいで、道をふさいでいる車。運転しているのは、50代くらいの男性だろうか・・・。
「せめて、70kmで走ってもらえないかな?」と思いながら、私はイライラ。加速して近づいてみたり、また、減速してみたり、しながら、試行錯誤を繰り返す私。
しかし、とうとう諦めた。「この遅い車に、合わせるしかないな・・・」
そんな時に、ふと思ったことがある。
「早く成長できる人がいても、遅い上司を追い抜けない、そんな1車線の会社って、たくさんあるよなあ・・・。そういう会社の社員は、私のように、最初はイライラしても、諦めるか?高速を降りるか?(他社へ転職すること)しかない。会社にとっては、損だよなあ・・・」
2車線あれば、スッと追い抜けるし、3車線あれば、さらに追い抜いていける人材は、どの会社にも、けっこういるもの。いろいろな会社の研修を担当して、本当によく思う。
社長の会社は、1車線だろうか?2車線だろうか?3車線だろうか?
きつい言い方で恐縮だが、社長が2車線と思っているだけでなく、若手が2車線、3車線あると、本当に思っているだろうか?


No.081 重要な決断に、私心は禁物

2009/05/20

先日、ある地方の3代目社長から、お電話を頂戴した。
「ちょっと、折り入って相談があるので、会えませんか?」
いつもは、用件をズバッと切り出すその社長。どうも、今日は、歯切れが悪い。幸い、翌々週には、社長の会社のある日本海側の地方に、研修で出向く予定がある。「ちょっと回り道して、寄ってみるか」と思った私。
お伺いしてみると、歯切れの悪い理由は、こんな内容であったからだ。
「実は・・・。県内の同業者から、会社を買わないか?」という申し出があったんです。自社は、業界4位。その会社は、3位。買収すれば、自社は2位になります。しかし、債務超過のようで、簿外にいくらあるのか?その他にも、不安なこと・・・。」社長の話は、延々と続く。
なるほどそういう用件か。社長は、買収すべきか?しないべきか?の意見を聞かせてくれという。私も、困った。私は、M&Aの専門家ではないし、そういった経験もないから、返事のしようがない。
しかし、私は、1つだけ、こんなアドバイスをさせていただいた。
「社長、それを決めるにあたって、私心はないですよね。たいへん失礼な言い方で恐縮だが、今まで、陰に陽に、3代目的にいろいろ言われてきて、それにもめげずに、社長は、堅実に、誠実に経営されてきた。でも、この機会に、周囲をあっと言わせて、俺はただの3代目じゃないぞ!と注目を浴びたいという功名心は、かけらもないですよね」
社長は黙ってしまった。私は、きついことを言い過ぎたかな?と、後悔した。
しかし、好きな社長のためだ。これで、嫌われたら本望。
気まずいまま、私は、社長室を後にした。
3週間ほどして、社長からメールをいただいた。いつもの社長らしく、わかりやすい簡潔な内容であった。
「先日は、ありがとうございました。やはり、やめました。相談に乗ってもらってよかったです。今後も、よろしくお願いします。」
すごい人である。私は、又、この社長が好きになった。
社長であっても、普通の人間。私心・功名心・見栄はあって当然。
しかし、気持ちはわかるが、重要な決断の時に、私心・功名心・見栄は禁物なのである。


No.082 返事がない(小さい)

2009/05/27

「ほんとに、最近の新卒の子達って返事をしないよね!」ある新卒採用担当者達の交流会での会話の一つである。
あなたは、もう学生ではないから、そんなことはないと思うが、返事が小さい人を、時々見かける。あなたは、「はい!」と、相手に、はっきり聞こえる大きさで、返事をしているだろうか?
「返事が小さい」場合、相手がどう感じているかを、あなたは、想像したことがあるだろうか?
「やる気がないのかな?」
「話しをちゃんと聞いていたのかな?」
「やりたくない理由でもあるのかな?」
あなたには、そんな気がなくても、相手は、そう感じてしまうのである。
私は、新卒や中途採用の面接を担当していたときがあるが、返事がしっかりできない人は、どんなに職歴が良くても、いい学歴でも、無条件に落としていた。
理由は、入社してもらっても、そういう人は伸びないからである。
なぜ、返事がちゃんとできない人は、伸びないのか?を考えたことがある。私が思いついた答えは、3つだった。
1つ目は、過保護に育った人が多い。親や祖父、祖母など周囲の人が、先回りして何でもしてくれるものだから、返事をする必要がなかったのだろう。そういった人は、たいてい受け身だから、自分から学ぼうとする姿勢に欠けることが多く、成長しにくい。
2つ目は、返事をすることは、人間として当り前のことだから、あいさつや基本的な生活習慣など、他の当り前のこともしっかり躾がされていない場合が多い。基本が身についていないから、たとえ経験を積んでも、ある程度に達すると、成長しなくなる人が多い。
3つ目は、返事のできない人は、ヒューマンスキル、つまり人間関係力が弱い人が多い。会社は、集団社会である。いろいろな人に教えてもらったり、刺激を受けたりしながら成長していくものである。人間関係力が弱い人は、この恩恵にあずかれない。だから、たとえ能力があっても、それを十分に発揮できないで終わってしまう。もったいないことである。
たかが「返事」とあなどるなかれ。今日から、明るく、元気に、相手にしっかり聞こえる声で、返事をしてみよう。間違いなく、あなたの人間関係は良くなり、教えてもらえること、協力してもらえることが増えるはずだ。
「はい!」と大きな声で、今、この場で言ってみてほしい。大きな声で返事をしてみると、心が明るくなって、不思議とやる気が満ちてくる感情が生まれてこないだろうか?


No.083 ギリギリまで考えるか?ギリギリになって考えるか?

2009/06/03

日経トップリーダー(旧日経ベンチャー)5月号を読んでいたら、興味深い言葉が載っていた。
それが、冒頭の言葉
ギリギリまで考える人、ギリギリになって考える人。あなたはどっち?
という言葉。
ギリギリになってから考える人は、考える時間が足りないから、いい答えが出ないばかりでなく、考えるノウハウも蓄積されない。だから、時間は短い、考える質も低い、よって、正しい決断ができない。
そういった悪循環に陥る、とのこと。
一方で、普段から、早め早めに、先手を打って考える人は、時間に余裕をもって、じっくり考えられるから、いい答えが出るだけでなく、考えるノウハウも蓄積されていく。だから、万が一、すぐに決断を下さないといけない場面に出会っても、質の高い考えができる。そういった好循環になる、とのこと。
日常的なことではあるが、非常に深い考察だと思う。
さて、あなたは、ギリギリまで考える人だろうか?ギリギリになって考える人だろうか?


No.084 即断即決のコツは、受信トレイを空にしておくこと

2009/06/10

あなたの受信トレイには、何通のメールが残っているだろうか?
社長であれば、いろいろなメールがくる。社員の報告連絡相談、友人からの連絡、購読しているメルマガ、取引先などからの営業メール。
ただでさえ忙しい社長だから、気がつけば、受信トレイには、100通以上の「そのうち、何かしら返信しよう」「そのうち、ちゃんと読もう」そのうち・・・メールが、溜まっていくことになる。
なんとなく、気ぜわしいから、そのうち・・・と考えてしまいがちだが、そのうちでいいということは、緊急性も重要性も低いメールである
ことがほとんど。
だから、思い切って、その場で、遅くともその日じゅうに、返信したり、電話したり、読んだりしないものは、ドンドン削除していくことが大切。
どうしても、保存の必要があるものは、別途トレイをつくり、そちらに保存する。私の別途のトレイは、パスワード関連と、みなさまから頂戴するご意見ご感想メールのみ。
読みたいが今は読む時間がないメルマガ、行事の5W1Hが書いて
あるメールは、印刷して、かばんや手帳の中に。
そうしていくと、不思議なことに、自然に即断即決型の仕事になっていくのである。
会社を出るときに、受信トレイが空になっていることは、本当に気持ちがいいものである。
まずは、試しに、1週間だけでも、やってみてはいかがだろうか?


No.085 社長の1人合宿で、経営の知恵を絞り出す

2009/06/17

経営をしていれば、さまざまな仕事があるもの。
その仕事を仕分けしていけば、重要性という要素と、緊急性という要素の2つの側面があり、合計4つに大きく分けられることに気づく。
1.重要性が低く、緊急性も低い仕事。
2.重要性が低いが、緊急性は高い仕事。
3.重要性も高く、緊急性も高い仕事。
4.重要性は高いが、緊急性は低い仕事。
多くの社長は、当然3の仕事に、多くの時間を割くことになる。簡単に言えば、それは、今月の売上・利益を上げるための仕事である。
しかし、同じくらい大切なのに、なかなか時間を割けないのが4の仕事。
例えば、次の販路開拓・販売方法をどうするか?新商品・サービス開発をどうするか?
あるいは、今のA販路の売上を50%アップさせるには、抜本的に何が必要か?今のB商品の売上を3倍にするには、抜本的に何が必要か?
社長が置かれている状況によって、テーマは変わるが、一度じっくり考えないといけない!と、常々思っている「知恵出しの仕事」である。
しかし、これをじっくり考える時間が、必要だとは思っていても、なかなか取れないもの。必然的に、毎月毎月の繰り越しテーマとなり「重要だとは思ってはいるのだが・・・そのうち、時間に余裕ができたら・・・」
しかし、一方で、そんな時間の余裕ができるものではない。
そこで、提案したいのが、社長の「1人合宿」である。
2泊3日で、どこか静かな旅館に籠もって「知恵出し」に専念するのである。
ポイントは、気が散らないことが最優先。よって
・海でも山でもいいが、自分が気が散らない方にする
・食べることに気を遣わなくてもいいよう、食事付きにする
・緊急以外はすべてメール連絡にするよう、行く前に徹底する
・知恵出しするテーマを、あらかじめ決めて、1~3個もっていく
3日間も会社を空けるの?そんな声も聞こえてきそうだが、それ以上に価値が高い知恵を生み出せば、十分に、もとは取れるのである。


No.086 自己都合が多く、顧客中心に物事を考えない

2009/06/24

「お客様に喜んでいただける仕事をしよう!」そういう方針に反対する人はいない。
しかし、いざ自分の仕事になると、自己都合が多くなる人がいる。総論賛成、各論反対のパターンだ。
・発送を急いでほしい。(しかし、今日は忙しいから明日にまわしたい)
・他社の活用事例が知りたい。(でも、調べるのは面倒だ)
・帰る間際に電話で問い合わせがきた。今日中に資料を送ってほしい。(面倒だな、時間がないよ)
などなど、顧客の要望は様々だ。
そんな要望の中で特に注意したいのが、「急いでくれ」、「今日中に・・・」のたぐいだ。お客様は、わざと無理難題をふっかけようとして、早く!と、そう言っているのではない。何かしら理由があるからそう言っているのだ。
「熱心さ」がお客様を動かすとか感動させる、ということがよく言われる。では、われわれの熱心さが伝わるのは、どんな時だろうか?
いくつかあるだろうが、私は、お客様が困っている時に、スピードある対応をして喜んでいただけた時だ、と思うのだ。
何社かに問い合わせをしたら、一番早く資料を送ってきた!急がせて悪いとは思ったけど、今日中にとお願いしたら、午後一番で返事がきた!こんなスピードある対応で、お客様はあなたを、あなたの会社を、熱心で親切だと感じ、ファンになっていくのである。
あなたは、スピードある対応を心がけているだろうか?「面倒だなあ・・・」「いま忙しいのになあ・・・」「もう少し早く言ってくれたらいいのになあ・・・」そんな気持ちになることが、多くはないだろうか?
「相手の便利は、自分の不便」ということは、よくあることだ。だから、仕事として、お金をもらえるとも言える。
あなたは、自己都合なく、お客様の要望に応えているだろうか?


No.087 私の新入社員時代の上司の、恐るべき赤いボールペン

2009/07/01

私が学校を卒業して、最初に入社した会社は、経営コンサルティング会社。
研修期間が終わって、最初に担当した仕事は、社員研修を受注してくる営業であった。
社員研修を検討している会社から、その目的、やりたい研修内容のイメージ、大まかな予算をお聞きして、提案書にまとめあげる。
今であれば、それほどでもないが、当時は、右も左もわからない新卒。
ひとつの提案書をまとめあげるのに、徹夜が続くこともあった。
その甲斐あって、提案書が、一応完成。上司にチェックをもらいに行くことになる。「A部長!できました!見てください!」
「どんな修正が入るのだろう?」と、期待と不安交じりに待つ私。しかし、A部長は、パラパラとめくるだけで、ちゃんと読んでもくれない。
と、その時。A部長のパラパラめくりが、止まった。そこは、見積もりのページ。
そして、A部長の右手が、机の上のペン立てに、ゆっくりと動き、赤いボールペンをギュッと握ると、私が、480万円と書いた見積もりの金額部分に、大きく大きく、X(バツ)と書いて、一言、「これでやって!」
「え~~~!」私は、口には出せないが、心の中で絶句した。「理由があって、480万円なのに、650万円じゃ、通らないよ。部長は、そもそも内容も、ちゃんと読んでいないじゃないか・・・」
とはいえ、上司の命令。仕方なく、席に戻る私。「どうしよう?650万円じゃ、無理だし・・・。でも、そうするしかないよな。ならば、650万円で通るように、もう一度、内容を見直すしかないな・・・」
それから、何日も、何日も、考えに、考えに、考えを続けていくと、不思議にいろいろな知恵が、出てくるもの。「こう修正したほうがいい」「これを加えたほうがいい」などなど。
自分では、知恵を絞って、完成させたつもりであったが、まだまだ甘い点は、驚くほど、たくさん出てきた。
それらを修正して、見積もりを650万円に書き換えて、再びA部長の席に行った私。「A部長、修正したので、もう一度、チェックお願いします!」
今度は、熟読まではいかないが、一応読んでくれているA部長。しかし、またもや、赤いボールペンを、更に強くギュッと握った。そして、ページは、またもや、見積もりのページ。
「おいおい、今度は、いくらになっちゃうの?」と、不安一杯の私。
赤いボールペンは、予想通り、650万円の部分に近づいていく。そして、またもや、大きく大きくX。「あ~あ、かなり、がんばったのに・・・」
しかし、書き直した金額は、大きく予想外。なんと、元の480万円であった。そして、A部長は、ひとこと。
「桑島君、この充実した内容なら、480万円で通るでしょ。がんばって!」
私の背中には、ビリビリ、ものすごい電流が走った。
「そうか!そういうことなんだ!!目標を高く持って、自分を追い込まないと、知恵は出てこないんだ。ビジネスマンは、こうやって仕事をするものなんだ!」
不況になると、いつにも増して、重要になってくるのが「知恵を絞り出すこと」。
それには、高い目標が不可欠なのだが、うまくいかないことが多いので、逆に目標は低くなりがちになる。
しかし、気合をグッと入れ直して、踏ん張って、こういう時代だからこそ、「目標は、あくまで高く!!!」なのである。


No.088 往復ハガキに見たセブンイレブンの凄さ

家を出て、最寄り駅に行く途中、ふと、往復ハガキを買わなければいけないことを思い出した。
しかし、時刻は、まだ朝の6時前。駅に着いたが、郵便局は、まだ開いていない。「困ったな。そうだ、最近は、コンビニでも、ハガキを売っていたな」そう思って、駅前のミニストップに入った。
「すいません。往復ハガキありますか?」
「はい、あります!お待ちください!!」
(元気がいい。ちゃんとしたあいさつは、気持ちがいいものである)
と、言ったきり、店の奥から出てこない。ゴソゴソ音がするのみ。
気になって奥を覗いてみると、棚にあるいろいろなハガキを、引っ張り出しては違う。引っ張り出しては違う。を繰り返している。
(整理整頓していないのだ)
ついに、一言「すいません。きらしています。」かなり待たされた。
(整理整頓していないから、欠品していることも気づかない)
気を取り直して、ちょっと奥にあるローソンへ。
「すいません。往復ハガキありますか?」
「はい、あります。お待ちください!」
と、言ったきり、レジの後ろの棚の中を、引っ張り出しては違う。
引っ張り出しては違う。を繰り返している。
(整理整頓していないのだ)
ついに、一言「すいません。きらしています。」かなり待たされた。
(整理整頓していないから、欠品していることも気づかない)
もう諦めようかとも思ったが、更に、奥にあるセブンイレブンへ。
「すいません。往復ハガキありますか?」
「はい、あります。こちらです。」
「ミニストップもローソンもないのに、セブンイレブンさんは、
ほんとにすごいよ!やっぱり、コンビニは、セブンさんだね」
(私は、思わず褒めてしまった。店員さんは、うれしそうだった)
レジの横に8段くらいの小さなケースがあって、その中の一段に、往復ハガキだけが、整然としまってあったのだ。おそらく、すぐに開けたところをみると、往復ハガキというシールも貼ってあるのだろう。
セブンイレブンは、他のコンビニチェーンに比べ、一日の売上が10万円以上高いと言われている。月の売上にして、300万円以上。
年間の売上にして、なんと、3,600万円以上。1店の店でである。
もちろん、品揃えや他の要因もあるのだろうが、
・すべて、きちんと、整理整頓する
・欠品したら、すぐに発注する
当たり前のことを、当たり前に、徹底している。その当たり前の徹底というすごさが、繁盛店を生み出している。
私たちも、経営環境を嘆くよりも、もっともっと、やるべきことがあるようである。


No.090 気づいても、周囲に注意しない

2009/07/22

「Aさん、XXなことをしていたんですよ。私、良くないと思うんです」
「Aさん、XXなこと言ってたんですよ。チームに悪い影響を及ぼすと思うんですけど…」
職場を良くしようという気持ちから、そういった報告をしてくれる部下は、上司にとって、ありがたい存在だ。
しかし、中には、こんな人もいる。上司が「そうなんだ。それはまずいよね。それで、Aさんどうしたの?」そう聞くと、本人は「え?・・・」。
気づいて、報告はしてくれたのだが、自分では、周囲に注意をしていないのである。
こういった人は「職場を良くするのは、上司の仕事です。私は、気づいたことを報告するという協力はしますけど、周囲に注意するという、いやな役回りは、上司がするのが当然です!」そう思ってはいないだろうが、そう思われても、仕方がない行動をしていることになる。
もし、その上司が、さらに上の上司に、同じように「Aさん、XXなことしてたんですよ。私、良くないと思うんです」と言ったらどうなるだろうか?
どんどん上に上に、問題が投げられていって、すべて細かいことを、トップが言わなくてはならなくなる。
職場を良くするのは、一般社員から管理職、トップとみんなの仕事なのである。
時々「私たちの職場は、和気あいあいとしています」という人に、出会うことがある。そういった人に出会うと、私は、本当にそうなのか?よく考えてほしいなあ?と思う。
和気あいあいの職場であると言いながら、仲の良いグループで飲みに行くと、次々に、他の人の批判が出てくる。職場で、悪いことを悪いと注意しないから、和気あいあいが保たれているに過ぎない。
これでは、ただの仲良しクラブである。
本当の和気あいあいとは「悪いことは悪い、と注意しあっても保たれる和」を言うのである。
会社は、お客様に喜んでいただいてはじめて、経営が成り立ち、1人1人も生活に必要な給料がもらえる。ならば、お客様に喜んでもらえる価値を提供する目的に合わない行動に気づいたら、たとえ、一般社員でも注意しなければならないのである。
「自分は見つけて批判する人、注意していやな思いをするのは他の人」そんな人が、たくさんいる会社は、どんどんだらしなくなっていく。気づいた人、一人ひとりの勇気ある小さなひと言が、会社をキリッとしたものにしていくことを忘れてはならない。


No.091 人材育成は、まず、定義が大切

2009/07/29

先日、ある会社の人事部門から、問い合わせをいただいた。
人材育成の一環として、社員教育計画を作成中だが、8月のお盆前までに、完成させなけらばならない。モチベーション・アップ通信を、毎月読んでいて、貴社なら、何かいい意見がもらえるのでは?というご依頼であった。
お伺いしてみると、横文字というか、カタカナの名前の研修が、ずらっと並び、この中で、御社はどれができますか?というお話。
う~ん、こんなことを言っては恐縮だが、私は、この会社の研修は、このままでは、成果が上がらないだろうな?と思ってしまった。
なぜなら「人材育成する」という定義が、ボヤっとしているため、
とにかく、いろいろな知識や能力を、羅列する内容になっていたからである。必要な知識や能力に、優先順位がついていないのである。
この会社に限らず、いろいろな会社にお伺いして、人材育成の定義
がはっきりしていない会社が、非常に多いなあ・・・と、私は思う。
私が思う人材育成の定義は
・社長がしてほしい行動や発言を、社員ができるようにすること
今、社長がしてほしい行動や発言には、優先順位があるはずである。
まずは、それを、具体的にしなければ、成果の上がる社員教育計画は、作れないのである。


No.092 趣味は経営に示唆を与えてくれる

2009/08/05

私の一番の趣味は、錦鯉の飼育。
「お金持ちなんですね」そう言われることもあるが、そうではない。
近所のペットショップで、5センチ前後の1匹299円の錦鯉を買ってきて、一番安いメーカーの、1万4千円くらいの横90センチ×縦45センチのろ過装置付き水槽を庭において、20匹の錦鯉を飼育しているのだ。(初期投資は2万円未満)
かれこれ、もう1年間、出張の日を除いて、朝晩2回、餌をやり、水を換え、水槽を掃除している。
女房からは「やっと、仕事以外に本気になれることができてよかったね」と笑われてしまう始末だが、ところがどっこい、実にいい気分転換になるだけでなく、経営にも、大きな示唆を、与えてくれているのである。
・1年経過して、同じように餌をやっているのに、大きく育つものもいれば、5センチ前後のままの錦鯉もいる。
 →これが、自然の摂理というものか。社員の成長の大小に、過度にイライラしても仕方がないな・・・
・餌をやった直後は、すべての錦鯉は、我をと先を争い、奪い合って餌を食べるが、水槽のヘリについて、視界から遠くなった餌には、気づく錦鯉は極めて少なく、無競争でゆっくり餌を食べることができる。
 →へりについて、みんなの視界から遠くなった餌のようなマーケットは、自社の場合は、いったい何であろうか?
・早く大きくならないかな?などと思い、いろいろ餌を工夫していたが先日、詳しい人に話を聞いたら、餌を工夫するよりも、より大きな水槽に入れた方が、早く大きくなるとのこと。
 →う~ん、やはり環境を大きくする、目標を大きくするほうが、大事なのか・・・
理屈ではわかっていることでも、又、違った現象で確認すると、深く心に落ちてくるもの。理解が、気づきに変わる、とでも言おうか。
やってみたかったが、忙しくて、日々の経営に悩殺されて、今一歩、動き出せていなかった趣味。やってみれば、悩殺から抜け出る最初の一歩になる、こともあるのではないだろうか?


No.093 意欲ある社長が、売上低迷期に、陥りやすい決断

2009/08/12

意欲ある社長が、売上低迷期に陥りやすい誤った決断には、ひとつの共通項があることを、最近、つくづく感じる。
それは、売上が低迷している現状から、「何かしら拡げる」ことによって、脱出を試みるという決断である。何かしらの「何か」は、時に、商品やサービスであったり、地域であったり、顧客層であったり、販路であったり。自社の一番の強みを活かす「何か」を、考えに考え抜いて、「拡げる」ならまだいい。
しかし、実際は、あせりが先行してしまって、「成功する」という視点よりも、「やろうと思えば、やることができる」の視点が優先してしまっている。
これでは、短期的には、時には売上があがることもあるが、利益は少ないし、長期的に見れば、後々、経営の足かせになってしまう。
新しいことは、まだやっていないから、大きな可能性があるように見える。だから、社長には、魅力的に映る。
しかし、顧客の側から見た場合は、新しいことは不安で、全く、逆に映っていることを、忘れてしまっている。
売上低迷期に、まず取り組むべきことは、「拡げる」ことではなく、自社の一番の強みを、まどろっこしくても、地味でも、着実に、更に強くすること。意欲ある社長は、雑誌に取り上げられるかのような華々しい手を打つのではなく、我慢して地道に取り組み続けることが、成功の秘訣になることも、あるのである。


No.094 ギラギラと、キラキラは、紙一重

2009/08/19

会社をはじめて、2年半。とにかく、まずは、量で稼ぐしかないと思い、働いて、働いて、働き抜いてきた私だが、今年の夏は、ようやく4日間の休みをとった。
休みとはいえ、これが、仕事以上に、疲れるもの。なぜなら、女房や子供たちといると、自分のペースで、物事が進まない。
そうか、仕事の量ではなく、自分のペースで進められるか?が、疲れと関係するのだな・・・と思った次第。
追いうちをかけるように、ギラギラとした太陽が、体力の消耗を促すかのように、これでもかと、照りつけてくる。
そんなときに、ふと思った。
よくよく考えてみれば、ギラギラとキラキラは、濁点があるか?ないか?だけの違い。どうしたときに、人間は、ギラギラになり、どうしたときに、キラキラになるのだろうか?
ギラギラした人間は、ともすると、人を遠ざけてしまう傾向がある。よしんば、人が寄ってきたとしても、同じくギラギラした、私利私欲に凝り固まった人ばかりを、引き寄せてしまう。結果として、いっときは良くても、長くは続かない場合が多い。
そうか、適度な私利私欲は大切だが、それが、過度になると、ギラギラしてしまうのだな、と私は気づいた。
自分は、キラキラしているだろうか?それとも、ギラギラしているだろうか?そんなことを考えていたら、「ソフトクリームがとけて、ダラダラ垂れちゃってるよ!」と女房。
休みの日でも、思考癖だけは休まない。不思議である。


No.095 段取りが悪く、バタバタを仕事だと思っている

2009/08/26

 「段取りが悪いから、こういうことになるんだよ。段取り8分(はちぶ)って言うだろう!もっと考えて、仕事を進めなさい!」
上司から、こんなふうに叱られた経験のある人は、少なくないだろう。
確かに、上司の言うことには一理あるし、終わってみれば、確かに自分の段取り不足だったことはわかる。でも、「ちゃんと考えて段取りするとは、具体的にどうすることを言うのだろう?」そんな疑問をもつ人もいると思う。
結論から言おう。それは、「きれいさちこ行動」をすればいいのだ。段取りには、6つの行動が必要になってくる。
(1)聞いておくこと、(2)連絡しておくこと、(3)依頼しておくこと、(4)作業すること、(5)調査しておくこと、(6)交渉しておくこと、それぞれの頭文字をとって並べると「き・れ・い・さ・ち・こ」となる。
ある仕事の段取りを考えるとする。まずは、思いつくままに、やっておくことをリストアップしてみる。これ以上、もうないなあ?そんな段階まで考える。
次に、抜けがないかチェックだ。その時に威力を発揮するのが、この「きれいさちこ行動」なのである。
(1)誰かに、聞いておくことで抜けはないか?
(2)誰かに、連絡しておくことで抜けはないか?
(3)誰かに、依頼しておくことで抜けはないか?
(4)自分で、作業することはないか?
(5)自分で、調査しておいた方がいいことはないか?
(6)誰かに、交渉しておくことで抜けはないか?
こういった視点から、抜けている行動を補足し、段取りを完ぺきにする。
そして、リストアップが終わって、いざ行動!という時に、注意しなければならないことがある。それは、(4)、(5)から行動せずに(1)、(2)、(3)、(6)の対人の行動から始めることだ。
(1)の誰かに聞いてみたら(4)や(5)がいらなくなる場合だってある。
(3)の誰かに依頼したら(4)や(5)がなくなる場合だってあるし、逆になる場合だってある。
仕事の進め方が良くない人ほど、(4)、(5)から取りかかる傾向がある。
上司・同僚・他部門などの周囲の力をうまく使えないのである。
仕事に取りかかる前に、10分間だけ「きれいさちこ行動」の視点で、ウンウンうなって考えてみよう!あなたの段取り力は、格段にアップするはずだ。


No.100 社長にも、幹部にも、まだ余力が残ってないか?

2009/09/30

昨年9月に始まった不況だが、当初ほどの悲鳴が、あまり聞かれなくなってきたような気がする。
各企業ともに、経営努力の結果、売上や利益の減少に歯止めがかかりつつあり、今のボチボチな状況に、低いレベルで、慣れてきた側面も、あるのではないだろうか?
しかし、慣れほど、恐いものはないと、私は思う。
こんなときに、社長が一息抜くと、伝えたい前向きな方針は、いくら口酸っぱく言っても伝わらない組織でも、社長が一息ついてしまっている本音は、恐ろしいほどの、勢いとスピードで、拡大さえして、社員に伝わっていくものだ。
「よかったあ~、うちの会社は、大丈夫なんだ・・・。ほ~~~」
全然、よくはないのである。そんな状態では、景気が回復局面に入ったときに、その一番波に乗れなくなってしまうのである。
ふと「うまくいかない一番の理由は、まだ余力が残っていること」そんな言葉を思いだした。
低いレベルで、バランスしているとか、していないとかでなく、不況前に比べて、売上が戻ったのか?利益は戻ったのか?いや、戻ったのか?ではなく、伸びたのか?
そもそも、今年を生き延びるではなく、社長がやりたい事業運営ができているのか?社員は、全力で、懸命に働いているのか?
社長は、不況突入時の、あの忘れられない、ショッキングな感覚を、今こそ、よ~く、思い出すべき時である。
そして、自ら先頭に立つのはもちろん、幹部も総動員して、売上・利益拡大、コストダウンに、もう一度、全力を振り絞る時期に来ているのではないだろうか?


No.101 社長の強みは何か?
PRINCE:2009/10/07

事業が詰まり、金が詰まり、時間が詰まって、精神的に詰まってくると、会社の方針をどう変えていこうか?そればかりが、頭にこびりついて、離れなくなってくるものだ。
しかし、そんなときほど、見落としがちになるのが、会社の方針の前に、まずは、社長自身の強みはなにか?という、自分への問いかけである。
良くも悪くも、中小企業は、社長のやる気と能力に依存している組織。自分で、自分のやる気を引き出し、能力を最大限に発揮するよう「最強の一番社員である自分」をうまく使うことが大事。
雑誌や新聞で紹介されている、どんなに素晴らしい戦略や考え方であっても、それが社長の強みに沿っていなければ、やる気と能力は、120%発揮できないものだ。
「最強の一番社員である自分」の強みは、いったい何であろうか?
ドラッカーの「仕事の哲学」という本の中に、こんなくだりがる。
「誰もが、自分の強みは、よくわかっていると思っている。しかし、たいていは、間違っている。わかっているのは、せいぜい弱みである。」
であれば、自分の強みを正確に把握する視点は?それは
・こういうことって、時々、人に褒められたり、信頼されるよあ。
自分では意外だけど・・・
・こういうことって、練習したり、経験を積んだわけじゃないけど人より、早く、うまくできちゃうよなあ。
自分では意外だけど・・・
そんなことの中に、隠れているような気がする。
社長自身の、思い込みでなく、客観性のある、具体的な強みを、もう一度、よ~く考えてみてはいかがだろうか?
それが、年末に向けての、ラストスパートの、社長の元気に直結するのは間違いない。


No.102 子供を甘やかすことは、自分を甘やかすこと

2009/10/14

私の近所のコンビニには、今時、珍しく、クジが置いてある。
1回、20円。外れると、小さい水あめ。
中当たりは、カップに入った、大きい水飴。
大当たりは、大きなカップに入った、特大の水飴。
6歳の次男と、4歳の三男は、そのクジが、大のお気に入り。
先日、2人を連れて、そのコンビニに、出かけた時のこと。
「おい、今日は、特別に3回、クジをやっていいぞ!お父さん、明日から1週間、出張が続いて、遊んでやれないからな。」
「やったー!」3回引けるなら、大当たり間違いなし!と、言葉には出さないが、顔には、そんな特大ポスターが貼ってあるかのような表情の2人。
まずは、4歳の三男が引く。当たった!中当たりの水飴が。三男は、いつもクジ運がいい。
次に、6歳の次男。いやな予感は、的中。全部が外れ。次男は、いつも当たらない。
がっかりしたのと、自分より小さい三男に負けてしまった悔しさで、口を大きく歪ませて、悲しそうに、むくれてしまっている。しばらく、その場を、動こうとさえしない。
コンビニを出ての帰り道。
弾んで、どんどん歩いていく三男。
泣きそうな顔で、トボトボ歩く次男。ついに、立ち止まって、無言で、もう一度クジを引きたいと、眼で訴えかけてきた。
「かつや、あきらめろ。約束は、3回だ。外れたんだから、仕方がない。いつまでも、クヨクヨしてたら、ダメだぞ。クヨクヨ考えることに、時間を使うのはでなく、次は、どうやって当てるかを考えることに、時間を使え。そうでないと、大きくなってから、稼げないぞ!」
そう言いながら、私の脳裏には、20枚足らずのクジしか残っていなかった光景が、思い浮かんだ。
あの特大水飴が当たるまで、最悪、全部クジを引いたとしても400円足らず。
それだけのお金で、今はかわいそうな次男の、明るく、活き活きとした、笑顔を見ることができるのである。
私は、胸をかきむしられる思いで、迷いに迷って、又、迷った。
しかし、大きくなれば、あきらめが肝心な局面に、誰しも遭遇するもの。
で、あれば、4回目のクジを引かせては、だめなのだ!
と、その時に、ふと気づいた。
「子供を甘やかさないことは、自分を甘やかさないこと」なのだと。
う~ん、であるが故に、これは、かなり難易度の高いテーマでもある・・・。


No.103 管理者になって、正直ホッとしていないか?

2009/10/14

満たされていない人間には、何かガツガツした強さがある。自分の欲求を満たそうと、日々努力する。
正しく努力すれば、報われるのが世の常だから、何年かすると管理者に出世するという形で、報われたりすることは、よくあることだ。
しかし、このある程度の欲求が満たされただけの段階で、ホッとして、満足してしまう管理者がいる。
新入社員時代を、思い出してみてほしい。
「社長までとは言わないまでも、取締役ぐらいにはなりたい!」
そう思っていた人も、多いのではないだろうか?
何年か努力して、とうとう課長になった。しかし同時に、努力する中で、部長になる大変さも、具体的にわかってきたし、その部長が、さほど幸せそうにも見えない。
そんな風に、自分に言い聞かせながら、「今の立場も悪くないよな・・・」
いつの間にか、ホッとして、それで、満足していく。
当然、その人の成長は、ピタッと止まってしまう。
しかし、あなたは、なぜ、新入社員時代に「社長までとは言わないまでも、取締役ぐらいにはなりたい!」と思ったのだろうか?
「高い給料をもらって、ほしいものを手に入れたり、家族を幸せにしたかったから?」
「出世して、優越感を感じたかったから?」
「単純に、偉いことに、あこがれたから?」
実際に取締役になっても、こういう考えのままでは、まずいと思うが、目指す初期段階は、それで、十分に良いではないか?
それとも、「会社の矛盾を、山ほど感じたけれども、下の立場では、何も変えようがない。文句だけ言っていても、評論家にすぎない。
出世して、俺が変えてやる!」と思っていたからなのだろうか?
あなたの、その素晴らしい気概は、いったい、どこに、いってしまったのだろうか?
「思ったよりも、出世するのは難しそうだ・・・」とう現実の前に、打ち破かれて、あなたは、悔しくないのだろうか?
人間は、想った大きさ以下の結果に終わることはあっても、想った大きさ以上のことは、実現できないものだ。
初心を思い出そう!大きな目標を持とう!
今からだって、どんな経営環境だって、あなたには、何でもできるのだ!
初心を思い出して、さあ、今から、復活だ!


No.104 大きなえさは、大きな魚だけが食べるもの

2009/10/28

先般、私の趣味の、錦鯉の飼育についてのメルマガ「趣味は経営に示唆を与えてくれる」には、多くの反響を頂戴した。
そんなみなさまの、熱い応援のおかげだろうか?
何匹かの錦鯉は、だいぶ大きくなってきて、私の目指す、丸々と太った、丸太棒のような錦鯉に、まだまだではあるが、少しずつ近づいてきた。よし、よし。
「口も大きくなってきたことだし、えさも、小さい粒だけではなく、大粒、中粒、小粒と、3種類を混ぜて、あげてみよう。そうすれば、小さい錦鯉は、小粒を。中くらいの錦鯉は、中粒を、大きな錦鯉は、大粒を食べるはずだから」
そう思って、えさをあげた私だが、見事に、予想は外れた。
なんと、大きい錦鯉も、小さい錦鯉も、みんなが、小粒のえさには目もくれず、目立つ大粒のえさに、大挙して、突進するのである。
う~ん・・・。
当然、小さい錦鯉は、飲み込めないから、大粒のえさを突っつく形になる。突っつき、突っつき、突っついているうちに、大粒のえさは、大きな錦鯉に横取りされて、食べられてしまう。
それだけではない。残った中粒と小粒のえさも、大きな錦鯉に、最後には、一挙に、パクッと、食べられてしまうのである。
初めから、欲張らずに、小粒のえさを狙っていれば、ちゃんと食べられたのに・・・。
その、小さい錦鯉達を見ていて、ハッとした私。
果たして、これは、錦鯉に、限ったことなのか?すべての生き物に、共通することなのか?はたまた、ビジネスにも、共通することなのか?
大粒のえさ(目立つ大きなマーケット)には、大きい錦鯉(大企業)も、中くらいの錦鯉(中堅企業)も、小さい錦鯉(小企業)も、大挙して突進するものだが、食べられるのは大きい錦鯉だけ。
小さい錦鯉は、小粒のえさ(目立たない小さなマーケット)を、黙々と食べながら、体を大きくし、口を大きくし、徐々に、中粒、そして、大粒のえさを、順番に狙っていくのが、セオリー。
大きな目標を目指すことは、非常に大切だが、それに到達するための方法論は、原理原則から外れないことも、それ以上に大切なのではないだろうか?


No.105 同じ失敗を繰り返す自分と、うまく付き合う方法

「あ~、また同じ過ちを、繰り返してしまったあ・・・」
即断即決を求められる経営をしていれば、よくあることで、失敗を恐れて、即断即決しないよりは、ずっとましである。
ただ、問題なのは、失敗の内容は違っても、その根底にある意思決定の方法というか、考え方は、意外にいつも同じだという事実である。
なくて七癖とは、よく言ったもの。人それぞれ、意思決定を間違いやすい癖をもっているのは、仕方がない。
仕方がないのではあるが、大事なことは、その困った癖をもっている自分と、どう付き合うかである、と私は思う。
では、どう付き合えば、よいのだろうか?
実は、私も、いろいろ試行錯誤したが、最近、これはいい!という方法が見つかったので、ここで、紹介してみたい。
あまりに簡単な方法で、恐縮だが、それは、
・自分が陥りやすい、間違った意思決定のパターンを(他人に見られたら困るぐらいに、具体的に、赤裸々に書く)
・A4、1枚に、きちんとまとめて(長いと自分で読むのがいやになる)
・持ち歩き、何度も何度も見る(頭に叩き込むにはこれしかない)
という方法である。
私の場合は「間違った意思決定をしないための9カ条」として、それをまとめている。
これを始めてから、私の場合は、意思決定のミスが大きく減って、業績が大きく伸びてきた。
気が合ったら、始めてみてはいかがだろうか?


No.106 不純な動機は、男を、大きく、大きく成長させる

2009/11/11

「体操教室に行きたいんだ」と、6歳の次男。
贔屓目に見ても運動神経は・・・。しかし、本人が行きたいと言う。「行ってみろ、行ってみろ」と私。
数週間後。「かつや(6歳の次男)がね、体操は土曜コースだったんだけど、日曜コースに変更したいって言うの。その理由が、可笑しくって・・・」と女房。
よくよく聞いてみれば、きれいな女性のコーチがいて、そのコーチは、日曜コースの担当である、というのだ。
「血は争えない・・・」と、私は妙に感心してしまったが、そうだ、これはいいチャンスかもしれない!と思い、次男と二人きりになった時に、こんな話をした。
「おい、かつや。体操、日曜コースにしたんだってな。コーチが、いいのか?」
「うん・・・」恥ずかしそうに笑う、6歳の次男。
「お前、気に入った女の人ができたなんて、すごいよ。」
と、褒めると、次男は、ニコニコしている。
「しかしな、お前。なんか、大事なこと忘れていないか?」
そう質問すると、次男の顔からは、さっきまでのニコニコが消滅し、急に深刻になって、考え込み始めた。
「あのな、お前が、そのコーチを好きになったのはいいけど、そのコーチに、お前を好きになってもらえるよう、なんか努力しているのか?」
「う~ん」と考え込む次男に、私は、さらに続けた。
「女の人は、どんな男の人を好きになると思う?3つあるんだぞ、わかるか?」
1番目は、やさしい。まずは、これが基本だぞ。思ってるだけじゃ、だめだぞ。伝わらないからな。言葉や行動で、表現しないとな。
2番目は、勉強ができる、あるいは、運動ができる。どっちかで、十分だぞ。
3番目は、できれば、かっこいい。少なくとも汚くない。鼻を垂らしているとか、汚れた口や手を、服でふいているようでは、嫌われるぞ。
「さあ、この3つ、口に出して、言ってみろ!」
「やさしい、勉強ができる、汚くない」グッと顔に力が入り、自分がやるべきことを明確に理解し、やる気マンマンの表情になった6歳の次男。
しつけたいことは、わかりやすく、シンプルに、そして、何より、当事者意識を持たせることが大事。
そして、更に、重要なことは、不純な動機ほど、男を本気にさせ、大きく大きく成長させる、という原理原則を、うまく活用することである。

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