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小品盆栽

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小品盆栽(しょうひんぼんさい)Shohin Bonsai

盆栽は、壮大な自然界の樹木の姿や情景を小さな鉢の中で縮小表現するものです。
小品盆栽:ミニ~樹高 20cm 位までの "手のひらサイズ"
     現代の生活空間にマッチ
中品盆栽:樹高 21~45cm
     (21~35cm のものを貴風盆栽と呼ぶ)
大物盆栽:樹高 46cm 以上

【小品盆栽の樹種】
・松柏類:黒松、五葉松、杉、真柏、杜松、桧、一位、など
・雑木類:もみじ、かえで、いぼた、けやき、ちりめん蔓、など
・花物類:長寿梅、梅、さつき、椿、百日紅 (さるすべり)、くちなし、など
・実物類:梅もどき、つる梅もどき、姫りんご、ぐみ、まゆみ、橘もどき、など

用具:
小型の剪定バサミ、又枝切り、針金切り、ピンセット、小刀、カッター、用土の篩い、など。

用土:
赤玉土、川砂・山砂を混合した用土が基本です。赤玉土 7~8:砂 3~2 の配合比を目安にします。

水やり:
小品盆栽は鉢が小さく、用土が少ないので、鉢の表面が乾いたら水やりしましょう。
1日の水やり回数の目安は、早春は 1回、春~夏~秋は 2回、真夏は 3回、 晩秋は 1回、冬は 1~3日に 1回です。おき場所、天候などにより加減しましょう。

植え替え:
松柏類 (黒松、赤松、五葉松、しんぱくなど) は 3年前後で 1回、雑木類は 2年に 1回を目安にし、若木か古木か、鉢の大きさなどにより調整します。いずれも新芽の芽出し頃が植え替え時です。長寿梅などは初秋が適期です。
鉢底に粗めの土を少し入れ、その上に植え付けの土 (中~細粒) で植えつけます。

芽つみ;
枝の徒長を防ぎ節と節の間を短くし、さらに小枝を分岐させるために、小品盆栽にとって大切な作業です。樹種によって時期や方法が異なりますが、一般的には新芽が伸びてしばらくして芽を摘み、そこから優しい 2番芽を出させます。

葉刈り;
芽つみと同様の目的で、新梢の葉が固まった頃、葉を刈りとってやることです。

整枝:
原則として春から秋の間に針金を使って枝の整枝 (曲付け) をします。はさみ (剪定) による整枝を併用します。
針金かけは、樹形を最も理想的な姿にするために、幹や枝に針金 (通常松柏類には銅線、雑木はアルミ線) をまきつけて希望する角度に曲げてクセをつける方法です。
芽つみ、葉刈り、整枝は樹種や樹勢 (元気さ) によって時期や方法が変わってきますので小品盆栽作りを学びながら習得していけばよいでしょう。

施肥:
市販の盆栽用固形肥料が無難でしょう。松柏類、雑木類は油粕が主体で、花もの、実ものは油粕に骨粉・魚粉が混合されたものが好ましいです。

消毒:
生長期の殺虫消毒は、マラソン、スミチオン、カルホス乳剤 (薬局へ印鑑持参で購入) を交互に散布する。
また殺菌消毒は6・7月、マンネブタイセン 500倍に展着剤を加え噴霧器で散布する。休眠期は石灰硫黄合剤 30倍を幹・枝にかけると病菌、殺虫効果が高い。
とくに気をつけたい害虫はゴマダラカミキリの被害。成虫が飛来したら見つけ次第捕殺する。モミジワタカイガラムシは 5月頃生熟し、白い卵のうを出して幹を皮膜する。

基本的な樹形・盆栽美
盆栽美を生み出すためには基本的な作り方があります。
基本樹形として、直幹 (立ち木)、模様木、斜幹、懸崖、文人木、吹流し、株立ち(双幹、三幹、五幹など)、根連なり、石付き、など、があります。
いずれの場合も、全体の姿は "不等辺三角形" にするのが基本です。
盆栽美を追求するには、"良い根張り"、"良い幹 (傷が少ない、コケ順が良い)"、"良い枝 (枝配り)"、"全体の姿かたち、バランス" 、"古色" などがありますが、これらは盆栽を作りながら勉強していけば良いと思います。

<用語解説>
根張り:
木が大地にしっかり根付いている様、つまり木の根元部分が太く、八方に広がっていることをいいます。木の立ち上がりが良いともいいます。

コケ順:
幹は盆栽美の基本をなすもので、樹高に合わせて根元から頭頂に向かってスムーズに細くなっていく様をいいます。
枝についても同様で、幹もとから先端にかけて徐々に細く名テイクのが良いです。また、下枝より上枝のほうが細く優しいのが理想です。

枝配り:
一概には言えませんが、原則的には左、右、後ろに交互に枝があるのが良いでしょう。そして、幹の曲に合わせ、凸のところから枝が出ており、凹のところには枝がない方が幹筋が美しく見えます。

古色:
木の姿(根張り、幹の肌、小枝の茂りなど)に古さが感じられることをいいます。小品盆栽は、小さな鉢の中で大自然の中の樹木を縮小表現したものですから、年代を経て自然にかもし出される味わい、“さび”が感じられるものが望ましいです。


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