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BOOK紹介 2009年12月

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『人間の器量』

新潮社 福田和也・著

2009/12/31

大物だといはれる人は純粋でない。純粋な人は粒が小さくて、大きな舞台には立たされぬ(森銑三)

女性問題ではたしかに失敗したが、それでも経営者としてはたいしたものだ、とか。金には汚いが面倒見がよいとか、そういった鑑定ができない。人というのは、複雑で多面的な存在で、そうそう簡単に切り捨てられるものではない、という当たり前のことが、今の世間から、完全に抜け落ちているのです

専門化が進めば進むほど、細分化が否応なく進む。何も学問だけではありませんね。世間が専門家だらけになれば、小粒になるのは避けられない

◆実業家の五代友厚が大隈に諫言した内容
一.愚説愚論を聞くべし。一を聞いて十を知ってしまうのが閣下の短所である
二.地位が下の人間が、閣下と近い意見を述べたらすぐに採用すべし。他人の論を褒め、採用しないと徳は広がらない
三.怒るべからず、怒気怒声は禁物
四.事務の処断は、急ぐべからず。即決せずにぎりぎりまで待つべし
五.閣下が人を嫌うと、向こうも閣下を嫌うようになる。進んで、嫌いな人との交際を求めるべし

世帯主が、成年に達した長男が、戦死すればたちまち、その家は飢えるのです。にもかかわらず、明治日本は、壮丁を戦場に送らなければならなかった。だからこそ、司令官の人格が大事だったのです

パブリック・スクールの多くは全寮制をとり、冬でも割れたガラスがそのままにされ、寒風吹きすさぶなか、毛布一枚で就寝するというスパルタ式の教育をうけます(中略)いずれ父祖からの財産を継ぎ、安楽な暮らしをする者は、子供時代に厳しい生活をしてしかるべきだ、という共通認識があった

老子は、「戦勝以喪礼処之」と語りました。戦争に勝った者は葬式に行くように、敗者にたいして恭謙に振る舞わなければならない、けして傲慢にふるまってはならない、と

原は、人材というものが、いかに得がたいものか、という事を熟知していました。
「来る者は拒まず、去る者は追はずと云ふは疎し。来る者は拒まずは然り、去る者も追ふべし」

険悪の極みとなった、松永と吉田茂の関係を修復しようと、二人と懇意な政治家、財界人が仲介役となり、吉田茂が一日、松永安左衛門宅を訪問しました。帰路、吉田茂は、松永所蔵の収集品はたいしたものだが、庭はたいした事がないな、と云いました。それを伝え聞いた松永は、「美術品は、ただ今あのままを見ればいい。だが庭は、五十年後、樹や苔がどうなっているかを想像しながら鑑賞するものだ」と語って、吉田の短絡を笑ったといいます。器が違うとは、まさしくこの事でしょう

結局、気にかける人、心を配る人の量が、その人の器量なのだと思います

『科学的管理法』

ダイヤモンド社 フレデリック・W・テイラー・著

2009/12/30

形あるモノの無駄は、見たり感じたりできる。しかし、人間の動きがぎこちなかったり非効率あるいは見当違いだったりしても、あとには目に見えるモノ、形あるモノは何も残らないため、見落とさないようにするためには、記憶を働かせ、想像の翼を広げることが求められる。だからこそ、これによる日々の浪費は、モノの浪費よりも大きいにもかかわらず、後者が私たちを強く奮起させてきたのに対して、前者はほとんど心に残っていないのだ

誰もが即戦力ばかりを探している。つまり、どこかで鍛えられてきた人材だ。すでに他者の手によって鍛えられた人材を探すよりも、計画的な協力により、期待に応えてくれる水準にまで人材を鍛えることにこそ、自分たちの義務と機会があるのではないか

マネジメントの目的は何より、雇用主に「限りない繁栄」をもたらし、併せて、働き手に「最大限の豊かさ」を届けることであるべきだ

過労に陥っている人が一人いるとしたら、その一〇〇倍もの人々が日々、仕事を意図的にかなりの程度まで手加減しており、これが原因となって、やがては賃金が抑えられる状況が避けられなくなる

大勢を一カ所に集めて同じような仕事をさせ、一日当たりの賃金基準を統一すると、多くの人々が持つ「楽をしよう」という傾向を、大きく助長させることになる。この状況の下では、有能な人材も少しずつしかし確実に仕事のペースを緩めていき、やがては最も効率の悪い人材と同じ水準に落ち着く

どの職場においても、働き手は見よう見まねで作業の詳細を覚えるため、個々の作業にいくつものやり方が生まれる

最善の手法や道具を見つけたり発明したりするには、すべての手法と道具を対象として科学的な研究や分析を行い、併せて緻密な時間・動作研究を行うしかない

一連の実験を終えたあと、各人の毎日の作業をエネルギー量(単位:フートポンド)に置き換えてみたところ、意外にも、消費エネルギーと疲労度との間に相関関係は見られなかった。ある作業を〇・一二五馬力分こなしただけで疲れ切ってしまう者が、別の作業を〇・五馬力分行っても疲労度は同じくらいなのだ

私たちの実験からは、あまりに急激な賃上げはたいていの働き手のためにならないという結論が導かれた

◆法則を導くための五つのステップ
1.分析対象の作業に非常に長けた人材を、一〇~一五人ほど選り抜く(できれば、勤務先や地域がばらついているほうが望ましい)
2.各人が作業の中でどのような操作や動作をするか、基本的なものを押さえるとともに使用ツールについても把握する
3.各基本動作に要する時間をストップウォッチで計測し、各動作を最も短時間でこなすための方法を選ぶ
4.適切でない動作、時間がかかりすぎる動作、役に立たない動作などをすべて取りやめる
5.不必要な動作をすべて取り除いたあと、最も要領のよい、最適な動作だけをつなぎ合わせ、最善のツールを用意する

『微差力』

サンマーク出版 斎藤一人・著

2009/12/29

「人生は修行だ」私は、そう考えています。修行と言うからには、楽ではない。楽だと修行になりませんからね。

たとえば、アルプスを見て、感激して「スゴイなー」と思うけれど、毎日、アルプスを見ているわけにはいかない。私たち、日本に住んでいますからね。だけど、道端で咲くタンポポを見て、「スゴイ、かわいいな」と思えたら、海外まで出かけてってアルプスを見なくたって、しあわせですよね。ということは、しあわせって、しあわせの基準を下げることができたら、しあわせなんですよね

人生もそれ(四つ玉ゲーム)と同じです。自分のことだけ考えてるのはダメなんです。自分のためになって、人のためになって、はじめて点がとれる

何か商売するときに、これは人のためにもなる、自分のためにもなる、そして社会のためにもなるというものは、絶対、成功します

配当金が欲しかったら、次のレースを当てるんです。そして、当たったら、また次を当てる、わかりますね。仕事もこれと同じです。次を当てればいいだけなのです。今より一歩先を読めばいいだけなんです。一〇年先、二〇年先を当ててもしょうがない。一〇年先は、一〇年先に当てるんです

何の商売でもそうですが、商品には寿命があります。なぜかと言うと、人間は飽きる動物だからです

お客さんが食べたがらないラーメンを出し続けておきながら、「お客が来ない」「不景気だ」と言う、その人間性が人気ない、なのです

トップが質素倹約ばかりしていると、部下も地味に暗くしていなければならない、というムードになる。それじゃ、人生、おもしろくないし。部下の人生まで暗くしちゃうよね

この世には、神が作ってくれたものと、人間がそれに対して努力するもの、がある

士気が揚がらないには、揚がらないワケがあるのです

微差なんですよ。微差なのに、知名度は大差なのです

惜しまれて会社を辞める人が成功する

返事がよくて、笑顔ではたらいていたら、仕事を頼みやすいから、倍頼まれるんですよね。ところが、人生、失敗する人というのは、「同じ給料なら、はたらかないほうが得だ」と思うのです

指導者というのは、いい話さえすればいい、ではありません。いい話するのは当たり前。聞くムードまで作らなきゃダメなんです

『サラリーマンだから貧乏ですが、なにか?』

PHP研究所 大村あつし・著

2009/12/28

労働の「質」、すなわち「労働の種類」は、商品になったときに、商品の「使用目的(種類)」つまり「食べる」「かぶる」として浮き彫りになる

「能力がアウトプットされれば、たとえそれが目に見える形の生産物ではなくても交換は成立します。ちなみに、このような商品を、私たちは普段、『サービス』と呼んでいます」

「ただ、消費行動そのものや、消費の側から価格の本質を経済学的な理論として確立するのは不可能だろうと考えている経済学者が少なくないのは事実です」「どうして?」とエリナ。「だって、『人間の心理』という影響を受けますから。たとえば、『二%割引』とセールをしてもまったく売れなかった商品が、『五十人に一人無料』としたら突然売れ出した例もあります。だけど、『二%割引』も『五十人に一人無料』も、店の立場では同じことですよね」

ATMが吐き出した二千円札を見てなぜ不安に駆られるのか。それは、二千円札を「信用」していないからである

貨幣の「価値」を支えているものは「信用」に過ぎない

「職業選択の自由。美しい言葉です。素晴らしい理念です。でも、その権利を行使できている人がはたしてどれくらいいるでしょうか?雇用主が『イエス』と言わなければ、そこで働きたくても働けないのが現実です」

商品の価値は、消費すれば目減りする(失われる)

貨幣と貨幣の仲介ができるのは「商品」だけである

サラリーマンが働くことが貨幣と貨幣の仲介をしている

労働力の「価値」=その能力を習得するために必要とした「生産費」

・「労働力」には「価値」と「使用目的」がある
・ゆえに、「労働力」は「商品」である
・サラリーマンは、その労働力(商品)を、資本家の持つ貨幣(資本)と交換している(給料を得ている)

労働者は、労働力の所有権は放棄していない

奴隷とは、労働力の所有権を剥奪された人である

たとえただ働きでも、「労働」というのは、この世界を豊かにする

『リーダーが身につけたい25のこと』

ディスカヴァー・トゥエンティワン 鈴木義幸・著

2009/12/27

外部基準ではなく内側からの「これがやりたい!」というビジョンが人を動かす

◆ジャック・ウェルチが説く「4つのE」
・Energy:自らが活力に満ちあふれていること
・Energize:目標に向かう周りの人びとを元気づけること
・Edge:タフな問題に対しても決断ができること
・Execute:言ったことをとことんまで実行していくこと

心のエネルギーを高めるには「未完了」を「完了」させる

周りを疲れさせてしまう人は、「自分が主人公、周りは脇役」と思っているのかもしれません。対して、周りのエネルギーも高める人は、「自分も周りもみんなが主人公」と思っている

最後の10%の作業が全体の完成度を決める

リーダーは、新しい何かを創造する使命を帯びているわけですから、やはりまず壊さなければいけない。壊す、やめる能力が、実はリーダーには強く求められます

◆話を聞ける社長が成功する理由
1.話を聞く社長は、いち早く軌道修正をかけることができる
2.話を聞く社長は、社内に眠っているアイデアを顕在化させることができる
3.話を聞く社長は、社員のエネルギーを高めることができる

◆人前でうまく話せるようになるための5つのステップ
1.モデルをつくる
2.ビデオに撮る
3.修正点をひとつにしぼる
4.周りからのフィードバックを求める
5.話すことをとことん楽しむ

すぐれたリーダーは常に人を誘っている

「一番会いたくない人に、一番会いたくないときに、会いに行け」
(グロービスの高橋亨さんが商社マン時代、上司から贈られた言葉)

自分を客観視できると成長できる

あえて無理難題に取り組ませて、それを超えさせる。理不尽さに慣らしていく。そうすることではじめて、リーダーにとって大事な「どうにかなる」という楽観性や、「自分ならどうにかできる」という自己効力感が身につきます

慢心を防ぐ秘訣は、現状に満足せず新しいことに挑戦すること

『「ツイッター」でビジネスが変わる!』

ディスカヴァー・トゥエンティワン ジョエル・コム・著

2009/12/26

ツイッターは単体でも素晴らしい活躍を見せてくれるが、最も強力になるのは、他のソーシャルメディアツールとともに活用した場合

あなたのプロフィールは、マーケティングの重要な部分だ

人はよく知っている人とビジネスをすることを好むものだ。そしてどうやって他人と知り合いになるのかといえば、意見の交換や会話を通じてなのである

ツイッターには高学歴なユーザーや専門家も多いため、どんなテーマでも対応可能な、常にオープンしているヘルプセンターとしても機能するのである

ユーザー名は、単にログインに使うための単語ではない。ここで指定した文字が、アカウントのURLの一部になるのだ

ツイッターのURLは後から変更できるが、変更するならば早めにしておいたほうがいい。大勢のフォロワーを集めた後でユーザー名を新しくするということも、絶対にしてはならない

知り合いがツイッターにいるか確認する

◆自己紹介のフォーマット
「[職業上の説明1]、[職業上の説明2]、[職業上の説明3]であり、趣味は[個人的な説明]」

例)
「木のお医者さん。庭園の専門家。園芸デザイナーで、刈ったばかりの草の香りをかぐのが趣味」

ツイッターの画面の両サイドには、空白のスペースがある。そこを空白のままにしておいたり、おかしな模様で埋めてしまったりという手はないだろう。この場所をプロモーション用に使ってしまえばよいのだ

ツイッターユーザーのウェイン・サットン(twitter.com/waynesutton)は、誰でもダウンロードすることが可能で、ツイッターの背景画像として使える無料のテンプレートを提供している

誰をフォロワーのターゲットにしようか迷っているなら、あなたの扱うトピックに最も関心を抱いている人々から始めること

ツイッターで成功する方法の一つは、影響力を持つ人々と付き合うことだ

「図書館に向かっている」や「昼寝するところ」のような文章にしてはいけない。それと一緒に、その行動をとってどう思ったかを語ったり、なぜそれをするのかを述べたりしよう

最も効果的なツイッターの使い道の一つは、カンファレンスに出席している人々をフォローすることである

『利益が見える戦略MQ会計』

かんき出版 西順一郎・編著 宇野寛・著、米津晋次・著

2009/12/26

「戦略MQ会計」の「MQ」とは、粗利総額(付加価値額、限界利益総額)のことを言います。この「MQ」こそが、先々の企業経営を考えていくうえで、最も重要な数字であると位置づけているのです

税務会計で計算される利益と社長の儲けの感覚は、はっきりと違う

決算書の役割は、本来の目的である「対外報告書」であると割り切るのです

仕訳の意味がわからないということは、「借方と貸方(左と右)に表示されている勘定科目が、それぞれ増えたのか減ったのかがわからない」からなのです

人間は、どうしても“面積”の広いところに目が行きがちです。肝心な「売上高」よりも、表示面積が10倍広い「製造原価」や「販売費及び一般管理費」に目が行き、それが原価削減、コスト削減に真っ先に向かわせるのです

貸借対照表には「絶対額と評価額の2種類の金額が表示されている」

財務体質を分析したりこの先の資金繰りを考える場合には、決算書の表示額ではなく「絶対額」で考えなければなりません

「粗利総額」が「固定費」を上回れば利益が出るし、逆に「粗利総額」が「固定費」を下回れば、赤字となるのです。そして、そこには「売上高」は存在しません。つまり「売上高」と「利益」とは無関係なのです

「儲けるための会計」を考えた場合、コストダウンと利益アップは相反します

値引きの効果は一時的に得られても、お客はすぐに慣れてしまいます。値引きというのは「自分の儲けを減らす行為」なのです

経営安全率20%の企業とは、販売数量があと2割ダウンしてもまだトントンでいられる、という意味なのです

企業の利益Gは「粗利総額MQと固定費Fのバランス」で決まります。MQ>Fであれば黒字になり、MQ<Fであれば赤字になります。売上高PQと利益Gには相関関係はありません

『吉越式会議』

講談社 吉越浩一郎・著

2009/12/24

必要なこと以外は書かない。これはビジネスを効率よくするための鉄則です

1時間半の会議の間に、40ものテーマを次々に会議にかけ、その場で今後何をするのか、物事をどんどん決めていったのです。一つのテーマに要する時間は2分ほど。よその会議では考えられないようなスピードで議事が進みます

言ってみれば、社長の「おい、あれは、どうなった?」が並んでいる

やり直しを命じる場合のデッドラインは原則として翌日でした。
「なるべく早く」などという曖昧な指示はありえません。なぜ、翌日なのか。それは、スピードアップのためです

肩書にとらわれず、将来に向けて育ってほしい若手社員を前の方に座らせ、現場に基づいた議論をしていった方が、よほどメリットがある

会議というのは、報告や発表をする場ではなく、物事を決める場、なのです。何を決めるのかといえば、顕在化した会社の課題や問題についての解決策について、「誰が、何を、いつまでに」というデッドラインを決めるのです

そもそも営業部の言い分も、経理部の言い分も、それはそれぞれには正しいように思えても、単に自分たちの都合でしかない、ということに気づかなければいけません。同じ会社で一緒に働いている以上、目指すべきは会社全体の増収であり、増益なのです

社員というのは、仕事を山ほど抱えていますから、緊急度でプライオリティを付けてしまうものなのです

社員に対して、個人のプライオリティではなく、会社のプライオリティで、やるべき仕事を選んでもらう。プライオリティを個人視点から、会社視点に変える。これこそが、実は会議の真の目的なのです

早めに決断し、実行にその時間・コスト・努力をかけるべき

上司がポケットにいろいろなことをしまっている。だから、部下が上司と同じような判断ができない

経営者も上司も、もともと嫌われる立場にあるのですから、割り切って嫌われてしまえばいい

任せるだけでなく、ストレッチさせることで伸びる

社員こそ、個室とまではいかなくても、ブースなどで仕切られたところで仕事をさせるべきなのです

人前で話をするときのポイントは三つ。笑いを取る。ひるまない。相手をのんでかかる。それは、どんな場面でもリーダーに必須のことだと思っています。そしてもう一つ、大事なことは、ウソを許さない、ということです

『ジェフ・イメルト GEの変わり続ける経営』

英治出版 デビッド・マギー・著

2009/12/23

フィニータウン高校で、イメルトは大変な負けず嫌いとして知られていたが、物腰は落ち着いていて、競争心をむき出しにするタイプではなかった。バスケットボールの選手だったイメルトは、チームメンバーがいる前で、コーチに向かって、選手を怒鳴りすぎると指摘した

「いつも誰かが何かのために彼を求めていたし、皆が彼と遊びたがったものです。でも、ジェフは意思の強い人でした。非常階段から友愛会をこっそり抜け出して、学生センターで独り勉強していたこともあります」(ベンチャーキャピタルのパートナーであるクロウ)

ハーバード在学中に、イメルトはGEの入社面接を受け、そこで後の副会長となるデニス・ダマーマンに出会う。ダマーマンは、この若い幹部候補生が、「他の郵便物にまぎれこまない」よう、「マネジャー宛に直接」履歴書を送ってきたことを知り、彼の姿勢に強い感銘を受けた

ワールド・トレード・センターにできるかぎり多くのGE製発電機を提供し、有事にリーダーが守るべき鉄則を守った。「目に見える存在たれ」という鉄則である

「企業の寿命を左右するのは二つの要因だ。一つは業績。そしてもう一つは自己再生能力である」(ジェフ・イメルト)

GEは当初の予想より高い価格を支払うことになったが、二〇〇二年四月、破産法廷の決定により三億五八〇〇万ドルでエンロンの風力事業を落札した。これが、今世紀初頭の稼ぎ頭となり、最も注目されるビジネスの一つになる

「リーダーシップとは、すなわち打たれ強さである。転んでも起き上がり、再び前進することに他ならない」(ジェフ・イメルト)

◆買収の条件
1.その会社が売却対象であること
2.主要製品(あるいは製品群)が長期的に成長する可能性が高いこと
3.GEの事業ポートフォリオや経営・サービス能力にフィットすること
4.価格が適正であること

偉大なる企業は、困難な環境においても、経費削減や再投資不足からアイデアと資本の両面を枯渇させてはならない

スマートグリッド事業を前進させるため、GEはグーグルと手を組んだ

「仕事でミスを犯しても、業績が未達であっても、クビになることはない。だが、倫理に違反すれば、GEにはいられない」

◆グロースリーダーに欠かせない5つの資質
1.市場の基準で成功を客観的に定義する「外部志向」がある
2.戦略を行動に落とし込み、意思決定し、優先順位を伝える「明晰でわかりやすい思考」の持ち主
3.「想像力」と勇気があり、人材とアイデアの両方でリスクが取れる
4.全員参加と人とのつながりによってチームを活性化し、忠誠心と責任感を築く「包容力」がある
5.職種や領域の専門性を育て、高度な「専門性」を自信のよりどころにして、変革を起こすことができる

『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』

海と月社 ニール・ラッカム・著

2009/12/23

巧妙な売り文句は、相手に一時的には影響を及ぼしても、一週間後にはほとんど忘れ去られてしまう

高額にもかかわらず買え買えと圧力をかければ、大半の客は二度と寄りつかない

大型商談では、自分の交渉相手がほかの人たちに購入を納得させられなければ成約しない

買う気がないからこそ、商談の終わりになにがしかポジティブなものいいをして穏便にセールスマンを追い払おうとする

アクションに主眼を置いたアプローチこそ、トップセールスパーソン共通の特徴

統計では、うまくいく商談では売り手よりも買い手のほうが多く話すという結果が出ている

現状に満足しきっている見込客は、変化の必要性を感じない。そこになんらかのニーズが生まれる最初の兆しとは何か? 一〇〇パーセントの満足が九九・九パーセントに変わる兆し、それはほんのちょっとした不満や不平だ

経験豊かなセールスパーソンは、「今使っている設備に満足していますか?」「現在の対処法にはどのようなマイナス面がありますか?」「現行のシステムではピーク時にこなしきれないということはありませんか?」「この機械では信頼性に問題がありませんか?」などといった質問をすることが多い

「問題質問」は「状況質問」よりも商談成功との関連性が強い

◆「SPIN」営業術
・状況(Situation)
・問題(Problem)
・示唆(Implication)
・解決(Need-payoff)

「示唆質問」はハイテク分野のセールスでとくに効果的

私が商談成立にこぎつけたのは、私の代わりに売り込むことができるように、商談相手にいろいろ教えこんだからだと思っています。(中略)セールスマンには大物俳優になりたがる人が多すぎます。私にいわせれば、本当に大物の商談をものにしたければ、たとえあなたが名役者であっても、ステージに上がるのはセールス全体のほんの数分でしかないことを承知していないといけない。ほかの役者にちゃんと稽古をつけないと、公演は失敗に終わってしまうのです。(ある大ベテランのトップセールスマン)

調査の結果、「特徴」「利点」「利益」のうち、「利点」がもっとも反論を引き出す確率が高いことがわかった

うまい始め方の大半に共通するのは、質問をすることについて見込客に同意させるという点だ

『大きな器のリーダーになれ!』

ファーストプレス 古川裕倫・著

2009/12/22

「言っている内容は正論だが、お前に言われたくない」と思う気持ちが聞き手に少しでもあれば、説得力は大いに力を失う

鋭い上司より、温かい上司に部下はついて行きたくなる

リーダーたるもの、有事にこそ動じないことが肝要

行動と言葉の一致は大切ですが、言葉と言葉の一致も大事です。言々一致とでもいいましょうか。誰にでも同じことを言えることが必要です

他人のせいにせず、自分の悪いところを認めることができる人、反省できる人は、人間力があります。それを部下に素直に言えるリーダーは、もっと高い人間力があります

リーダーが同じ事を部下に説明するのなら、成功談より失敗談をすべき

勝って謙虚であり、負けても前向きな姿勢を

勝ち方にも品性があります。「勝てば官軍」とはいうものの、勝つのに手段を選ばずでは取引先もついてこないでしょうし、部下も勝ち方に疑問を持つようになります

代理店契約やライセンス契約を「握り勝ち」した時点でぬか喜びしているのは、本当の勝ち方を知らないのです

まず、自分が部下を信用すること

信頼していることを表現するには、仕事を任せること

・結果責任は、上司 ・遂行責任は、部下 ・報告責任は、部下

総合点ばかりで人を見ていると、「できる人」の悪いところも「できない人」のいいところも見えなくなってしまいます

中途半端な指摘ではなく、ストレートに心を込めて叱ること

人は、自分が尊敬する人が言った一言をよく覚えているものです

忙しくて大変なリーダーだからこそ、笑顔で挨拶することが大事

話を会社に通してくれる力があるからこそ、部下から見てそのリーダーが頼もしい

相手の逃げ道をつくっておくことも必要です

人の才能に期待するのではなく、人の勢いに期待する

計画にネーミングすると、共通認識が高められる

問題の先送りは、選択の間違いよりも大罪である

リーダーシップの高い人は、面倒くさがらずに目的や理由の説明をします

『「バカ売れ」POPが面白いほど書ける本』

中経出版 中山マコト・著

2009/12/21

<実際に売れたPOPの事例>

「涼しい酒そろえました」→売り上げ倍増

「このなめらかさを出すために、40か国のハチミツを食べ歩きました。そして、巡り会ったのがハンガリーのアカシヤのハチミツ。極寒の国で生き延びたアカシヤとミツバチの強さがこのなめらかさの秘密なんです」→売り上げ5倍以上、ロングセラーに

「500円で372円のお釣りです!」→このカップ麺は2倍以上の売り上げを達成しました

「やっぱさ~、コリコリ感が違うよね!」→5倍以上の売り上げアップ

<事例おわり>

キレイに印刷されたPOPは「広告」だけど、手書きで書き写したPOPは「メッセージ」になるんだ

「山歩きの達人が、山で巡り会ったキノコ、ギュッと詰めました。」→「キノコの瓶詰め」が10倍近くの売り上げに

同じパターンのPOPばかりが並んでいると、お客さんの気持ちの中に、「どうせ、新しい内容なんて書かれていないんだろうな!」という「慣れ」が生じます

「目立ち感」は周囲との関係で決まる

商品やサービスを取り扱う側は、「どうしてそれを扱うのか?」という明快な理由を持っていないといけません

お客さんにとって、ベストの商品を仕入れ、お客さんにとって、ベストな選択ができるような、メッセージを売り場に込め、間違いのない選択をしてくれた喜びを分かち合う

◆「グッドチョイス」のための3つの工夫
1.商品を選ぶ「選択眼」
2.センスを見抜く「審美眼」
3.実際に使うという「誠実さ」

◆3つの視点をもって「物語」をつくろう
1.「どうして、あなたがその商品を選んだのか」
2.「誰が、どうやってつくったのか」
3.「どんな人に、どうなって欲しいのか」

自分の「言いたいコト」を書くのではなく、お客さんの「知りたいコト」を書く

商品イメージにぴったりの色を見つけましょう

『ビジネスパーソンの英単語帳』

ディスカヴァー・トゥエンティワン 関谷英里子・著

2009/12/20

△Before we continue the meeting, let me share one thing.(この会議を続ける前にひとつだけ言わせてください)

○Before we proceed with the meeting, let me share one thing.(この会議を進める前に一つだけ言わせてください)

△He said that he appreciated your visit.(彼はあなたの訪問に感謝していると言っていた)

○He expressed his gratitude for your visit.(彼はあなたの訪問に感謝の意を表した)

×We study from mistakes.(我々はあやまちから勉強する)

○We learn from mistakes.(我々はあやまちから学ぶ)

×I don't understand.(わかりません)

○Let me clarify my understanding.((きちんと理解したいので)私の理解をもっと明確にする必要があります)

△I can't make the decision(私は決断を下すことができません)※何も決められないただの能力のない人に聞こえてしまいます

○I am not in the position to make the decision.(私は判断を下す立場にいません)

△We will try to acquire 1 million new users.(新規ユーザーを100万人獲得できるようにやってみます)

○We aim to acquire 1 million new users.(新規ユーザーを100万人獲得することを目指します)

△We are facing a big problem.(我々は大きな問題にぶち当たっている)

○We are facing a big challenge.(我々は大きな課題に直面している)

△This machine works like this.(この機械はこのように動きます)

○This machine functions like this.(この機械はこのように機能します)

△We will make profit.(我々は利益を作ります)

○We will generate profit.(我々は利益を生み出します)

『異業種競争戦略』

日本経済新聞出版社 内田和成・著

2009/12/19

ひょっとしたら、10年後にトヨタがパナソニックと電気自動車で戦うといった、これまでなら考えられなかった競争が起きているかもしれません

異業種格闘技とは、1.異なる事業構造を持つ企業が 2.異なるルールで 3.同じ顧客や市場を奪い合う競争である

アップルはもともとコンピューター・メーカーですが、いまではアイチューンズ・ストアという、ネット上の楽曲販売も自ら手がけています。結果、アイチューンズ・ストアのシェアを増してくると、アップルが価格支配権を持つようになります。そうすると、どんどん楽曲は売れるけれども、儲かるのはアップルばかりになります

アプリケーション・ソフトがおまけの会社と、アプリケーション・ソフトの販売が目的の会社とで戦い方が違ってくるのは当然

携帯電話のカメラは、純粋にデジタルカメラに置き換わるというよりは、「メモ代わりに写真を撮る」といった、これまでのカメラにはなかった使い方を生み出した

◆変化をとらえる5つの視点
1.置き換え 2.省略 3.束ねる 4.選択肢の広がり 5.追加

◆ビジネスモデルの3要素
1.顧客に提供する価値 2.儲けの仕組み 3.競争優位性の持続

競争相手の儲けの仕組みをきちんと把握しておくことは、戦いに勝つうえで非常に大事なポイント

「顧客が何に価値を感じているか」「それは、どのように提供されているか」が大きなカギ

1.顧客に「同じ価値」を「同じ手段」で提供する
2.顧客に「同じ価値」を「異なる手段」で提供する
3.顧客に「異なる価値」を提供する

テレビとテレビゲームは「時間を奪い合う競争」をしている

顧客起点で潜在ニーズに目をつける

異なる手段を用いることで、どんな価値を付加できるか

◆儲ける仕組みの4類型
1.トールゲート(料金所)
2.イネーブラー(撒き餌)
3.エンラージメント(周辺分野へ広げる)
4.ブロックプレイ(敵のトールゲートを無力化)

『新・プラットフォーム思考』

朝日新聞出版 平野敦士カール・著

2009/12/18

いまは、自動車はモノとして販売されていますが、将来的に電気自動車が普及した際にはプラットフォームとして人々に無償で提供される可能性もあるといわれています。携帯電話のように電気自動車はゼロ円で販売し、充電料金で回収していくモデル、あるいは自動車がネットワークにつながれば現在のパソコンのように検索連動広告や行動ターゲティング広告、保険の販売やeコマースなどによる回収モデルなど多様なビジネスモデルが登場するかもしれません。すでにグーグルは電気自動車やスマートグリッド(賢い送電線網)への参入を表明しています

合コンでは幹事が一番得をする

楽天の収益は、当初は出店料だけでしたが、その後会員が増えて集客力が増してからは、売上連動の収入も得るモデルに変更しました。サーバー運営コストなどを考えればある意味合理的なものですが、当時はかなりの店側からの反発があったようです。しかしそれでも出店が後を絶たないのは約4000万人の会員網を築いてしまったプラットフォームの強さがあるからでしょう

集客ができるようになれば、「なにが売れているか」というマーケティング情報をいち早くつかむことができるため、たとえばコンビニのプライベートブランド製品のように「自社で粗利率の高い製品を売る」ことによって高い収益を得ることができる

プラットフォームの特色を、類似の他のものとは違う「一言でわかるようなキャッチフレーズ」であらわせるかどうかです。つまり、魚なら築地市場、ネットでの買い物なら楽天、検索ならグーグル、オークションならヤフオクというようなブランドイメージを作れるかどうかということです

◆プラットフォーム創造のフレームワーク
STEP1 社会の変化、規制緩和という大きな流れをとらえて不満を探す
STEP2 ターゲットとなるグループを特定する
STEP3 プラットフォーム上のグループが活発に交流する仕組みを作る
STEP4 キラーコンテンツを用意する
STEP5 価格戦略を立てる
STEP6 価格以外の魅力をグループに提供する
STEP7 プラットフォーム上のルールを決めて管理する

現代は、一人ではついていけないほど、ニーズや技術などの変化が速すぎる

一緒に考えてもらうメリットは、人の知恵が得られることだけではありません。モチベーションを高めることができるのです

相手のニーズを聞き出したら、まずはそれに応えること

『28歳までに結果を出す!勉強のルール』

アスコム 原田翔太・著

2009/12/17

20代でどんなスタートダッシュをすればいいのか? それは、「あなたの勝ちパターンをつくりあげる」ことです

毎日の中で何を見て、何を感じて、何を自分のものとしてきたかという集積が人の差を作っていく

厚生労働省の調査によると、転職後に収入を上げることができる人は全体の3割程度

どこの会社、どんな環境にいても通用するスキルを身につけること

◆勝ちパターンを作るための3つのポイント
1.情報をダイエットして「目標」をつくる
2.本当に必要な情報だけをインプットする
3.得た情報の価値を最大化してアウトプットする

情報自体にすでに価値はなく、その情報にどのような価値をつけられるか、どのような意味をつけられるかが問われている

私が出会った億万長者と言われる人たちの中に、テレビを見ている人は1人もいません

自分が得たい結果をすでに達成している人を見つけ出すこと。そして、その人のやり方や思考を徹底的にまねすること

「正確なインプットは、正確なアウトプットをもって一連と成す」(言語学者、溝江達英)

情報のシングルソース、マルチユースこそが、現代に生きる社会人に求められる「情報リテラシー」の本質

ワークライフバランスを崩すくらいの大量インプット、大量アウトプットを行う

◆ユダヤ人が投資をする順番
1.教育に対して投資をする。教育だけは自分の中に生涯資産として残り続けるから
2.金に対して投資する。金はもっとも安定した資産になるから
3.その時代に価値がある貴金属に対して投資する。たとえばダイヤモンドのように紙幣に変わる価値を持ったものに変えておく

若いうちは物欲を満たすよりも、先に埋めておくべき余白がある

最低3冊は同じ分野の本を読む

セミナーや授業ではバカだと思われようがまず手をあげる

師匠の口まねをできるようになる

まず、今付き合っている友達と決別すること

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

ダイヤモンド社 岩崎夏海・著

2009/12/16

人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。(『マネジメント【エッセンシャル版】』一三〇頁)

あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である(二二頁)

「そうよ! 『感動』よ! 顧客が野球部に求めていたものは『感動』だったのよ! それは、親も、先生も、学校も、都も、高野連も、全国のファンも、そして私たち部員も、みんなそう! みんな、野球部に『感動』を求めてるの!」

「甲子園に行く」というのは、「感動を与えるための組織」という野球部の定義に最も適う目標でもあった

働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、1.生産的な仕事、2.フィードバック情報、3.継続学習が不可欠である。(七四頁)

専門家にはマネジャーが必要である。自らの知識と能力を全体の成果に結びつけることこそ、専門家にとって最大の問題である。専門家にとってはコミュニケーションが問題である。自らのアウトプットが他の者のインプットにならないかぎり、成果はあがらない(一二五頁)

『フォアボールを出したくて出すピッチャーは、この世に一人もいない』

みなみたちは、こうした担当を部員全員に割り振った。そしてそれは、必ず「生産的な仕事」に結びつくよう心がけた。そこで「自分の仕事が組織の成果に結びついている」と実感できなければ、働きがいも生まれないからだ。また、「自分の仕事が組織の成果に結びついている」と実感させるための、情報のフィードバックも欠かさなかった。例えばロードワークだったら、成績の推移を記録し、グラフ化して渡すようにした

静的な経済には、企業は存在しえない。そこに存在しうるものは、手数料をもらうだけのブローカーか、何の価値も生まない投機家である。企業が存在しうるのは、成長する経済のみである(一七~一八頁)

組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。成果こそ、すべての活動の目的である

『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』

阪急コミュニケーションズ バルバラ・ベルクハン・著

2009/12/15

「やまびこトーク」によって、不愉快なことを言われてもケンカにならずにすみます。やり方は簡単。相手の発言の中から、あなたが気分を悪くした言葉を抜き出して、それがどういう意味かを尋ねればいいのです。全部くり返してもかまいません。「それはどういう意味ですか?」

もちろん、相手があなたが望んでいるような反応をするとは限りません。それでも態度を変えないでください。そして自分の言いたいことをはっきり言うのです。たとえばこんなふうに。「あなたのご意見はショックでした。どうしてそんなことを思われたのか知りたいのですが」そうすれば、相手が理由を言う可能性は十分にあります。ひょっとすると、その人は何かで気分を害していたのかもしれません。何が原因なのか言えるように、もう一度チャンスをあげてください

怒りを感じたりショックを受けたりする方向へ行きそうになったら、ちょっと立ち止まってみます。そして、その流れをせき止めて、次のことを思い出してください。<相手の言葉をどう受けとるか、それを選ぶのは私だ。そして、たくさんの解釈の仕方があるのだ>と

返事をしないということは、変なことを言われたときのもっとも優れた対応の仕方

男性の場合、言い争いはしばしば仲間意識の表れ

掴みあいをし、じゃれあい、どちらが強いかチェックし、ボスはだれかを確かめることは、男性にとっては、女性にとってよりはるかに重要な関心事なのです。多くの男性は、たとえ遊び半分の場でも、調和よりも権力のほうにはるかに関心を持っています

威張り屋には褒め言葉

やり返されたのではなく褒められただけだとなれば、手も足も出なくなります。よく言われるように、抱きしめられれば、敵は動けなくなるからです

道化は剣を持っていません。けれども、そのかわりとても効果のある別の武器を持っています。つまりユーモアです

「あなたって、ちゃんとした教育を受けてないような話し方をするね」
「そうなの。祖母がいつも言ってたんですよ、早起きは三文の得って」

報復をあきらめると、新しいアイデアが浮かんだり、ほかの可能性に目が開いたりするものです

だれもが「もっとほしい」と望んでいるのです。お金を、権力を、注目を。このシステムにおいては、負ける人は大勢いますが、勝つのはほんのひとにぎりです。そこから妬みや羨望、攻撃が生まれるのです

人から認められようとして競争することによって、たえず人と比べるという不幸が始まります

『<貧乏>のススメ』

ミシマ社 齋藤孝・著

2009/12/14

古今東西の偉人はもとより、市井の人たちを見わたしても、人として「豊かさ」をもっていると感じる人たちには、みな、<貧乏>な要素がある

貧乏人には力があります。財力は乏しくとも、それを補うだけの自由な時間、自由な心、考える力、創造する力があります。真の貧乏人とは、これら諸力を備えた者のことを指すのです(『貧乏神髄』)

お金がある一年はあっというまに過ぎる。私自身、比較的余裕のある生活をしているときよりも、貧乏で暮らしていた時期のほうが「長かったな」と思う。体験が深いこと自体が人生の価値だ

貧乏時代に出会ったものは捨てられない。そして、それを持って来世に行きたい。そう思うと、貧乏時代にちょっと希望が見えてこないだろうか

先生のいちばん大切なものをつかみとる! そのような飢えた野獣のような感性、学ぶ感性があるかどうか。たんなる知力だけでは不十分だ。学びにも感性が必要だと私は思う

お金があるとどうしても「次がある」「他の手段がある」と思う。けれど、貧乏だといま勝負するしかない。自分の未来は「いま」にかかっている

本の価値を決めるのは、食欲と一緒で渇き具合なのだ

貧乏を受け入れて暮らすのか、貧乏には戻らないように働きつづけるのか。二つの岐路に立っているんだということを意識するだけで未来の展望はひらけてくる

最初は割のわるい仕事がくるのは当然だ。一回目はタダでやる、二回目もきた仕事をやる、そして三回目は条件をちょっと上げてもらう。そういうふうにしていけば、仕事は自然と回転しだす

一冊の本を十回読むと、人は変わる

重要なのは、「どういう」仕事か、ではない。どういう仕事であれ、「どうやる」か、だ。プライドを捨て、謙虚にいい仕事をする人にだけ、道は開ける

気持ちのつながりを、できるだけ社会的に成功していたり、心意気のある人ともつのがいい

成功したら仲間を引き上げる

身銭を切らないと貧乏は力にならない

『史上最強の大富豪になる方法』

トランスワールドジャパン スティーヴン・K・スコット・著

2009/12/13

その時たった12歳のソロモンは、「王」としての重大な責任に思い悩み、自分にそれを果たすだけの力があるのだろうかと、不安に感じていた。そんな時、神がソロモン王の前に現れ、「望むものは何か」と尋ねた。ソロモン王は、「イスラエルの民を正しく治められるよう、私に知恵と見識をお与えください」と答えた。神は、富も名誉も、敵の死も、自身の長寿も求めないソロモン王に驚き、「過去から未来、すべての王に勝る知恵と見識、富と財宝、名誉を与えよう」と返したという。そしてソロモン王には、神が約束してくれたもの──知恵、成功、富──をすべて与えられた。所有する金は、現在の価値で1000億ドル相当あったとされる

技に熟達している人を観察せよ。彼は王侯に仕え怪しげな者に仕えることはない。(「箴言」22章29節)

人間を奮起させるきっかけになるものは、「手に入れたいと思う欲求」と「失うことへの恐れ」だ。ソロモン王は、この両方を用いるよう勧めている

勤勉な人は、実際に労力を惜しまず一生懸命働くが、勤勉でない人は、いつかやりたいことを語るだけだ

ソロモンは、「怠惰」の根本的原因は、「自己中心」「おごり」「無知と無責任(愚かさ)」の3つがあると述べている

人間の道は自分の目に正しく見える(「箴言」21章2節)

私たちは、自分がほかの人より賢いと思い込み、助言を求めずに行動しがちである

幻がなければ民は堕落する(「箴言」29章18節)

ともに働く人に、忠誠心、創造力、生産性を発揮してもらいたいと思うなら、あなたがその人たちに抱かせた「望み」を放置させてはならない

無知な者も黙っていれば知恵があると思われ/唇を閉じれば聡明だと思われる(「箴言」17章28節)

「諭しをなおざりにする者は貧乏と軽蔑に遭う」(「箴言」13章18節)

秘密をばらす者、中傷し歩く者/軽々しく唇を開く者とは、交わるな(「箴言」20章19節)

自分の心だけをよりどころにするのは、ひとり分の限られた知識と、気まぐれな感情に、将来を賭けるということだ

批判は、「心に秘めた恋人」のごとく扱え

ほかの人が必要としているものに力を貸せれば、感謝の気持ちと謙虚がさらに育つ

『経営の教科書』

ダイヤモンド社 新将命・著

2009/12/12

人は、大きなことを信じたときに大きな仕事をする

◆情熱の火を燃やしつづける二つの方法
1.短期と長期の納得目標を追いつづける
2.情熱の火を分けてくれる人と付き合う

A man is a sum total of all the people he has met in his life.
(人間とは、その人がいままでの人生のなかで会った、すべての人の総和である)

あなたがトンネルのなかにいると想像してほしい。たとえ出口までの道のりが何キロもあったとしても、はるか彼方に一条の光が差してさえいれば、人はそれに向かって進むことができる。ところが、たとえ出口までの距離が一キロ足らずであっても、トンネルの先に光が見えなければ前に進む気力は湧いてこない

そもそも人は、どのようなときに仕事におもしろさや喜びを感じられるのか。仕事を通じて自分を磨き、高められるという期待が持てるとき。会社が成長し、自分の給料も上がり、知名度も上がって家族も喜ぶと信じられるとき。こうした物心両面の“得”があって初めて、その社員にとってロウドウは朗働になる

「多・長・根」をつねに意識する
「多」:多面的・複眼的に物事を見ること
「長」:短期ではなく長期で見通すこと
「根」:枝葉末節ではなく根本に注意を向けること

以前、東京都渋谷区のとある一画に、二軒の酒屋があった。店構えや広さ、ロケーションでは両者にさしたる違いはない。ところが、一軒はそこそこの儲けなのに、もう一軒のほうはべらぼうに繁盛していた。この違いはいったいどこから来たのだろうか。どちらの店も、夕方四時半ごろになると近所の主婦や飲食店から「ビールを一ダースお願いします」などと電話がかかってくる。注文を受けると双方ともに配達に行くわけだが、その中身が違う。普通の店は、倉庫から六本入りを二ケース出してきて、いわれたとおりに届けていた。一方の繁盛店は、倉庫から六本入りを一ケース、それから店の冷蔵庫でキンキンに冷やした六本入りを一ケース、合わせて二ケース届けていたのである。(中略)普通の店はお客さまの期待に応えた。繁盛店はお客さまの期待を上回った。すぐれた企業は、冷えた六本のビールを届けているのだ

定年後の顧客の預金獲得に大きな実績をあげている、東京都内のある信用金庫の例だ。長期の住宅ローンを組んでいるサラリーマンは、定年を契機にローンを終えることが多い。このローンの終了がポイントである。サラリーマン人生を無事に終え、ローンも完済して身も心も晴れやかになっているところに、この信用金庫の支店長が花束を持って自転車で訪問するのだ。「おめでとうございます。ローンの返済が終わりました。また、長い間、お勤めご苦労さまでした」

経営は「いまどこだ」「どうなりたい」「どうやる」「どうなった」

◆社員にとって悲しい4つのこと
1.会社から何を期待されているかがわからない
2.結果は出したが、それがどう評価されているかがわからない
3.成果が評価・処遇にどう結びつくかがわからない
4.将来の方向性が見えない

『ザッポスの奇跡』

東京図書出版会 石塚しのぶ・著

2009/12/11

傷心の女性は、やっとの思いでザッポスにEメールで返信する。病気の母親のために靴を購入したが、母親が死んでしまったこと。亡くなる前後のごたごたで、靴を返品し損ねてしまったこと。だが、必ず返品するので、今しばらく待ってもらいたいことなど。直ちにザッポスから返ってきた返答は、「宅配の集荷サービスを送りますから、ご心配なく」というものだった。正規のポリシーでは、返品する場合、料金は無料だが、顧客自身が荷物を集荷場まで持っていかなければならないことになっている。そのポリシーを曲げて、自宅に集荷に来るように手配してくれたのだ。この「企業らしからぬ」心のこもった対応に、女性は驚くとともに、いたく感謝した。だが、話はそこで終わらない。翌日、女性の玄関先に届けられたのは、色も鮮やかなお悔やみの花束。添えられていたメッセージ・カードの封を開けてみると、それはザッポスからだった

ザッポスのコンタクトセンターには、マニュアルがない

社員に、顧客に、幸せを届けること。それが、会社を長期的繁栄に導く最強の戦略なのだと、ザッポスは宣言して憚らない

ザッポスにとって、サービスとは、むしろブランドを築くため、そして、顧客ロイヤルティを築くための投資なのだ。ザッポスで、電話の処理時間を測らないのはそういう理由からだ(中略)創業以来今までの最長記録は、四時間だという

ご存じのように、アマゾンをはじめとする従来的な「ネット通販会社」は、コンタクトセンターの電話番号をわざと見つけにくくしているようなところが多い。それにひきかえザッポスのサイトに行くと、どのページを見ても、その左肩にでかでかとフリーダイヤル番号が表示してある。「ザッポスでは、心から、お客さんと話したいと思っている。その表れです」とトニーは言う

ザッポスのリピート顧客率は七五%(中略)リピート顧客は年に二・五回以上ザッポスで買い物をし、一回あたり初回顧客の一・三倍近い金額を購入する

ザッポスの経営フォーカスは、企業文化にあります

多くの企業がコールセンター業務を「中核事業を営む上でやむを得ない必要悪」と見做し、労働力の安い海外市場へのコールセンターの移転や、サードパーティへの委託に走る中、ザッポスはそのコンタクトセンターをすべて正社員で賄っている

ザッポスでは、顧客についてできるだけ深く知ろうとします。もし電話越しに犬の吠える声が聞こえたら、「どんな犬ですか?」と聞きます。そうすることが奨励されているんです

会社、社員、ブランドが三位一体になるようなカルチャーを築くことが必要なのだ。そうすれば、いつ、どの接点にあっても、一貫性のあるブランド・エクスペリエンスを提供することができる

今日では、社員と顧客の触れ合いこそ、「ブランディング」なのである

「個」を活かす企業には、「施しもの」を待っている社員はいない。「会社が、自分に何をしてくれるか」を期待しているのではなくて、「自分は、会社という共同体に、どう貢献できるか」を常に考えているのだ

『社長の人事でつぶれる会社、伸びる会社』

幻冬舎 樋口弘和・著

2009/12/10

社員全員のモチベーションを高めようとするのは無意味である。そんなことをしていると、管理職とエース社員が疲弊してしまう

中小企業の組織とは、人を喰って成長していくもの

人材育成とは、会社側が本人の能力を超えるやりがいのある仕事を与え続けること

ビジネスの現場は頑張れば評価されるのではありません。顧客に何らかの付加価値を提供し、それを評価していただいてこそ成立するもの

新卒者は企業の成長に合わせて自然に成長していく可能性が高い

優秀な後輩が入ってくると、先輩たちの尻に火がついて、急成長を見せる

面接で入社意欲を評価してはいけない

上司や会社に自分のモチベーションを上げてもらうことを期待する人は「依存型モチベーション」タイプで、残念ながらこういう人が組織の要職に就いたり、高所得を得るような仕事に就いていくことは難しい

経験者採用枠で採用した人が成長企業についてこられる割合は、あまり多くないのが実態です。特に若い頃から同じ職種で転職を繰り返す人は、なかなかその殻が破れません。「できる仕事」「やりたい仕事」でないとやりたがらないことが大きな要因の一つです

「やるべきこと」を出発点として仕事を必死にこなす内に、少しずつ「できること」が増える。すると、新たな「やりたいこと」が見えてきて、それを実現する力も今までの仕事によって身についている。「やりたいこと」に取り組み始めると、その成功に向けてさらなる「やるべきこと」に気がつくようになる。こうして三角形が徐々に強く、大きくなることで社会人としてのスキルアップが可能となる

ビジョン、5年後の理想像、そして評価。この3つをしっかりと提示してあげることが経営者の最大の使命

定着率100%ということは、その組織がぬるま湯である可能性も高い

◆Aクラス社員に対して実践すべきこと
・鍋ぶた上司を取り除いてやる
・物凄いプレッシャーを与え続ける

一人でランチをとる女性はリーダーの素質あり

創業者のDNAのない幹部は失敗する

利他的精神は後継者の必須条件

『仕組みで「売る」技術』

ビジネス社 白川博司・著

2009/12/09

関西の高級スーパー「いかりスーパーマーケット」(本社:兵庫県西宮市)は、ネットスーパーの使い方を教えるパソコン教室を無料で行っています

自社の商品を一度買ってくれたお客様に対して、30~60日(商品によって差が出る)以内に何らかの関係性を持つこと

大事なのは、1つのチャネルだけでお客様を囲い込もうとしないこと。売る相手もお客様だけと限定しない方がいい。最終的にはお客様ですが、通販専門会社に卸す(通販卸し)、取引先企業に委託する(職域販売)、Yahoo!や楽天市場などのショッピングモールに出店する(ネット通販)など、選択肢はいろいろあります

BtoC通販(自社通販)の場合、その目標を達成するため、私はコンサルティング先に、「初年度、新規顧客1万人を獲得しましょう」と申し上げています。この数字をクリアすれば、通販は間違いなく軌道に乗っていきます

今ある資産(商品)を通販型につくり替える必要があります。商品自体は大きく変えられなくてもコピーをわかりやすく変えたり、商品の背景にある素材、製造工程、つくり手の思いなどを物語にして解説していくことで、その商品を“通販専用商品”にするのです

◆売れる商品7つの条件
1.メイド・イン・ジャパンの商品である
2.リピート性・継続性のある商品である
3.年齢・性別問わず売れる商品である
4.オンリーワンの物語を持った商品である
5.売価5000~1万円の商品である
6.生産量(在庫)が売価ベースで年間500万~1000万円確保できる商品である
7.粗利が50%以上確保できる商品である

大手通販会社と取引できれば、それだけで大口受注が狙えます
売れている通販会社・同業他社のカタログを端から端まで読むこと

◆同梱物5点セット
1.あいさつ文
2.商品パンフレット
3.情報誌
4.お客様の声を集めた小冊子
5.注文用紙(ハガキ・FAX用紙など)

「通販限定」「個数限定」、そして「期間限定」の、3つの「限定」が有効

『「また会いたい」と思われる人の38のルール』

幻冬舎 吉原珠央・著

2009/12/08

自分や、それを取り巻く環境を劇的に変えてしまう、そのすべてのルールの軸は、ずばり「反応」することなのです

「反応がよい」というのは、簡単に言うと、「思いやりをうまく表現できる」ということなのです

姿勢をまっすぐにして顔を上げることも、立派なポジティブ化です。丁寧なお辞儀についても同様のことが言えます

「また会いたい」と思われる人になるために、私は3Kを伝える達人になることをおすすめしています。3Kとは「感謝・感動・関心」のことです

たとえば、クライアントの持っている紙袋に「DFS(免税店)」と書いてあった(最近、海外に行っていたのか?)、指に絆創膏をしている(怪我をしたのか?)、声がかれている(風邪をひいたのか? それともカラオケで盛り上がったのか?)など、人をよく観察する習慣を持ちましょう

相手が会話の中でよく使う言葉=キーワードをうまくとらえる

誰かに話を聞いてもらうときには、「時間とチャンスを与えてくれて感謝します。ありがとう」と頭の中で何度も呟くこと

「いかに笑わせるか」よりも、「どうしたらこの人は、自分と一緒にいて心地よいと思ってくれるか」に集中したほうが、相手の心を揺さぶる一言が見つかりやすい

おいしい→飲み込んでしまうのがもったいないほどおいしい!

普段の反応力の中に「私は~の分野で人から必要とされたい」といったコンセプトを持っておくことで、ピンポイントでそのコンセプトに魅力を感じる人たちから選ばれやすくなります

生まれや、学歴、職歴などとは関係なく、ただ「健康に見える」ということだけを徹底するだけで、人の人生は好転していく

ノーマーク状態の「手癖」「足癖」にこそ、その人の本当の品性が表れる

◆大人のビジネスファッション15ケ条のチェックポイント ※一部紹介
1.学生と同じスーツを着ない
6.ソールが磨り減った靴ははかない
8.スーツのときは布製のバッグを持たない
12.1年ごとにジャケットの値段を上げる
14.財布がパンパンになるほど、お金やカードを詰め込まない

「相手を巻き込める人」、すなわち「その後につながる反応」ができる人たちは、常に「相手をよく見る」ということが徹底している人たち

◆会話が楽しくなるポイント
1.会話がスタートして1分以内に、相手の情報を最低3つはキャッチ
2.会話のなかで相手の名前をどんどん使う

『一生折れない自信のつくり方』

アチーブメント出版 青木仁志・著

2009/12/07

「自分」という人間をどのように捉えるか、どのように解釈するかによって、自分の価値や評価、役割は違って見えてくる

「信じているのに、信じられていない」のではなく、「愛しているのに、愛されない」のでもなく、自分が周りの人を信じる、愛するのです。そして、人から信頼され、愛されるような人間を目指しましょう

逆境を乗り越えた経験が、次の逆境もチャンスだと思えるようになる唯一の方法

自信をつけるには、「自分の思っていること」と「していること」を一致させる習慣を身に付けることが大切です

「本当に並外れた人々など、この業界にはいません。並外れた夢を見て、並外れた業績に向けて自分自身を律することができる、普通の人々がいるだけです」(「保険の神様」トニー・ゴードン)

ビジネスパーソンであれば、次の4つの自信を1日で構いませんから、しっかりと持ち続けて過ごしてみてください。
・会社に対する自信 ・職業に対する自信 ・商品に対する自信 ・自分に対する自信

1. その日に“吸ったタバコ”の本数を記録する
2. その日に“吸わなかった”タバコの本数を記録する
1と2とでは、どちらがタバコの本数を減らせる可能性が高いと思いますか?

生きているのは、今、この瞬間だけです。決して過去の犠牲になってはいけません。自分がコントロールできることとできないことを区分してコントロールできることだけに焦点を当てること。過去の観点を生き方で変えていかない限り、人は過去の犠牲者で終わってしまいます

成功者に学ぶこと。自分の将来なりたい理想の人物像を心にありありと描いて、可能ならばその人たちと対話できる時間を持ち、少しでも近づく努力をする

よいものに出会わない限り、人は変われません。つまり、「本物」を知ると自分の中の基準が変わります。上質に触れることで、あなたの中により高い基準や願望が生まれるのです

求めるものに対して正当な対価を払う。場合によっては代価の先払いをする

人は、「理想に近づいている」と思えるときに自己イメージが上がります

人間とは不完全な存在である。このことに気づいたときに初めて、人は健全な自己イメージを持つことができます

自分の居場所、帰る場所を見つけよう

『自分の頭で考える』

中央公論新社 外山滋比古・著

2009/12/06

記憶力にすぐれ、知識が豊富な人はとかく思考力が乏しい。逆に、思考力があっておもしろい考え方をする人はしばしば不勉強である

人間にできてコンピュータにできないことがあるのか、あるとすればそれは何なのか、と考えるまでもなく、“忘却”というものが浮び上がってきました

だれしも、自分の個性に合わせて、覚えていることがあり、忘れることがある

大工などの職人は、ひとしきり仕事をすると、ちょっと一服、と休みます。それほど疲れていそうもないのに、時間が来ると一服です。やはり職人の知恵で、ここで頭をすっきり、気分も晴ればれさせないと、大きなミスがおこったりするおそれがあり、それを未然に防いでいるのです。一息入れて、気分一新すると、あとは効率のよい仕事ができる。怠けているのではありません。休むのも仕事のうちなのです

休み時間も勉強するのは、好んで頭を悪くするようなもの

他人と折り合いをつけて生きていくということを家庭で教えることはできませんが、共同生活をすれば、知らず知らずのうちに身につくようです

昔から、豊かで社会的に有力な家庭では、子育てを人手に委ねる習わしがあります

帰るときの「ありがとうございました」はあいさつであって、お礼ではないのです

かつての名選手はたいてい自信過剰です。自分のしてきたことがよかったという成功体験をもとにして臨みますから、個性的な人をつぶしてしまい、二世的選手が育ちます

人が見ていないところでも決していい加減なことをしない。神が見ている。自分が知っていて、恥かしいことをしない。これがフェア・プレイの精神です

外国語に限らず、経済学や医学を修めた人が小説を書いて成功する例も珍しくありません。やはり“違う”ことばを学んだ、その教養が創造性に結びつくのでしょう

古典になるのに、作者はかかわらないのです。後世の読者が勝手に古典にしたり湮滅したりします

カイコのえらいところは、せっかくこしらえたマユを惜し気もなく、みずからの力で打ち破り、外に出て新生を始めるところにあるように思われます

人生は試験と違います。いくらやさしいこと、おもしろいことをたくさんやりとげても、価値のある大事なことをせず敬遠していたのでは、仕事をしたことにならないでしょう。難問にあえて挑戦するのが意義ある生き方になります

歴史は古くから存在したものではなく、近代国家の成立、それにともなうナショナリズムによってつくり出されたものである点に注意

『日本を変える「知」』

光文社 芹沢一也、荻上チキ、飯田泰之、鈴木謙介、橋本努、本田由紀、吉田徹・著

2009/12/05

【飯田泰之】
経済学の思考というものの一番の出発点になるのが、
・希少な対象を取り扱う
・人々は自分自身の満足度を最大にしようとして行動している
という二つのポイント

今のところ空気は全員が好きなだけ吸っていますが、なくならない。つまり、空気は希少ではないわけです。ちょっと古い教科書ですと、しばしば水が希少ではないものの例として挙げられていました。最近は水も希少になってしまいましたが

交換というのは、つねに当事者双方の状態を改善する場合にしか行われない

最終的に経済政策の課題とは何かといえば、私は大雑把に次の三つしかないと考えています。
・成長 ・安定化 ・格差是正

最近、格差がなんでこんなに広がったのか、という問題提起を聞くたびに、言葉は悪いですが、「何いってるの?」という気がするんです。そりゃあ、金持ちの税率を下げて、貧乏人の税金を上げたんだから、不平等にならないほうがおかしい

日本の場合、格差であれ、少子化対策であれ、教育であれ、何についてもそうなんですが、核になる価値観みたいなものが失われています

【吉田徹】
二大政党からなる選挙市場では、右端も左端も空白地帯になっていく。そうすると、政治の争点や政策の幅がどんどん狭まってきてしまう。そういう問題が、二大政党制では出てきます

政策の革新性という意味では、二大政党制は優れていますが、敗者を作りやすいという点は無視できません。アメリカの大統領になった民主党のバラク・オバマは、こうしたシステムを批判する、二大政党批判論者です

エルンスト・ブロッホという哲学者に「資本主義は民主主義を娼婦にした」という言葉がありますが、転じていえば「マスメディアは民主主義を娼婦にしている」というのが現状ではないでしょうか。
小泉時代の「劇場」メディア、安倍、麻生政権への質の低い批判などが良い例です

【鈴木謙介】
資本主義が段々固まってきて新しい起業の余地がなくなってくると、会社組織に入って、会社のルールがどうなっているかとか、会社の権力者がどう考えているかということに合わせて生きていく必要が出てくる

ジャイロスコープ(羅針盤)型の人間からレーダー型の人間へ

無限にコピー可能な商品を売り買いするようになってくると、過渡期的には、モノを取引していた時代の仕組みで取引が続けられるようにコピーガードをかけて、そのファイルの希少性を担保しようとするわけですが、いずれ無限にコピー可能なファイルを作る人の能力が、競争力を決定するようになっていくでしょう。そうすると、その「人の能力の希少性」が問題になってくる

自分を切り売りするような仕事に就かざるを得ない人が増えてくる

『「自分ごと」だと人は動く』

ダイヤモンド社 博報堂DYグループエンゲージメント研究会・著

2009/12/04

世に溢れる膨大な情報は、意識的にやり過ごしながら生きていかなければ生活は送れません。意識的に「関係しない」ことで、自分を守っているのです

実はつい最近まで、私たちは情報をスルーする手段をそれほどは持っていなかった

単独世帯、つまり一人暮らしが数の上では標準世帯を追い抜いてしまっているのが今日の日本です

人と比較すること自体がちょっとナンセンス。幸せを測るための「物差し」が消えつつある。それがいまのニッポンなのです

世の中の標準や物差しがなくなるとは、私たちの生活が細分化、あるいは孤立化されていることにほかなりません

20世紀は多くのカリスマを生み出しました。マスメディアによって情報を上手に管理し、発信者にとって必要だと思われる情報だけを流すことで、多くのカリスマがつくり出されていった

メディア環境のデジタル化は、情報を大量に、あるいはそのまま「ストック」することを可能にしました

地方の小さなお店のお菓子が、いつの間に全国レベルの有名店になる現象などは、情報の流れが単純な一方通行ではなくなったことの証明

とてもすべてを見ることのできない情報の海の中でとる行動は、情報を選別すること

これからのブランディングは、企業がつくり出す渦と生活社がつくり出す渦が共振・共鳴するムーブメントのこと

人間が「タグ」の集合になった

もはや「お茶の間」のように効率よくメッセージを届けられる場所はありません。一人ひとりの生活者を丹念に追いかけ、待ち受けなければならない

「自分ごと」になれば、情報は「シェア」される

「何を、どう伝えるか」=届ける、ではなくて、「何を伝えれば、動いてくれるのか?」=受け取ってもらう+その次の行動、までをプランニングする

関係をつくるためには、形容詞的なメッセージよりも、動詞的なメッセージの方がどうやらベター

伝えたいことをきれいにまとめよう、なんて考えてはいけません。完全ではない、突っ込みどころが目立つ情報の方がいいのです

◆「自分ごと」のプロセス
ステップ1:「エンゲージメント・テーマ」を発見する
ステップ2:スルーされないように突っ込みどころあるメッセージを用意
ステップ3:「エンゲージメント・テーマ」を「装置」の上で体験
ステップ4:生活者に「自分ごと」が起こり……
ステップ5:生活者の間に「自分ごと」の共有/シェアが始まり、連鎖

『頭のいい質問「すぐできる」コツ』

三笠書房 鶴野充茂・著

2009/12/03

「質問」は、その人の仕事に対する「問題意識」を表す

ビジネスのほとんどは「質問」とその「答え」で成り立っています

「優秀な部下」は、必ず「仕事のフィニッシュ」について質問をします。具体的には、次の二つです。
1.「いつまでに仕上げればいいですか?」
2.「どのようにお見せしたらよろしいですか?」

「仕事のフィニッシュ」について質問していれば、「トラブルの芽」「失敗の芽」「ムダな努力の芽」を摘むことができます

質問で「仮説」を立てれば、前向きな話し合いができます

頭のいい質問は、相手に「考えさせない。選ばせる」

相手の信頼を得るためには、「提案の質問」より、まずは「相手の要望はわかっている」ことをアピールする「確認の質問」を先にする

頭のいい「説明」の基本形といったものがあります。最初に、出来事(客観的事実)を説明してから、その出来事に基づいて、自分の意見・主張(主観的事実)を説明する──というものです

新しい提案をするとき、自分の意見を通したいときは、「質問という形の提案+論理的な理由」といった順番に気を配るべき

より多くの情報を聞き出す基本は、「ほかに何があるのですか?」と質問することと言えます。この一言だけで、情報量は一気に増えます

質問でモチベーションを高めるコツは、次の二つ。
1.「承認欲求」を満たす質問をする
2.「自己実現の欲求」を満たす質問をする

根拠として第三者の意見を示せないと自分の意見も通りにくくなってしまう

第一印象を良くする、相手が「聞かれてうれしい質問」のコツは、以下の二点に集約されます。
1.「相手がよく知っていること」を質問する
2.「相手が答えたいこと」を質問する

1. 相手が「こだわっていること」
2. 相手が「努力していること」
3. 相手が「得意にしていること」
4. 相手が「自分自身を評価していること」

これが、「相手の心にヒットする質問」の四大ポイント

「相手を本気にさせる質問」を使うと、次のようになります。
「環境に関する最新技術の動向について、知りたいと思いませんか?」

「私に任せていただけますか?」この質問が口ぐせになっている人は、間違いなく成功できます

『60歳までに1億円つくる術』

幻冬舎 内藤忍・著

2009/12/02

「いつから老後の計画を立てますか」と聞くと、「二〇代から」と答える人が全体の五三%

まだ若いうちから「できるだけお金を使わず生きることこそすべてに優先する」という発想になってしまうと、自分で自分の可能性をせばめてしまう

将来を悲観して一円二円を節約することではなく、この低金利で滞留している金融資産の有効活用を考えることこそ、今日本人がすべきこと

収入を増やすにはビジネススキル、支出を減らすにはライフスキル、そして運用利回りを上げるにはインベストメントスキルが必要

「稼ぐ力」については、客観的に測定する方法があります。それはヘッドハンターに会うことです

起きる可能性の少ないリスクに過剰に備えると、保険のためのコストがかかりすぎてリターンが上がらなくなってしまう

七二を金利で割ると、元手が倍になるのにかかる大体の年数がわかる

コストを下げることは最も確実にリターンを上げる方法である

自分の仕事の将来性を予測するには三つの視点があります。一つは技術進歩、二つ目は人口動態、そして三つ目がグローバル化です

「コモディティ化」したら、収入が下がるだけ

収入を増やす方法は二つしかありません。一つは時給を上げること、これはすなわち仕事の単価を上げるということでもあります。そしてもう一つは労働時間を増やすことです

自分を高く売ることに成功している人を観察していると、共通点があることに気がつきました。それは「この仕事をできる人がほかにはいない」ということです

時給アップに欠かせない「やらないことリスト」

競争が激しくないところのほうがスキルを伸ばせる

結局、持ち家か賃貸かという損得の判断は、住宅の将来価格次第

死亡保障が必要なのは人生のほんの一時期

銀行がその預金をうまく投資してくれれば利息がたくさんつくのですが、実際は、運用によって増えたお金は銀行員の給料や銀行の利益になり、残りが預金者の金利になっています

二〇〇八年秋の世界金融危機を当てたことを吹聴している専門家もいます。しかし、発言をたどってみると、そういう人はずっと前から「恐慌が来る」と言い続けている。こういう人を「止まった時計」と言います。一日二回は正しい時を示す、ずっと言い続けていれば、いつかは当たる。そんな人も多いのです

『齋藤孝 勉強力』

海竜社 齋藤孝・著

2009/12/01

「若さにまかせて、たくさん遊んだ、恋愛をした、おいしいものを食べた、旅をした。でも、それでいったい何が残ったんだろう」ふと疑問に思い、何だかちょっとむなしさを覚える。そして、「意外と、勉強のほうがおもしろいのではないか」と思えてくる。これまでとは違った意味合いから、勉強というものが再登場してくる、それが35歳前後だと思うのです

キーワードは「マイ古典」を持つこと

点数の違いから、何がわかると思いますか? 知識レベルでしょうか。いや、そうではありません。仕事に対する意欲が測れるのです。

もし「三人のうち一人しか残せない」などということになれば、言われたことをきちんとやるだけではなく、よく勉強して、「どうすれば、リクエスト以上の仕事ができるか」を考え行動している人が生き残る。

仕事ができない人というのは総じて、頭がカタイ。人や社会が持つ多様な価値観を理解していないために、物事を多角的に考えることができず、ひとりよがりな判断の下にトンチンカンな仕事をしてしまいがちなのです。

ビジネスではあまり「発問力」というのは重視されないようですが、「深い読みの下に最善の策を考えて、行動する」ために重要な能力であることを、ぜひ意識していただきたいところです。

「部全体がどんなふうに動いているか」を知りたいとしたら、ノートに簡単な組織図を書いて、みんなの動きを観察する。

司馬遷の『史記』、あるいは司馬遷の人生を解説した本などを読んでいると、自分が何かプライドを傷つけられるような屈辱を受けても、へこむ度合いが小さくてすみます。

芸術に親しみ、「美」に関する教養を高める日々が、仕事に向かう活力を養い、人々の感性に訴えるアイデアがわき出る源泉となる。

人間関係を築くうえでは、この「相手を理解しようと努める」気持ちが大切です。人間、理解できる人に対してはやさしくなれるからです。

文学でも芝居でも旅でもスポーツでも、およそ教養に属するものはすべて、知識ゼロの状態で体験するより、多少の勉強をしてから取り組んだほうがおもしろい。

「わからないままに、おもしろさを感じるには至らないまでに、過去に放置してある」ような分野のほうが、再チャレンジの意欲がわいてくるかもしれません。

暗唱は、古代ギリシアの時代からずっと「教養の柱」

少なくとも教養面で尊敬されるものがあれば、ジャマにされる年寄りにならずにすむ。

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