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『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』
三笠書房 ジョン・C・マクスウェル・著
2009/10/31
成功したいと願うならば、何が必要か。私には次の三つの信念がある。
1.誰でも必ず「得意なこと」がある
2.「苦手なこと」を追いかけない
3.「才能」を「結果」に結びつける正しい選択をする
心理学者で、哲学者でもあるウィリアム・ジェームズは、「人間が失敗する唯一の理由は、自分に自信が持てないことだ」と語っている
障害を小さくするのではなく、自分を大きくして乗り越える
ヒラリー卿は、エベレスト登頂に初めて成功した登山家だ。登頂に成功する前に、ヒラリー卿は別の登山隊の一員として失敗を経験し、隊員の一人を失っていた。帰国後、ロンドンで行なわれた登山隊の慰労会で、ヒラリー卿が公衆を前に挨拶した。壇上に飾られた大きなエベレストの写真に向き直り、こう宣言した。「エベレストよ、今回は私たちの負けだ。だが必ず舞い戻って、登頂してみせる。なぜなら、山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ」
よい結果を得たければ、それにふさわしい行動をとることだ
「目を引くこと」ではなく「心ひかれること」を追求する
「責任を避けるのは簡単だが、責任を避けた結果からは逃れられない」(英国の経済学者ジョサイア・スタンプ卿)
「世界を動かすには、まず自分を動かさなければならない」(ソクラテス)
プロ野球の殿堂入りを果たしたハンク・アーロン選手は、「平凡な選手より集中力を少し長めに維持できる選手がスーパースターになれるのだと思う」と語った
「人間を束縛から解放してくれる真実は、できれば聞きたくない真実であることが多い」(ピュリッツァー賞受賞コラムニスト、ハーバート・アガー)
ローマ帝国の学者カトーは八十歳を過ぎてからギリシャ語を習い始めたと言われている。「その年になって、なぜそんなむずかしいことを勉強し始めたのか」と問われたカトーは、「これからの人生で、今が一番若いからだ」と答えた
◆交友リストに絶対欠かせない「5人の友達」
1.「一緒にいるとうれしい」と直感的に思える人
2.「尊敬し合える」人
3.「貴重な経験」を共有した人
4.心の底から信頼できる人
5.“相互依存の関係”にある人
『トヨタ流の原点 企業再生編』
ソフトバンククリエイティブ 若松義人・著
2009/10/30
最後までがんばるか、途中で音をあげるかで、人間の値打ちが決まってくる
石田氏は、特需は一時的なものだと見抜いていた。だから、人を増やして注文をこなすやり方に反対で、現状の設備と人員で大量注文に応じるという厳しい制約を現場に課した
トヨタには「失敗のレポート」を書いておくというシステムが早くからあった。豊田英二氏(トヨタ自動車最高顧問)が提唱したものだ。概略こういっている。「いいわけを考えて仕事をしていたら進歩はない。失敗してもいいから思い切ってやれ、そしてその失敗のレポートを書いておけ。書かないで覚えているだけだと、次の世代まで伝わらないからダメだ。時々、十年前の失敗をまたくり返しているような時がある」
「たとえ一か月でも、その会社が製造する場合には人も設備も必要である。一か月後に注文を打ち切ったら、その会社はどうなるか。一度でも外注に出したら、もう内製に戻すことはできないと考えよ」(大野耐一)
「トヨタがうまくつくれないものを外注に出して、もっとうまくつくってくれると期待しているのか。もしそういう会社があったら、頭を下げて教わりに行け。もちろんお前の給料は、その会社以下だ」(大野耐一)
企業が増産体制を整える時、同時に減産体制への移行も可能なシステムを用意しろ
どうも間違っていたなと思ったなら、部下に対してもはっきりと間違いを認めて素直に謝る
企業は労使の信頼関係があってこそだ。法律論で一時的に勝利しても、信頼を失なっては将来に禍根を残す
品物をバトンだと思って手渡しをしなさい
少しのムダを省いて、よい機械を買わなくてはなりません
その手が昼間はいつも油に汚れている技術者こそ、真に日本の工業の再建をなしうる
設備の価値は年数だけで決まるわけではない。大切なのはどれだけ稼ぐ力があるか、つまり「稼働率」はいくらかである
「メーカーにとっては、不良率はほんのわずかなものかもしらん。だが、お金をはたいてその不良品を買ったお客さんにしたら、不良率は100パーセントになるんじゃねえのかッ」(本田宗一郎)
『人を助けるとはどういうことか』
英治出版 エドガー・H・シャイン・著
2009/10/29
人はどんなに高いものであれ低いものであれ、自分にふさわしいと感じる立場や地位を与えられたいと望んでいる
成果をあげるチームとは、任務の遂行にあたって、どう協力し合うべきかをよく知っている集団だと思わないのが普通である。しかし、それこそが優れたチームワークなのである──すなわち、相互の支援が成功しているのだ
人はあらゆる人間関係で返礼を期待している。返礼をしなければ、腹を立てる人が出てくるし、関係の悪化につながるだろう
関係に投資することによって社会関係資本が築かれ、のちに求めに応じてそれを引き出すことができる
仮にあらゆる文化が、人間関係においてどれだけ相手を尊重しているかを定義する公正さや互助といったルールで支配されるとすれば、交換される社会的通貨は何か。それは愛情、思いやり、認識、受容、賞賛、そして支援である
われわれの自尊心の基盤となるのは、礼を言われることにより、要求していたものが受け入れられ、肯定されたと、絶えず認識することだ
他人を信頼するとは、われわれがどんな考えや感情、あるいは意図を示そうとも、相手はこちらをけなしたり、顔をつぶしたり、自信を持って言ったことを利用したりしないと思うことだ
日々の生活の中で、支援そのものが重要な社会的通貨であり、適切な対応がされなければ不均衡が生じる
支援者が陥る罠は、行動を急ぎすぎて解決に至らないことと、仮定上の問題に助言を与えたり指導したりする結果、真の問題が何かを知る機会が失われることだ
助けを求めながらも、本当はまったく別のものを望んでいる人間の感情に、支援者はとりわけ敏感でなければならない
◆チームメンバーを安心させ、チームを強固にする4つの質問
1.私はどんな人間になればいいのか。このグループでの私の役割は何か
2.このグループで、私はどれくらいのコントロール、あるいは影響を及ぼすことになるか
3.このグループで、私は自分の目標、あるいは要求を果たすことができるか
4.このグループで、人々はどれくらい親しくなるだろうか
チームのメンバーが支援者になる方法を学ぶには、互いが率直にコミュニケーションできるよう、社会規範が一時的に保留された状況が求められる
『インセンティブ』
日経BP社 タイラー・コーエン・著
2009/10/29
食器洗い機に洗い終わった皿が残っているあいだは、皿は洗われない
ある種の仕事では、内的な動機こそが重要で、報酬を支払うと逆効果になる場合もある
生徒に教室を掃除させるのに、二つの方法を比べた実験がある。ひとつは、きちんと片付けなさいと指示する方法。もうひとつは、きちんと片付けられたねとほめる方法だ。指示する方法では効果が見られなかったが、ほめる方法だと三倍もゴミが集まった
取引という行為そのものが、人間が特に大事にしている価値観と衝突する
報酬や罰則で人を思い通りに動かそうとするなら、相手の社会的な背景を理解しなければならない。その社会では、人は基本的に「協力する」ものだと思われているのか、それとも「裏切る」ものだと思われているのだろうか
追加的な努力で成果が著しく向上する作業については、金銭的な報酬を提示する
報酬を受け取ることが社会的評価につながる仕事については、金銭的報酬を支払う
社会が豊かになるにつれて、重要なのはモノの不足ではなくなる。文明が高度に発達した現代社会で目立つ不足といえば、「関心」と「時間」の不足だ
美術館にとって大事な寄付者は、お金持ちの有力者なのだ。有力者を喜ばせない美術館は、地盤が沈下していく。そう、美術館にとってのインセンティブは、有力者を喜ばせることにあるのだ
本の売れ行きは内容と無関係な場合が多い。ロンドンで行われたある調査によれば、本を購入した人の三分の一以上が「賢いふりをするためだけに」本を買うことがあると認めている
シグナリングはどれだけコストをかけたかがすべてだ
プレゼントされたものを女性が大事にするのは、男性がふだん気にかけないものをわざわざ贈ってくれるからでもある。妻に「宇宙空母ギャラクティカ」のDVDを全巻プレゼントしようものなら、たとえ後になって気に入ったとしても、自分の趣味しか考えない身勝手な男だと非難される
家庭では、現金という直接的なインセンティブの役割は限定的で、互いを信頼し、協力し合ううえで決定的な役割を果たすのはシグナルだ
会員制のスポーツジムは、業界全体が自己欺瞞の上に成り立っているようだ。たいていの会員が、実際よりもジムに通う回数を多く見積もっているのだ
デートや洋服のコーディネート、友だちや夫か妻、子どもと接するとき、自分のどこがまずいのかなどと聞こうとは思わない。率直に指摘されると、傷つき、やる気がなくなるのが怖いのだ。けれど、われわれは、いまとは違う自画像、違う物語に投資する必要がある
『100年予測』
早川書房 ジョージ・フリードマン・著
2009/10/28
戦争の全当事者が多くの明らかな理由から、炭化水素燃料(石油、石炭、天然ガスなど)に代わる、新しい形態のエネルギーを求めるだろう
今世紀前半に、先進工業国は人口破綻のせいで深刻な労働力不足に悩まされるようになる
素人目には、チェスの初手は20通りの指し方があるように思われる。だが実際に指される手はそれよりずっと少ない。ほとんどの手が、すぐに敗北をもたらす悪手だからだ。チェスがうまくなればなるほど、自分の選択肢を深く理解するため、現実に指せる手は少なくなる
アメリカの巨大な経済規模を考えると、その人口密度が依然として国際水準より低いことは興味深い。世界全体の人口密度は、一平方キロメートルあたり49人である。日本の人口密度が同338人、ドイツが230人であるのに対し、アメリカはわずか31人に過ぎない
アメリカは戦争はしたが、本土を戦火にさらしたことは一度もない。アメリカの軍事力と地理的現実が、経済的現実を生み出したのである
マハンは著書『海上権力史論』の中で、マッキンダーに対する反論を述べ、海洋の支配こそが世界の支配であると論じている(中略)海洋列強国はつねに非海洋国の隣国より豊かなのだ
南米の地図から通過不能な部分を取り除いてみると、大陸の端から端までを支配する強国が現われるはずがないことが分かる
一方では「アメ」の戦略により、海軍を持たない国に海洋へのアクセスを確保してやる。もう一方の「ムチ」の戦略では、仮想敵国を地上戦を主体とした紛争に釘付けにして、陸軍の兵力や戦車で軍事産業の高度化とともに、子どもの経済的価値は低下した。子どもは経済的に役立つ存在でいるために、学校に行って学ばなくてはならなくなった。子どもは家族の所得を増やすどころか、金食い虫になった
女性が出産と育児に費やす時間が減少するにつれて、五〇年前と比べても男性への依存度は著しく低下している
一人あたり国民所得は確かに重要だ。だが国際的な影響力にとっては、経済全体の規模の方がより一層重要である。貧困は確かに問題だが、軍事関連費に充当できる原資の規模を決定するのは、経済規模なのだ
中国は「島国」である。もちろん四方を海に囲まれているわけではないが、通過不能な地形や荒れ地に囲まれており、他の地域から事実上隔離されている
ユーラシアは「密猟者の楽園」になる
2010年代から2020年代になると日本は中国にかつてと同じ誘惑を感じるようになる。中国の地方に何らかの形の支配体制を確立すれば、移民受け入れに伴う社会的、文化的代償を払わずに、人口問題を迅速に解決することができる
『営業の見える化』
中経出版 長尾一洋・著
2009/10/26
今は、人口減少のマーケット縮小で、デフレ基調。客先をまわっていれば売れる時代ではない。売れても単価が下がっているから金額が増えないし、ヘタにまわると営業経費ばかりが増える
◆「営業の見える化」とは
1.「結果ではなくプロセスが見えているか」
2.「数字ではなくストーリーが見えているか」
3.「登場人物(競合・自社の製造部門など)が見えているか」
営業と顧客の関係が固定化すると、そのとたんに顧客情報や営業ノウハウが見えなくなってしまう
「あるもの」を売るのではなく、「売れるもの」を売る
いまの時代、営業のスケジュールを紙に書いてまとめ、全員で共有するのは、たいへん非効率だ。原則としてITを活用したスケジュール管理にしたい
スケジュールの見える化を行なっていれば、即座の顧客対応が可能になる
経験豊富な営業のノウハウを「標準プロセス」に落とし込む
◆見込み客の情報共有
・「見込み客」の情報を、営業がばらばらに持っていないか
・「見込み客」の情報は、本当に使えるものが集まっているか
・失注したお客さまの情報がちゃんと残っているか
同じ見込み客に複数の営業がいても、そのままにする
初期アプローチを見える化すると、分業ができる
経験豊富な営業が、営業プロセスのすべてを行なうのは実は非効率
自社の営業を短期間で強化するには、ベテランの経験値を見える化したヒアリング・シートをつくるべきである
営業1人ひとりが、案件ごとに提案書を書くのは非効率だ。基本フォーマットがあれば、それを営業全員で使いまわしできる
提案書とセットになるのが、見積書だ。これも提案書と同じように、基本フォーマットをつくり、過去の履歴を保管管理して全社で共有する
営業同行の代用として、「ロール・プレイング(ロープレ)」と「見える化日報」を導入する
クレームをデータ化することで、何が起きているかが見える
「競合他社は何をしているか」を見える化する
営業を支えてくれるふだん目立たない人たちに目を向ける
『脳に悪い7つの習慣』
幻冬舎 林成之・著
2009/10/25
脳神経細胞がもつ本能は、たった3つです。「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」
「貢献心」を磨くことは、実は脳の自己報酬神経群の機能と密接にかかわります。「他者の役に立ちたい」「社会に貢献できるのは、自分にとってすばらしいことだ」と思うことは、脳が思考する力をも高めるのです
脳は自らの意見と異なるものを「統一・一貫性」にはずれるために拒否し、また「自己保存」が働くことによって自分を守ろうとするため、相手の意見を論破しようとさえする
一度、A10神経群で「嫌い」とレッテルがはられてしまうと、脳はその情報に関して積極的に働かなくなります。脳の理解力や思考力、記憶力を高めるには、まず「おもしろい」「好きだ」というレッテルをはらなければなりません。「好きになる力」を養うことは、そのまま「頭をよくすること」であるともいえる
脳には「仲間になりたい」という本能がありますから、自分に好意をもっていることが感じられる相手には好感をもつものです
まわりが無感動な人ばかりだと、脳の感動する力が弱まってしまう
好かれない上司や指導者では、チームとしていい結果を残せない
自己報酬神経群を働かせるのは、「ごほうびが得られた」という結果ではなく、「ごほうびが得られそうだ」という期待である
まだ終わっていないのに、「できた」と思ってしまうと、自己報酬神経群が「もうこのことは考えなくてもよい」と判断する
目標をコロコロ変えるということは、「達成しない」という経験を積み重ねることになる
子どもや部下に自主性をもたせるためには、上に立つ人がいい質問を投げかけることが大変効果的
人間の思考とは、くり返し考えることによって高まるもの
くり返し考えなければ図解はできないわけで、何度も考えるということが自然に組み込まれているという点が「図や絵でまとめる」ことのメリットの一つ
物事の手順を考えるときは、とくに空間認知能が重要な役割をはたすので、空間認知が苦手だと「要領の悪い人」「仕事の遅い人」になりかねません
姿勢が正しく保たれていないと、身体のバランスが崩れてしまい、空間認知能は働きにくくなる
『はじめて講師を頼まれたら読む本』
中経出版 大谷由里子・著
2009/10/24
たとえば90分の講演を頼まれたとしたら、まず、自分の人生を時系列にして、30個の見出しを考えてみましょう。
どんな環境で育ったか。
どんな子どもだったか。
どんな考え方をしていたか。
そして、自分が体験した事件、事象、成功や失敗談も項目にしてみます。30個も書き出すと、話しやすい内容と、話しにくい内容が見えてくるはずです。その中から話しやすくて、絶対に伝えたい項目を18個から20個選んで、そのひとつずつを5分程度の内容に膨らませれば、90分の講演内容ができるわけです
「ありがとうございました」「感動しました」など、講演が終わった後にはいろいろな言葉を参加者からかけてもらえます。その言葉をちょっとイメージしてみてください。すると、自分のゴールが見えてきます
わたしは、人生のあちこちでつまづきました。受験、親子関係、夫婦関係、仕事など、誰かと「不幸比べ」をしても、結構負けないと思います。ところが、講師は、ありがたいことにこれらすべてがネタになるのです
人の集中力はそんなに長い時間もつものではありません。だからこそ、一つの話を五分単位にまとめて、場面をまめに展開することがポイントです
「離陸の瞬間」を語ると聞き手は「ハッ」とする
「ツカミ」のネタは必ず台本を書いてください。文字にして、推敲してください。アドリブに任せるのはあまりにも危険です
自分がどう見られているかを客観的に見ることは、講師の責任として絶対に必要
◆「五つのS」
Story(ストーリー)話の中に「起承転結」などのストーリーがあること
Simple(シンプル)難しいことをいかに簡単に話すか
Special(スペシャル)「ここだけの話」と言うと、とっても得した気分に
Speed(スピード)速さの調節を意識する
Smile(スマイル)お客さんを笑顔にさせる
レジュメを作るとしたら、話の内容をただ単に書くよりも、レジュメそのものが一人歩きするくらいの充実したものを作ると効果的です。講演に参加しなかった人がそれを見て、興味を持つくらいの内容の濃いものを作ると、講師としての仕事が広がります
自分の講演料が20万円だとしたら、代理店やエージェントに「10万円でいいです」と言ってみてください。代理店かやエージェントからすれば、20万円で講演を売ると、10万円の利益になります。利幅が大きければ、同じレベルの講師の中でも、あなたを優先的に売ってくれるでしょう
講師の仕事を増やしたい。講師としてやっていきたいと思うのなら、プロフィール原稿は絶対に必要
自分の本は、講師の究極の名刺
『日本語教のすすめ』
新潮社 鈴木孝夫・著
2009/10/23
日本の人口は現在停滞ないし減少傾向を示していますが、発展途上国の多くは人口爆発の上り坂状態にあります。ですから日本語使用者の番付が近い将来相対的に下がることは十分考えられます
英語ではこのように高級語彙、つまり専門家や学問、特殊技術に携わる人々が用いる知的な用語の殆どが、一般の人々にはその意味が分からない古典語の要素で組み立てられているため、英米での新聞や雑誌などは少数のインテリを念頭においた高級紙と、一般大衆向けのものとにはっきりと分かれています。これに反して日本では国民の全てを読者とする全国紙がいくつもありますが、これは日本語が社会の上下を区別する必要のない言語だからです
幼児にとって鳥、鳩、鶴といった三つの漢字のうち、一番難しくて覚えにくい字は、字画が少なく易しく見える鳥だということです。何故かと言うと鳥の字が表す対象はこれと言った限定性がなく、スズメ、ツバメ、カラスなどと色々なものが含まれる抽象性の高い漢字だが、鶴という鳥は極めてはっきりした特徴をもち、一度見たら忘れられない強い印象を子供に与えるから
私たち日本人にとって言葉とは、ラジオのように音声が全てではなく、多くの場合文字表記(漢字)の映像も加わっている複合体
新しく造語をするとき、例えば水遊びの施設のある遊園地だということを示すために遊園池としたり、お城を見学するときの料金をただの入場料ではなく入城料にしたりするなど、同音語になることを避けるどころか、わざと同音語を作って楽しんでいる
日本語で同音語は偶然の結果であるというより、わざと作られさえするのです。しかしこのようなことが出来るのも、人々の頭の中にかなりの同音漢字のストックがあるからこそなのです
人間は何時何処でも自分の母語が区別し名を与えている世界だけが、正しいものと思うように出来ているので、この母語の絶大な制約から解放されることはなかなか簡単にはできない
◆天狗の鼻が「高」く、ピノキオの鼻が「長」い理由
日本語の<高い>という形容詞が、前にも言ったように対象の形状を客観的に描写するだけでなく、そのものに対する肯定的な心的態度、つまり対象を何か好ましいもの、尊敬崇拝に値するものと感じているなどを併せて表現している言葉だから
父親だから<お父さん>、母親だから<お母さん>と呼べるのだと言うならば、親が自分の息子や娘を、息子だから<息子>、娘だから<娘>と呼べるかと言うと、何とこれはできないのです
私たちは社会的な人間関係を多くのヨーロッパ語の場合のように、<I>と<you>の対立的相互交換的なものとは見ないで、無意識のうちに出来るだけ家族関係の延長拡大の中で処理しようとする傾向が強い
『お金がお金を生むしくみの作り方』
青春出版社 ロバート・キヨサキ・著
2009/10/22
EやSクワドラントの人々は、お金をメリルリンチなど他人に預けてしまっている。これでは、お金を自分のために働かせることはできない
現金と借金をうまく組み合わせることで、現金に対するリターンが大きくなる
中国人が銅やスズ、金、銀への投資にシフトしているのは、それらには本当の価値があるとわかっているからだ。アメリカがどんどんドルを刷っているからね。価値が目減りする米国ドルに見切りをつけ始めているんだ
私の特徴は、立ち上がったばかりのビジネス、つまり新規事業にたくさん投資していることだ。石油や太陽光発電の新興企業とかにね
お金の世界には、「90対10の法則」という法則があり、これは90%の人がお金を失って10%の人だけが儲けているということだ
いま、アメリカで起業家の増加が一番著しいのは、55歳から65歳の男性
人からモノを盗む方法は3通りある。ひとつは、今言ったように、法を犯すこと。もうひとつは、能力に欠けること、3つめは、怠けることだ。「違法」「無能」「怠惰」の3通りだ
起業家として重要なのは、まず良い「製品」を持つことだ
起業家として一番つらいことは何だろうか。それは、会社が成長してくると、その成長に追い付けない人が出てくることだ
投資対象を絞り込むこと
未来を予測する一つの方法は、「現在」を「過去」としてとらえてみることだ。この情報時代では、自分の考え方が時代遅れになっていることに気づかない人ほど危険きわまりないものはない
金持ち父さんが私に教えてくれたビジネスの最高の秘訣のひとつは、業績の良いときにはコストを節約し、業績の悪いときには支出を増やすことだった
バフェットの方程式は非常に優れている。彼は、「競争力のあるニッチ」を持っている小さな会社をさがすところから始める。コカコーラがそうだった
新しい代替エネルギーが出現すると、トリリネア(トリリオン=兆の単位の超大金持ち。ビリオネアのさらに上)が出てくるだろうね。文明生活にエネルギーは不可欠だからね
これからの起業家は、メディアを熟知していなければならない。最も優れた起業家とは、自分が携わっている業界の代弁者になれる人
金持ち父さんは、よくこう言っていた。「起業家は、3種類の人に売り込みをしなければならない。それは、投資家、従業員、そして顧客だ」彼はこうも言っていた。「この3人こそが、起業家の資金源となる」